2021 新種牡馬キタサンブラックとシルバーステート

今日の小倉新馬戦で調教で動いていたとはいえ、キタサンブラック産駒のドグマが鮮やかな差し切り勝ちをしたことに驚きを隠せない。
さらに、関屋記念で軽視したアンドラステが無事に飛んでくれたにもかかわらず、外枠で唯一買っていないカラテが2着にくるなどもどかしい週末になってしまった。

今回は新種牡馬について触れて、期待したい新種牡馬、軽視したい新種牡馬について。

◉シルバーステート

重賞未勝利ながら多くの種付けをされ、初年度から期待されている種牡馬の一頭だが、最もディープインパクトの後継になりそうな1頭であると考える

シルバーステート

血統的にはディープインパクト×ロベルト、牝系にNijinskyで少し重たい感じもするが、上り32秒台も使えるタイプの馬でディープインパクトの個性を強く引き継いだと思う。
黄金配合であるディープ×米国血統はディープの前向きな気性に早熟傾向を加えた感じの超早熟タイプの配合で、いかにもダービー血統といった感じ。
そして、種牡馬として一番大切なことが産駒にスピードを伝えるということだが、騎手の福永は「積んでるエンジンが違った」といっており、スピードについては問題ない。大きすぎると体がついていかないから大きすぎないほうが良い。
ディープの黄金配合の馬たちと比べて、よりディープインパクトという個性を強く持っている種牡馬だと思う。なので主流条件に強い産駒が出ると思う。
「いかにもディープ産駒らしいというより、いかにもディープらしい」
という言葉が合いそうな。エピファネイアやキズナのように新馬戦から狙える種牡馬になると予想。
牝系にどんなタイプが入るかにもよるが
・新馬戦の短中距離で狙える
・ダートより芝でこその馬

消 キタサンブラック

父ブラックタイド母父サクラバクシンオーという血統構成にもかかわらず、芝中長距離で活躍した天才。

キタサンブラック

初年度はかなり期待され質の良い繁殖牝馬がつけられた為、ある程度は活躍する。しかし、あまり期待に応えるような活躍はなく、繁殖の質が下がっていくと予想する。
その第一の理由が、上りのつかえない逃げ馬は種牡馬として成功しない。

先ほどシルバーステートの時に触れたが、現代の日本競馬で種牡馬として一番必要な要素は産駒に瞬発力(スピード)をつたえること。キタサンブラックはパワー型でタフな馬場で逃げ粘ったり、スピードの持続力で押し切るタイプの馬。そう考えるとキタサンブラックは日本の主流条件に求めらえる能力を産駒に伝えることはできない
新馬戦や2歳戦でも反主流の馬場であれば結果を残すことができると思う。

・時計の出る高速馬場での新馬戦、2歳戦での期待はできない。
・雨が降った馬場や上りのかかる馬場で先行できる馬は狙える。
・母系にダート色を入れれば牡馬でダートで活躍する馬は出ると予想。

個人的にはダートでは短距離では米国血統やダノンレジェンド、中距離ではホッコータルマエに期待しているため、積極的に推奨できるかと言われればそうではない。

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