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メマリーさんち

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メマリー家の人々の日常を切り取ったマガジンです。「面白き、こともなき世を面白く」ほっと何も考えずに笑いたい方はぜひぜひおこしやす。(*- -)(*_ _)ペコリ
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#犬

悲しきポメラニアン

珍しいことに、ある日オカンが子犬を貰ってきた。 従来は親父が貰ってきたぞ。とどこかの雑種をポイとソファーに投げて飼いだすのが我が家では通例だった。 一匹だけ例外もいたが…… (ミニコミ誌で貰った。たいへんなやつだった。過去の日記「破天荒バカ犬一代記」参照) オカンは常々「犬は死んだら可哀そうだからもう二度と飼わない」と、豪語していた。 そのオカンが子犬を貰ってきたのだ。 いや、子犬に見えた。私の家では、雑種しか飼ったことがなかった。なので私には子犬に見えた。 オ

動物好きの極悪人

わが妹は自称動物好きである。 子供の頃、縁日で金魚すくいをして、「お家で飼う」と両親にねだりまくったのが遍歴の始まり。その後、ハムスター。おきまりの猫、犬である。 「どうせ、世話はお母さんがするんだからダメ!」 「絶対世話するから。お願い。絶対するから」 幼い妹に懇願されて親も根負けし、水槽セットを買った。 家の大きさと水槽の大きさを完全に見誤っている親父殿が、どや顔で買ってきたものだった。 (横幅1m奥行50cmほどあった) 「金魚入れるのにどうして、こんな大きな

破天荒バカ犬一代記

私がまだ純真無垢でかわいくてかわいくてしょうがなかった小学生の頃。 ミニコミ紙で、貰ってくれませんか?のコーナーに出ていた子犬を貰いに行った。 父は血統書付きのチャウチャウ犬。母は血統書付きのシベリアンハスキー。 貰ってきたこいつは、完全無欠の雑種。それでもどっからどう見てもハスキー顔。チャウチャウの面影すらない。 色々いたのだが「この子かわいい」と、妹が抱き上げたので、そいつに決定。 兄貴の意見は全く反映されなかった。 家に帰って、こたつの上に置いてあったミカンのカ