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ビットコインの底値はいつ?→あわてるな

2022年、ビットコインが連日暴落しています。

6月18日には、USDT建てでついに最安値 $17,622  を記録しました。

たったの2ヶ月で半値となった

これは2017年バブル時につけた最高値 $19,798.68 すらも下回ったのです。

前回バブルの最高値を下回らない、というジンクスが存在したそうです。しかし、ビットコイン登場以来のジンクスはついに破られたということです。

インフレ = 高金利時代へ突入

わたしたちは今、40年ぶりという高いインフレ局面を経験し始めたばかりです。

じわじわとした物価上昇。わたしたちも日常生活で「おや?何だかモノの値段が高い?」と思う機会が増えてきました。

このインフレは始まったばかりにすぎません。インフレは加速度的に影響が大きくなっていきます。参考にするべき1970年代の高インフレ時代です。

チャートはインフレ率をグラフにしたものです。1970年代は (1) インフレ率最大14%強  (2) 3度の波があり (3) 10年近く インフレ率の乱高下が続いたことがわかります。

最終的にかの有名なボルカーショックとよばれる粗治療が行われたことにより、インフレは沈静化しました。

インフレ率の推移

強力なインフレの局面では中央銀行は金利を上げます。一般的にインフレ率よりも高い金利へ設定するとされます。

しかし、現在のインフレ率と金利の差をみるとおかしな状況であることに気付きます。

・現在の最新米国CPI(消費者物価指数) は8.6%
・米中央銀行(FED)の金利は6月時点で 1.5~1.75%

インフレ率が金利よりもはるかに高いのです。

現在FRBはFOMC (連邦公開市場委員会) が開催されるごとに、金利の引き上げを行っています。6月は+0.75% が発表され、当初予想された 0.5% よりも高い数値となり市場を驚かせました。

金利上昇局面はリスク資産に投資できない

株式と金利はシーソーの関係といわれます。金利が低い場合、株は強気。しかし金利が高い場合はその逆です。

現在、金利は上昇局面です。それも過去40年間で人類が未経験となる激しい利上げサイクルが始まったばかりです。

2022年の利上げは3回実施されました。次の7月、9月のFOMCでも0.75%以上利上げする可能性が高まってきています。

過去、短期間でこれほど強力な利上げを実施した局面は1970年代を除きありませんでした。

買い場煽りに動じてはいけない

ビットコインなどクリプト全体の価格動向は、2021年後半からNASDAQと強い価格相関を持つようになりました。

皮肉を込めて「デジタルナスダック」などと呼ばれることもあります。

高金利の現在、株を買うことはできません。米国ダウとNASDAQ、ともに強烈な暴落に見舞われていますが、いまなおダウンサイドリスクを抱える展開で推移しています。

価格相関が同じということは、投資家サイドの属性がほぼ重複しており、かつビットコインはNASDAQと同類のアセットと認知されているのです。つまり、ハイパーグロースと同様のリスク資産であるという位置づけです。

この局面ではビットコインは買えないのです。

インフレヘッジにもならない

2022年2月にロシアとウクライナの戦争が開始されました。

戦争開始直後、金や原油、各種コモディティの先物価格は爆上げしました。

ところがビットコインの価格はなんと下がったのです。

ビットコインには金に代替するインフレヘッジ機能が備わっているとされていました。

しかし、これは幻想だったのです。

ビットコインの買い場は?あと2年続く

ここまで確認した上で、ではビットコインの買い場はいつなのでしょうか。

→ 2023年~2024年でも十分に買い場がくると予想します。

いま、慌てて買わくなてよい、がわたしの結論です。

2022年1月の暴落を機に、「いまが最安値、買い場だ」とTwitter などで発信する "自称 長期投資家" があとを絶ちません。

・昨年12月に 2022年は強気だと言い張り、
・1月暴落後に "ここが底値 ($34,000) " だと言い、
・5月暴落時に "$30,000" が底値だと言い、
・6月暴落時に "$20,000" が底値だと言う

何名かウォッチしましたが、上記に集約されます。

つまり、彼らは現状の金融政策やマクロな経済状況など、まるで興味がないと思われるのです。

だから彼らは暴落するたびに、常に買い場であると主張するのです。

注目すべきは次の金融緩和がいつくるのか

買い場の一つのポイントは不況がいつくるか?です。

現在の金利上昇を維持した場合、リセッションがくると言われています。

リセッションがくる確率をはかる指標のひとつ、10年債-2年債の金利差がマイナスへ逆転する「逆イールド」が4月1日頃に発生しました。過去、この逆イールド発生後、かならず1~2年以内にリセッション入りしたそうです。

もし不況がくれば、金融引締、金利上昇政策の転換をせまられます。そして金融緩和へ再び舵を切らなくてはならない局面がきます。

そのときにビットコインの「買い場」が訪れるはずです。


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