ドールオーナー一周年の振り返り
2023年7月14日。初めてドールの代金を支払った日。
2023年9月29日。
2024年7月11日。蟻蘇19号何度目かの19歳の誕生日。
もう俺って19歳なんだ……十代が終わっちゃうよお……ふえぇ……
んなこたどーでもいいんだよ!!!!!!
おい。
君は初めてのフルチョをした日のことを覚えているか。
というか、お前はボークスのドールを持っているか。
ボークスのドールを持っていないとしても、自分のドールを持っているか。
もしもお前がドールオーナーならば、覚えているだろう。「初めて自分のドールが手に入る」その記念的瞬間の高揚を、金額を、興奮を!
ドールオーナー1周年を迎えた今、俺は一つ振り返る。この1年の歩みを、たくさんの写真とともに。
もう、めちゃたくさん。たくさん貼りたいからわざわざnoteにしてんだよ。わかるか。この。もう。写真が思い出を残すのに便利な手段ということを生まれて初めて知ったんだよ。俺は。すごいなあ写真って。
※アフィブログみたいなゴミ画像はほとんどない代わりにドールのバラバラ画像とかカスタムとかそういうのもいっぱいあるぞ!気を付けよう!
2023年、バカ暑い夏。俺は公共の奴隷で、社会人になって一年に満たない貧弱な頭をボヤつかせながらネットの底である小説を読んでいた。
人形と少年の狂おしき物語。たまらんね。
人形、すげえね。俺もこの子みたいな人形が欲しいな。人形ってこういうのが欲しいってオーダーできたりすんのかな。へえフルチョイス。へえ限定ヘッド。へえ原宿に店舗が。近いな。アキバにもあるんだ。近いな。へえSDM64番が原宿にある天使の窓にて期間限定フルチョイス可能だって。へえ。なんかかわいいじゃん。なんかさ、あの、今俺が読んでいる、小説に出てくる、主人公を狂わせる狂おしき愛の存在、畏敬なる天使様。っていうか、アスキーアートな。( ><)(ビロード)な。わかんないですとも高桑みつおとも言うな。
ア゚!?
~そして めくるめくフルチョイスへの探求が はじまった!~
夏。奇しくも誕生日とボーナスを一手に携えた俺は大量の印刷物を手に原宿に赴いた。
真夏なのに真っ黒なゴスパンブランドに身を包み、カバンにはエロゲの設定資料集。巣鴨睦月、音無彩名。ヒロインの名を呟きながら……
え?この話いらない?そっか……
※この辺の話に関してはドール紹介サイトroomにて大体話しているので割愛します。ビロードの深堀り及びフルチョの話が読みたかったら
https://doll-room.site/2023/12/19/%e3%83%93%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%89%e3%81%ae%e8%a9%b1/ までどうぞ。(なんと連作です。最悪だぜ……)
ということでウキウキで十万弱を支払い熱に浮いた頭で勤務すること数日。
私が初めて手にしたドール。それがこいつだ。
いや分かってるよ。フルチョイスって届くのに3か月ぐらいかかるって。しかもいちいち部位指定してメイクの指示入れたオーダーメイクだし。
それで届くドールを待って?似合いそうなお洋服をかき集めて?キセル相手がいないをの?俺が我慢できるかと?
