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メマリーさんち

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メマリー家の人々の日常を切り取ったマガジンです。「面白き、こともなき世を面白く」ほっと何も考えずに笑いたい方はぜひぜひおこしやす。(*- -)(*_ _)ペコリ
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#cakesコンテスト2020

おばば様たちの叫び。

最近、お仕事系のお話、ばっかりだなぁ。そうだ、面白いお話を書くためにブログを書き始めたのだった。と、初心に帰り、楽しげなおはなしを書いてみよう。 昼食時母上が唐突に 「〇〇さん(母の友人)とこのの〇〇君(母の友人の息子)あんたと同い年で23歳のお嫁さん貰ったらしいで」 と切り出してきた。 年の差なんと20歳程度(私の年が計算できちゃいますね(笑)) 40を過ぎてもプラプラ陽気に独身ライフを満喫している私をしり目に母上のお話が続く。 「〇〇君バツ2で、嫁さん23やで

台風一過。

台風19号が過ぎ去り、日本列島は大変なことになりました。多摩川や手取川の氾濫なんて聞いたことがない。台風の大きさを物語っていますよね。亡くなられた方々には心よりご冥福申し上げます。 去年のこの時期、大型台風が大阪南部。つまり私のご実家付近を直撃したのだった。関西空港では貨物船が橋に直撃したり、車がころころ転がったあの台風です。 いや~。大変でした。大阪北部の地震に続いて台風ですもんね~。世紀末が近づいているのかしらん?去年の大阪は天災で続きでございました。(えらいこっちゃ

夏なのでちょっとひんやり、ホラーな話。実話です。

暑い。暑い。夏は暑い。夏と言えば、稲川淳二。稲川淳二。と言えば怪談話。そこでちょっとひんやりとしたお話でも書いてみよう。ひんやりした話ねぇ。そうだ、我が家のギボアイコことオカンの話をしよう。 オカン曰く、「私には力の弱い下級の神様が憑いているんだよ」これが、オカンのプチ自慢である。「力が弱い」だとか「下級」だとか、散々な言われ方をされているが、とにかく「神様が憑いている」とオカンはことあるごとに言うのだ。 オカンの神様ファイル① オカンが神のご加護に抱かれていると(勘違

叩いて、起こして、縛る、お仕事

「叩いて、起こして、縛るんだよ」 私は、頭上に??を浮かべた。何とも卑猥な・・・いやいや物騒な言葉の羅列。 久しぶりに会う叔父が、突然言い出した。  この叔父、昔は〇〇商事(一部上場)のエリート社員だったが、どういう訳か突然会社を辞め、人生からも親戚からも、はぐれメタル状態で世間を浮遊するようになった。  昔はスーツを着込み世界中を飛び回って仕事をしている、文字通り世界をまたにかける男だったのだ。  数年ぶりに出会い、社交辞令的に「おっちゃん、今何してんの?」 と、

悲しきポメラニアン

珍しいことに、ある日オカンが子犬を貰ってきた。 従来は親父が貰ってきたぞ。とどこかの雑種をポイとソファーに投げて飼いだすのが我が家では通例だった。 一匹だけ例外もいたが…… (ミニコミ誌で貰った。たいへんなやつだった。過去の日記「破天荒バカ犬一代記」参照) オカンは常々「犬は死んだら可哀そうだからもう二度と飼わない」と、豪語していた。 そのオカンが子犬を貰ってきたのだ。 いや、子犬に見えた。私の家では、雑種しか飼ったことがなかった。なので私には子犬に見えた。 オ

究極のコーヒー

ガラガラガラ 「こんにちは!」  おじいちゃんの家の立てつけの悪い戸を開けると、いつもの香りが僕を出迎えてくれる。  乱雑とした部屋の片隅で、燦然と光り輝くコーヒーメーカーが、ポコポコ音を立てながら、ポタリポタリと一滴づつ香りの元を滴り落としている。  僕はこの不思議な道具が小さな頃から大好きだった。 水を注いでしばらくすると、いい香りのついた水がほんのり色付いて現れる。 じれったいほどに少しずつ。 ガラスの入れ物にたまるまでの時間、僕はコーヒーメーカーとニラメ

破天荒バカ犬一代記

私がまだ純真無垢でかわいくてかわいくてしょうがなかった小学生の頃。 ミニコミ紙で、貰ってくれませんか?のコーナーに出ていた子犬を貰いに行った。 父は血統書付きのチャウチャウ犬。母は血統書付きのシベリアンハスキー。 貰ってきたこいつは、完全無欠の雑種。それでもどっからどう見てもハスキー顔。チャウチャウの面影すらない。 色々いたのだが「この子かわいい」と、妹が抱き上げたので、そいつに決定。 兄貴の意見は全く反映されなかった。 家に帰って、こたつの上に置いてあったミカンのカ