「木造の瞬間」今の感覚

曲を聴いて書きたくなったことを記します。今の感覚を残しておきたいと思いました。みなさんの「木造の瞬間」への熱い想いを読ませていただき、奥底から込み上げてくるものがありました。

「群青」
この曲に出会った時、夜に外で聴きたくて3駅分くらい歩いたのを思い出す。サビの「空の群青...」で空を見上げると気持ちが突き抜けて解放され、めっちゃ爽快!今も変わらず、ぶっちぎってくれる。声の光線みたいなものが音とともに、まっすぐ空へ放たれる。
「暗い暗い暗い暗い...」のところの感じが好きなのも変わらない。深いところにグッと近づくあの感覚。心臓が知ってる感覚。今の藍坊主の青。藍坊主にしかできない、藍坊主だから描ける色を実感!どこへも行き場のない、思春期の気持ちが蘇ってくる青さも良い。忘れかけていた、あの頃の記憶。

「ダンス」
闇夜を、もがきながら手探りで進んでいるよう。「かさぶた」は hozzyさん目線、「ダンス」は藤森さん目線のような気がする。糸をどう捉えるか。心の状況によって違うものに変化する糸。ピアノが斜め上あたりから、カラキラカラキラこぼれてくる。闇夜だから見える光みたいに。「さぁ今...」ここからの部分、ダイヤモンドダストが浮かぶ。静かに明ける不思議な煌めき。見たことない現実離れしたところへ声、音の重なりが連れていってくれる。音楽で見える知らない場所がまだあるよって。

「嘘みたいな奇跡を」
言葉にならない感情。悲しくても嬉しくても流れる涙。信じるから続いていくこと。終わりで終わらなくてもいいこと。「さびしいけれど ずっと愛してるよ」という究極の愛。透明な切なさ。儚く、やさしく、あたたかく、とても強い繋がりと感謝。ひらがなの歌詞。木造の心が視覚からも伝わってくる。「星のすみか」とリンクしているとも思いました。心が知っている。そのことに気づけるよう、アンテナ張っていたい。

「同窓会の手紙」
頭に浮かぶ3人の姿。最強の空。子供の時にしか見えないもの。大人になって見えるもの。主人公と同じように、 2人もどこかであの時を思い出すことがあるだろう。バランスの良かった3人の時間。聴いていると、自分も昔のアルバムを開きたくなる。あの時の空気、景色、時間の流れを思い出したくなる。秘密基地=ワクワクの塊。

「トマト」
ひとつの部屋が浮かぶ。ある昼下がり。リアルな日常の描写が “いないこと” をより明らかにする。なぜかわからないけど、「ジムノペディック」で浮かぶ部屋に飛ぶ感覚もある。
君といる今だったら...と思う日があること。君は遠いけど、忘れないこと。「折り目のついた雑誌はとっておくよ」捨てないでとっておく。もう一度会える...時のため...切ない。幸せってなんだろう。

「かさぶた」
考え事をしたい帰り道。どうしようもない、もどかしさともがき。心が揺れ動く風が吹いている。「夜をなでてゆく」のところ、こんなに音楽から風が見えたことないと思いました。答えの出ない悩みがあるのも受け入れてみる。自分はどうしたいのか。「やめられねえんだよ」の気持ちはあるか。

「ブラッドオレンジ」
自転車に乗りたくなる。みかんの香りがする曲。「スプーン」と同じ感覚のあたたかさを感じる。オレンジ色が包み込むような温度のある時の色。自転車は、自力で漕がないと進まないのが良い。懐かしいあったかい場所を思い出す。

hozzyさん、藤森さん、お二人のペダル描写が好きだなと思いました。本来の意味と先に進むため、生きていくための指針となる重要なパーツのよう。

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