出来るわけねーだろバカ。この場合のバカは俺。
ということで初めてのお迎え(物理)はRingDollのPanことワカッテマスさんでした。これも前に話した小説の登場人物を模したくて必死にSDMボディより背が高くて目つきのはっきりした子がいいと探し回った結果採用されました。フルチョ支払いより実に五日後の購入。この最短スパンはいまだ破られることのない伝説の記録として自室に戒めも兼ねて刻まれている。
しかし部屋がきったねーなこの頃。今もだけど。
そして時は流れ……
背景ボードを作ったりぬいぐるみを買ったりしながらまだまだ有り余るボーナスと給料。貯金や自制といった言葉を忘れ己の欲のまま生きていた俺の手に、運命が現れた。
そう、ヒビキさんだ。
だってワカッテマス一人じゃ寂しそうだったんだもん!!ていうか何 この 顔だよねえ……
色んなカスタムがされたドールや限定のドールにいろいろな思いを馳せながらドールへの知識を蓄積する日々、やはり憧れるのは1/3級のドール。遠夜荒夜やHaezel、NEW EVANに憧れる中で胡乱な瞳が俺を見て、それから早かった。
想像の倍ぐらいデカい箱が届いたのは8月2日、出勤前の出来事。その日の仕事が全然手に付かずボディとヘッドの型番を必死に調べてはため息をつきまくっていた。
ほんでまた一か月ぐらい。この辺りからボークスのドールへの知識を深め「お迎えセレモニー」なる儀があることを知る。
物が多すぎる部屋で何とかみんなの写真を良い感じに取るために部屋を片付けようと思った(あんま片付いてないけど)もこの辺り。
針金と鳥の羽毛、アロンアルファで作った天使の翼。
一号機。採寸とかしないで勢いで作ったのでデカすぎた。ついでにあんまり動かすと羽根と羽根の継ぎ目が危ない感じになるので前後にのみ稼働する。60㎝サイズ。
これが改良版。40㎝サイズにピッタリかつ可動ポイントを絞ったので比較的自由に動かせるようになった。会心の出来。
ちなみにこの辺の翼は両面テープが弱ってきたり置き場所の都合があったりで使えたもんじゃないです。でも思えばこれが初めてドールのために何か作ろうと持ったきっかけだったね。
ちなみに裁縫にも手を出しましたがSDM用型紙で作ったドロワーズは足穴をあけ忘れたので窮屈なパニエに、ベッドを作ろうと思ったらドデカいヨギボーみたいなクッションになりました。今はそれを無理やりベッドとして活用したり小さく作った枕なんかは現役で使えてるので裁縫にも一応手を出していてよかったです。でも本当に向いてないから衣装の繕いぐらいしかしないと思うよ。無理すぎる。
そしてついに転機が訪れる。
俺はついに荒木元太郎氏の作品と出会ったのだ。
初めて見たのは某ドール情報wikiにて「SDMと互換性あり」のリストにあったユノアクルスなる存在。なんと原型師自らがメイクを施した完成品と自らでメイクを施し組み立てるキット式。その始まりであるエンドルレア・ユノスを発端とすればすでに20年近く工房にて生産され続けているドール。
買っちゃった。
欲しいものはすぐ欲しいが信条の俺はフリマサイトで未開封品をゲットし……
エ何これ!?!?!!
ドールの組み立て方なんて知りません!パーティングラインって何!?そんなもんワカさんにもヒビキさんにもないんですけど!!っていうかすげーまっ黄色じゃん!!
ということでド旧アンティーク(未開封にして約20年モノ)のユノアクルスのニュッくんが仲間入り。
こうして俺は自前のドールには自分のメイクをしないと気が済まない人間になってしまったのだ……!
ちなみにこの辺りから羽根の作成を応用してウィッグの作成も始めた。メイクに自信がないから顔を隠すこと数か月……今もユノアのフェイスのメイクうまくいかない!難しいね。
そんなこんなでカスタム用品をそろえる日々。黄変防止の艶消しスプレーに始まりボディ彩色用のパステル、メイク用の絵の具に筆にヤスリにブレードにエトセトラエトセトラ。
▼蟻蘇19号は ドールメイクを覚えた!
こんなんでましたけど。キャー!
ちょっぴり涼しくなったベランダで割りばしにパーツをぶっ刺して(この時は塗装ブースどころか乾燥ブースも手持ち棒もなかったので)空き箱に発泡スチロールを張り疑似乾燥ブースにしたり。なんでもDIY精神というか無知というかなんというか。
ここからメイク修行のため身内のネイリストに金払って筆の持ち方から教えてもらいました。
そうして身を削ること数か月……
――運命の日、9月29日。
本当は二日前にハガキが届いてたからもうちょっと前には届いてたんじゃねえの?!!キャー―!!
