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QOL(クオリティー オブ ライフ)

以前QOD(クオリティ オブ デス)の話をしました。もし覚えていてくれているお方がございましたら。心から御礼申し上げます。(*- -)(*_ _)ペコリ

QOD(クオリティ オブ デス)の話をしたのでQOL(クオリティー オブ ライフ)のお話でもしてみようかと。

QOLを高めるような介護や医療を行わなければならない。

なんて、文言が医療や介護の教本にあふれかえっている。

QOL=生活の質

と訳されて教科書に載っているが、このQOLが曲者である。

医療者や介護者がよく間違えているのが、

QOL=ADL(日常生活動作)

だと思っている輩が多い。

つまり、日常生活動作とは、簡単に言うとトイレ動作、食事動作、歩行(移動手段)移乗動作、階段動作、排泄動作等 まぁ、簡単に言うと日常生活を行う上で、最低限必要な動作。と言うことになる。

QOLとは、その人(患者)が「これができるようになったら幸せ」「こんなことがしたい」「こんな風になればいいのにな」等々のことである。

例えトイレ動作ができなくなった患者が
「トイレに行けるようなったら私は幸せなのだ!」

と一様に思うかどうかは人それぞれである。

「トイレなんかにけなくても私は幸せいっぱいなのだ。そんなことより、タバコが吸えるようになりたいのだ。」

という患者さんがいたとする。ならばその人のQOLを上げるための援助や治療方針はタバコが吸えるようにすることであり、決してトイレ動作ができるようになることではないのだ。

それを、医療職や介護職が
「そんなことより、トイレが大事でしょ!あなたは、トイレができないのだから、タバコなんかよりトイレでしょ!トイレ!!」

と勝手に決めつけてしまうことが多々ある。

日常生活動作ができないと大変ではあるが、本人が望んでいなければ、ただのお節介である。

患者さん本人からすれば、

「ほっとけ!」

てな具合だ。

簡単ですが、QOLとADLの違いが分かっていただけたでしょうか?


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