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夫と子供の未来のためにできることとは

先日夫の原発不明がんの治療方針について、主治医の先生と相談する機会がありました。

結論、やはりもう治療の選択肢がほとんどなく、先生自身も頭を抱えていると。そしてそれなりの覚悟はしておいてくださいと告げられました。

夫の場合病気が進行すると、腸閉塞になり、ごはんが食べられなくなる可能性がある、そうなったときに点滴でしか栄養を摂ることができなくなる、その点滴を在宅で行う場合は訪問診療に切り替えるなど、検討始めてくださいということでした。いつそうなるかもわからない状態だということです。

こんな宣告を受けて、一番冷静だったのは夫でした。先生も、「この状況で冷静でいられる人なんかいないのに、いつも冷静ですよね」と言われるほど。きっと、本心は違うと思う。怖いし、自分がいつどうなるかわからないなんて、考えたくもないはず。でもそんな素振りは見せなかったのです。私としては、がんを宣告されたときなみのショックでした。けれど、がんを宣告されたとき、あのときも「あと数か月しか生きられないかもしれない」と何度も考えた。結果1年半は生きている。本人の生命力を信じて、頑張るしかないと思いました。

今はすごく元気です。この元気な時間がもしかしたら相当貴重な時間になるかもしれない。

もし、1番大切な人があと少ししか生きられないかもしれないと知ったら、皆さんは何をしますか?

これを考えているうちに刻一刻と時間は過ぎていく。昨夜は考え始めたら、夜中に眠れなくなり、涙が止まりませんでした。もちろんそんなこと本人には言えません。

まず、息子に対して。もうすぐ4歳の息子。4歳の頃の親の記憶って、どのくらい残るんだろうとすごく考えています。夫も息子のことは大好き、息子もお父さんのことは大好き。こんな大好きだったんだよと、将来伝えてあげたい。思い出してほしいと思っています。そのために何ができるのでしょうか。この4つはやりたいなと思っています。

・節目節目の誕生日に向けたビデオレターを撮っておく。

・いつもの生活の様子を丸一日動画撮影する。

・20歳になったときの息子に対して手紙を書く(私も夫も今の気持ちを書いておく)

・七五三の年は来年ですが、近いうちに、家族の写真撮影だけ行う

そして夫に対して。友達にどこまで話しているのかわかりません。私から現状を伝えていいものかも悩みます。でも元気なうちに会っておいてほしい。それに変わりはない。後悔はしたくないから、友達には伝えるつもりです。

・夫の友達に伝える

・家族の思い出をたくさん作ってあげること

・食事療法しながらおいしいものをたくさん食べてもらうこと。夫は「俺いつご飯食べられなくなるかわからないんだよね、まだ食べたいものいっぱいあるよ、特にカニ食べたい」と話していました。カニ絶対食べに行こう!

考えたくないけど、もしものことが毎日頭をよぎります。

1人になったとき、子どもの心のケアをどうしていくのか、収入の不安など、考えだしたらきりがなく、とても苦しいです。

こうやってnoteにアウトプットすることで、気持ちの整理をしているつもりです。冷静でいるけど、冷静でないのかもしれないです。

とにかく1日が過ぎるのが早い。1分1秒を大切に生きたい。生きてほしい。



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