ということで仕事前に天使の窓まですっ飛んで行ってフルチョイスのビロードに会いに行った。スーツのままで。
フルチョイスお届けの通知方法には電話・はがき・メールがあるんですがどれも仕事中に気づいてしまったらそのまま職務を放棄して窓に飛んでいく可能性があったのではがきにしたところなんと休館日2日を挟んで窓に行くことに。ガアッガガガガ。グルヂイ。
ちなみにこの日が来るまで数えきれないほどフルチョを受け取る夢を見た。毎回メイクが微妙とか全然違う人のフルチョを渡される夢とか絶望する夢ばっかだった。
いやもうフルチョの話はビロードの話(Room)を読め。長いから。一生同じ話し続けるから。もう飽きたろ。
カワイーーーーーーー!!!!11
この後一緒に職場行って夜間ワンオペ一緒にした。幸せだった。
ここでようやくワカビロニュのAA3人組が揃い、俺は歓喜のあまり泣きそうになる。
お迎えセレモニーにもこっそり二人を連れてきた。(もちろん天使の窓は他社製ドールご禁制なので二人はカバンの中です。悔しそうな声が聞こえる聞こえる!)
そして蜜月はじっくりと過ぎ……
お前またアンティークを!アンティークを!
10月末、ヘッド造形に憧れるあまりMSDこはく(組み立てキット)を購入。もちろんこいつもド級の黄変。
ただし俺は屈さない。もうこんなことしてあんなことしてこんなことした。詳細はRoomの方とか見た方がいいかも。お前ビロードが関わるとRoomばっかだな。(だって既に長文は書き終えてるし……)
▼蟻蘇19号は ボディ塗装を覚えた!
結果的に里子に出す形にはなりましたが、こいつと触れ合う中で俺は塗装の技術を手に入れました。こっから単なるメイクカスタムする人(カスタマーと名乗るのはさすがにおこがまシンメトリーだった)からちょっと道を外し始めた気がする。
ちなみにニュッくんとこはくの間にもう一人お迎えされるような可能性がありましたが諸事情で無くなりました。諸事情で。
ああ! 白封筒片手になんと涙を飲んだことか。お前ら、貯金しろよ……。
ほんでもって時が流れ12月。コーディネートモデルのSDM16番を購入。
また出た。お前は顔をいじるために里子を買っては里子に出すじゃん。
※基本的に里子に出した状態の写真は載せないように努めていますがこいつに関しては里子に出した1か月後にはメイクをオフされてさらなる里子に出されていたので不問とします。
初めてドールのウィッグを切ってもらう用の美容院とかにも行った。ただサイトに載ってない説明があったりDMでの回答があんまりよくなかったりしてそんなに便利でもなかった。これがきっかけで自分でウィッグの作業ができるように鋤きばさみとかいろいろ買いました。
この辺りからちょっとドールが増えすぎたので飾る用の場所を本格的に作ったり衣装を誰のやつか分けて箱にしまったりした。テプラでみんなのお名前シール作ってる時のウキウキ感、今でも忘れられないね。
そしてここで運命の出会い。
相変わらず便所で出涸らし絞りながらTwitterを眺めてたら……え!?
S D 荒 夜 お 譲 り 探 し ま す!?!?!?
夢かよ。夢じゃなかった。二度見した。頬つねった。痛かった。膝パンチした。痛かった。暴れないで。
元のおうちの方と相談し「カスタムなさってる方ならまあ」ということでお譲りいただきました!!うれしすぎ!?!?!?!
ですが流石は遠夜荒夜のアジアン造形。苦戦する、苦戦しまくる俺。ということでカスタムは進まず……
息抜きでこんなん作ってました。
元々俺は自分大好きヘンタイ人間なので自分をモチーフにしたドールを作りたいという欲求があったので、「持ち運べる自分」をテーマに自分勝手なテイストでドールを作りました。ヘッドは1/4、ボディは1/6。
フィギュア造形師の方がやっていたまつ毛の立体造形にもチャレンジしエポパテをこねては削り研いでは盛りの繰り返し……
でもいいよね!?バランスいいし!
わざわざ専用のバッグなんかも作りました。本当に何の理由もなくレジン工作って嫌いだったんですけどいいですね、液体表現が自由にできて。クソ楽しい。
▼蟻蘇19号は レジン加工を覚えた!
