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はやしうきさんのむかしからいま

Q幼少期

外で遊ぶことが好きで虫取り、野花探しをよくしていました。
子どもの頃は特に空想が好きで道端や布団の中で
「石のこどもは小石になるのかな?石の卵はみたことがない。もしかして夜中みんなが寝静まった頃誰にも気づかれないように産んでいるのかな?」と考えたりいきなり重力が逆転して部屋の天井に落っこちたらどうしよう。外を歩いていたら大変だ!なんて空想して遊んでいました。
あとはチラシの裏に描くおえかきも好きでした。

Qイラストレーターになるきっかけ

中学生の頃までは美術の授業を中心に時々ノートの端に絵を描いてましたが高校生になると部活や勉強が忙しく次第に絵から離れて行きました。その後短大の建築系コースへ進学。当時始めた喫茶店でのアルバイトでお客様の喜ぶ顔を直接見れる接客業に心が惹かれ直接人と関わることのできる販売系の仕事に就職しました。
しかし家と仕事場の往復、人間関係の縺れ、休みの日になるとぐったりと寝てしまう日々の繰り返しにこのままずっとこの生活が続いていくのだろうかという考えにぞっとしてしまい、一度好きな事をしてみたいという気持ちが強くなり退職し絵を描き始めました。
学生時代お世話になった喫茶店でアルバイトをしながら絵を描き、イベントやSNSで活動をしているうちにお声もかかるようになり有難いことにイラストレーターとしてお仕事をさせて頂いております。

Q昔の児童文学からの影響


ジャンニ・ロダーリさん

イタリアの作家、ジャーナリスト。児童文学が有名です。
「パパの電話を待ちながら」が特に好きです。体のあちこちを落としてしまう男の子や舐めるだけで賢くなる飴のお話、外の世界へ憧れる雑誌の中のねずみなど3,4ページほどのちいさなお話がたくさん入っています。シュールでどこか暖かく、どれもこれも子どもの頃探していた理想のお話ばかりでした。

荒井良二さん

「スキマの国のポルタ」宅配業をするポルタと一緒にお仕事をするロバのロバロバがスキマの国の住人におかしな荷物を届けるお話。一話5分程度の短いアニメーションなのですがポルタたちの喜怒哀楽の大きな動きや鮮やかな配色が大好きで影響を受けました。荒井さんは子どもの自分を引っ張ってきて絵を描くことを大事にしているそうです。その考え方にもとても影響を受けました。


Q絵を描く上で大切にしていること

絵の中の世界を作ることです。一枚の絵を描いているけれどそれと平行して絵本の1ページ目のようなちょっとしたお話や登場キャラクターの性格、世界観の設定を考えたりすることもあります。

「100年に一度、くじらは空を飛ぶ」 の設定

「わたしの好きな香りはね」
多分ぐるぐると描いているうちに出来た絵です。

「きょうのごはんは?」
レトロといえばキッチン器具(鍋など)といえばおままごと…。という連想ゲームのような流れで描いた絵です。

もしも床と天井が逆さまになったら?真夜中に空を飛ぶ鯨がいたら?…とか。
子どもの頃の記憶を思い出しながら絵を描くことも多いです。

Qこれから

少しずつ勉強をしていますが仕掛け絵本を作れたらいいなと思っております。1ページめくるごとにわくわくとそしてクスッと笑顔になってもらえるようなお話を作っていきたいです。

        取材・文=sonatine

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