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子供達に未来を託すために〜党首討論を観て

今日、菅総理と野党党首との党首討論を聞いて、色々な人が感想を語っていた。総じて内容の無い期待はずれのものだったというものだが、私は少し角度を変えて述べてみたい。

先ずは共産党の志位委員長。5分という短いものだが、心ある人間として当たり前の事を述べていた。当たり前の事を当たり前に話す事が、近年の内閣や自民党にはあっただろうか、、、。今でも共産党を毛嫌いする人は多い。しかし、遠い将来はともかく、共産党もすぐに共産主義社会を創るとは思っていないだろう。それに、他の国の共産主義政党と決定的に違うのは反戦・平和主義という点。別の投稿でも述べたが、共産党が野党連立政権に参加する覚悟があるなら、多くの矛盾を感じながらも今の日本の自由主義社会をある程度肯定している多くの国民層にあと1歩2歩、歩み寄る自己努力が必要なのではないかと思う。私個人としては、日本共産党という党名にまで踏み込んで欲しいと思うのだが。

日本維新の会の片山共同代表。内容はともかく、あの短い時間で総理の本音、自分の心を引き出したのは成功だったように思う。総理が自分の言葉で語る機会にほとんど出会う事がないだけに。

枝野代表 他の党首と比較するとかなりの持ち時間があったが、弁護士出身の枝野さんにしては、攻め方が有効ではなかったように思う。五輪は中止すべきだと思っているのだろうが、総理や組織委員会が開催に突っ走る事をもはや止める事は出来ないとの諦め絶望感が垣間見えた。まだ、開催まで時間がある。最後まで死力を尽くして戦って欲しい。

菅総理へ 私はあなたと同じように、もしかしたらそれ以上に1964年の東京オリンピックを鮮明に覚えています。あのオリンピックのファンファーレは、その後音楽の世界で生きてきた私からみても、最高の音楽です。あのファンファーレが当時の感動を蘇らせてくれます。そんな私でさえ、オリンピックを愛するからこそ、今は中止最強硬派になっています。オリンピックがより多くの人命を失う存在にしてはならない。その想いは強いです。

ただ、もしかしたらですが、総理あなたは心のどこかで揺れていませんか。何故か私はそんな気がするのです。人というのは真逆の事を同時に考える事があります。悩むという行為もそうですが、突然真逆の結論を決断する場合があります。良心と思惑との狭間で良心が勝つ瞬間です。

子供達に夢と希望、感動を与える前に、当たり前の事を当たり前に正直に本音で話す事、身内であっても側近であっても間違った事をした人間は当たり前の責任をとらせること。どうか、どうか子供達が今のあなたと同じ年齢になった時、あの時の菅総理は立派だったねと鮮明に記憶に残る行動をこれからの数ヶ月で見せて下さい。浮動票と言われる民意は、思惑ではなく正しい行動があれば必ずそちらへ流れます。子供達の未来の為に正しい日本を導いて下さい。


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