かわいいだろ。エヘヘ。
でもあんまり満足してないんだよな。いつか満たされるのかな。へけけっ。
~そして 年が明けた~
ギャボボボ。今年は辰年。
ということで完成したぞうちの荒夜!旧美白ってすげえいい色だな。前のおうちの人が黄変カバー用にと譲ってくださったパステルやらサーフェイサーやらを駆使して肌色を調整しあんなこんなを繰り返して生まれたぜ庫倫さん。辰年と俺の運命のゲームクーロンズゲートより引っ張り出したこの名前。奇しくも愛称はクーさんと原初の3人(プリミティヴ・スリー)のアレに近い!ということで初めてのSD13サイズ。ああ、どっしり……お 重いね……!!
クーさんあなたヒビキさんより重いじゃん。ヒビキさんの方が大きいのに……。さすがぎっしりボークス製。
最近はお迎えセレモニーなんかも積極的に参加しております。初めてのビロードが終わってからジァーンシー、庫倫さんと月一ぐらいでセレモニーの予約をしてました。大体金曜の昼間にセレモをやってそのあとはアキバのMarionettePartyなるドール歓迎型茶店に通い詰める日々。リニューアルだったり職場が変わったりで行く頻度は減ったけど今でもそこの大本の茶葉屋から取り寄せた紅茶を飲んでいる。(これ書いてる今も飲んでるし……)
ところでお前ら、おい。ここまでよく読んだな。えらいな。暇なの?かわいいね。
お前らたちはどんなメーカーのボディが好きですか。よく稼働するボディのメーカー?キャストの色がきれいなメーカー?それとも、オモシロボディのメーカー?
俺は関節の形にうるさいが、それ以上に細身でデカいボディ、迫力のある異形のボディが大好きだ。60㎝を超えたら筋肉質になるメーカーも膝関節を曲げたら膝に謎の出っ張りが出るメーカーは正直お断りなのだが、そんな俺が愛してやまないメーカーから……コイツがきた!!
あ、例によって里子に出してるので画像略ですけど。ごめんね。
一応こんなことしてましたっていうのだけ。これはブリーディングインク。
(ちなみに作業中に半分ぐらいインクをぶちまけて近くにあったSwitchとかバッテリーとかに消えない汚れがついてグロテスクな感じになっちゃった。スプラッターインマイライフ。)
ということで ねんがんの DreamValleyのボディを てにいれたぞ!
ウーン 美しい……
しかも二つだ。一つは40㎝級の通常ボディでもう一個はElvishのノーメイクボディ(三本腕)。特別に40㎝級の方は見せちゃおっかな。特別だよ?こいつも里子だけど身内に渡したのでたぶん許してくれるよね。
美人だねエ……。
そんなこんなでスマートな皆様が台頭。いいねえいいねえ。
その前後で里親さんとのご縁がありBlueFairyの子のヘッドも入手。某伝説さんの即納も買ってみたりしてだいたい1月は週に一体ぐらいのペースで仕上げてた記憶がある。たぶんボーナスのせい。
冬場はしっかり振ってあっためておけばスプレーがボケないし乾くのも早いから作業の進みが早くていいや。
なかなか小顔でキュートだね。この辺りからエナメル系の塗料も使うようになったので血色の表現が豊かになってきた感覚。
こいつはレジン芸を生かした最高傑作(今んところ)。
12月に買ったはいいがいろんな目論見を失敗しながら何とか成功させたやつ。
こいつも本当は里子に行く予定だったんだけど渡す予定の人がなんか事故って渡し損ねてまだうちにいます。時々ホコリを払ってやらないといけないのが難儀だ……
そんで何だ。こうやっていろんなドールに触れているといろんな憧れが生まれてくる。
やれDearSD、やれSD102番ヘッド、やれシンシヤミーシャ。高嶺の花様お慕いしておりますだから窓でフルチョさせてくれと。
そんなことをうっすら思いながらある憧れと縁がつながった。
Dollchateau。人形の王城。その名にふさわしい圧倒的造形美、特にボディ。
特にボディ!!!!!!!!!!
多重関節、二重の首、細い70㎝級の躯体、何をとっても完璧な、それが、なんと、俺の家に
アーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!
また二体!!1また二体も!!!
でもすごい!!!でもすごい!!!すごい!!!!!
圧巻。感動的。
ちなみに大きい方のヘッドは某所で現在カスタム中の教室Aヘッドと一緒に出ていたお顔です。
伏し目造形は綺麗だけどメイクがきりすぎるのと血色の感じがうちのテイストとは合わないかなーと思ってしまっておりましたが今回無事に適合するボディを手に入れ完璧な存在に。完璧!完璧!
サイコ~~~~~~~
ただDollchateauはボディがよくてもヘッドの造形がなかなか特徴的でむつかしい。いざメイクするとなってもこの造形をいかに生かして……
生かさなくても、いいんじゃない!?
ヤッタ―――!!!!
デザインナイフで目元を大きく広げてあとはシタデルカラーを乱用!乱用!
縫合痕をワイヤーで表現するのは得意だけどめんどくさがってペイントでやったらちょっといまいちだったけどこの辺りからよく使ってたウェザリングマスターがいい味出してる出してる。
今中古市場を見ると里子に出てる子のほとんどがメーカーメイクかメイクオフ状態なのを見ると、どうしてもデフォルトメイクに自分の実力が追い付かないのにメイクをいじることに抵抗がしょうじるのはかなーり厄介。いや別にメイクいじらなきゃいけない制約とかもないんだけど。本当に勝手にやってるだけなので……
ただ俺はメイクがしたい。楽しいから。お前らから見てかわくなくてもへちゃむくれでも俺は納得するまでメイク直ししてるから俺は満足してる。それでいいだろ。もー!シッシッ
仮想的と戦うのはこの辺にしとくか……。
さて、ずらり並んだる元里子ども。この中で俺が買ってメーカーメイクのまま手を付けてないのはフルチョのビロードと初めて買ったドールのワカッテマスだけ。それ以外はみんな首を挿げ替えたりメイクをしたり……逆にカスタムメイクの状態でお迎えしたまま俺は手を加えてないとかいろいろ!
俺は元々ドールを里子に出すなら俺の手で……!ってぐらい自分のカスタムしたドールたちは大事に思っていたし実際大事だった。飾っててきれいだし。かっこよくカスタムできたやつを他の瞳似てもらってはここはもっとこういう表現ができるとかって教えてもらいながら塗料を探すときなんか心が躍った。
でもこう毎月毎月ドールを(いくら里子でも)お迎えしまくってたら当然場所がなくなるわけだ。そしたら棚でもなんでも増設すっかと壁に穴開けて棚を作ってそこにドールを飾る。
するとどうなる。
俺実家なんだよね。
夏ごろから人形趣味があることは話してたし何なら人形でなんかやっていこうかってまで考えてる話も家族にはしてたけどいくらなんでもお前、お前と突っつかれるわけだ。
ほんでバレた。借金が。
借金っつってもカードローンだったんだけど。いやカードローンも借金だけど。
当時は普通に恥が過ぎるのとゴミ過ぎて自分の家のドールたちに申し訳なくてTwitterでも具体的には言わなかったけど、当時の俺は借金して人形買ってました。大体20万。具体額23万。時期的には10月から。だからもう既にコーディネートモデルのSDM16番あたりはもう借金で買ってたわけだ。
もちろんドール以外のカスタム機材だのなんだのも何でも借金で買ってた。ていうかもうなんか金なくて困ったらローンで借り入れてた。ガチでガキかよ。ありゃ出ると思ってたんだよな。
結果どうなったかというと、
ガチの家族会議になった。いい年して。本当に恥ずかしいです。
父親に人形を減らすのはダメなんか?と言われて必死に首を振る俺。元金融屋だけに金遣いだけは徹底的に教育したはずと泣き崩れる母親。何だよ高校退学したときより大騒ぎじゃん。
でも俺も泣きながら謝った。生活のためならまだしも単なる娯楽を他人に金を借りてやることがどんだけ悪いことか理解してなかったから。
もうね、母親が泣くわ泣くわ。じーちゃんの葬式とか俺が(被害者でね)警察沙汰になった時とか大好きなチバユウスケが死んだって泣いたところ見たことなかったのに冷静な母親も感情的に人格批判するようになることあるんだってびっくりしてた。途中から父親が止めてたけどそれだけなんかヤバかった。
つーことで借金すんなよお前ら!!!!人形のために!!!!!!1いいか!!!!!
人形趣味は金持ちの趣味だから金がないならないなりに諦めるなり死ぬ気で働くなりつつましく生活しやがれ。いや言われなくても出来てるか。画面の前のお前。出来てんならいい。
出来てねーなら今すぐやめろ。
限定だからとか今しかご縁がないからじゃないんだよ。まず自分がまともに生きろ。
自分のドールに恥ずかしい生き方をするな。ドールはお前の写し鏡だぞ。
今すぐ人形を売れってんじゃないしお前に死ねってんじゃない。ただとにかく借金を返すための生活に今すぐシフトしろ。何が何でも借金まみれの汚れた手で人形を買おうとすんな。
人間は今ある金にだけしか手を出しちゃならないんだわ。
住宅ローンとか車のローンは人間の信用って担保で出来る。でもカードローンなんかは適当に働いてれば俺みてーな馬鹿でも数十万ハイワンタッチで借りれるワケだ。
俺と同じ事やってるやつ、それ返すアテあんの?ボーナス?お年玉?
ローンなんかでドール買ってるやつが借金返す間の物欲我慢できんのかよ!!!!!無理だろ!!!!!!1
ということで2月から5月ぐらいまで借金返済しながらガチ目のスランプ。なんとか2か月で借金自体は返したけどその間は好きなものも買えずに憂鬱な日々を過ごす。借金を返すために。というかもう人形自体見たくもなくなっててしばらく箱入りにしてたやつらが結構いた。
そして箱入りになったまま他所に送られたのが約5体。(回収待ちを含めたら6体か)俺の中で「フィギュア化」という着せ替えしなくてもそのままでいてくれればいいやってな状態になってた、いわば完成されすぎちゃった子たちが里子候補に選ばれました。
正直里子に出すときは全員と面接した。最初のビロードやヒビキさんはどうしても手放したくなくて免除にしようかなと思ったけど念のため面接した。
結果、完成されすぎたDreamValley二人衆及びSDM16番、MSDこはく、裏で作ってた版権キャラド、レジン芸術のビロードが里子に行くことになった。
最初に声がかかったのはDreamValleyボディのビロード。元々ドールオーナーだったフォロワーに無料で渡すことになった。
その次がレジン芸術のビロード。まだ渡せてないからうちにいるけどそのうち旅立っていくでしょう。
残ったDreamValley子とSDM16番、MSDこはくはオークションに出した。ボークス製はどれも古かったりカスタムがめちゃくちゃだった割にはそれなりーの値段で出ていったが正直素体代が一番かかったDreamValley子は二束三文。メイクを落として某テリに流したキャラドも二束三文だけどDV子よりまだいい値が付いたのはやや涙ホロリ。でも着せ替える必要もないぐらい完成されちゃった人形と何を着せてももっと!もっと素敵になれる!って思えるドールはなんか違うんだなあっていうのを感じた。フルチョイスのビロードなんか何着せても似合うから何でも着せたくなっちゃうけど一回衣装が決まっちゃったりするとそれからずっとそのままになっちゃって、それがフィギュアみたいになっちゃったなっておもう。らしい。
結局借金騒動が収まっても職場を変えたりなんだりで忙しすぎて人形に構う暇もなし鬱も絶賛進行中。ちくしょー。ずっと手付かずのヘッド尻目に天井見てる!最悪!!
そんでしょうがないから粘土とかこねて気晴らししてて4月も下旬。冬が終わったら鬱も明けるかと思ったけどそんなことないんだよなあ。
年末からこねこねやってたやつが遂に完成。ちょっと達成感でげんきがでる。
それからもあんまり元気は出ないままぼんやりとフォロワーと粘土をこねたりしてた。
こんなんつくってた。かわいいでしょ。
これはグウェイと同じ「俺をベースにしたキャラクター」のスズイというやつを粘土でこねたやつです。某楽曲の某キメラの3Dモデルに似ているのでスズイガクとも呼ばれています。
このあたりからちょっとずつ元気になってたまってたヘッド(買ったはいいけど合うボディが無かったりでメイクしてヤフオクにでも出そうかと思ってたやつ)をメイクしたり、ちょっとずつちょっとずつ自分を取り戻していく。ようやく元気になったのは4月ぐらい。
ああ~~……
ついに買っちゃいました、のの!
ずっとミミのの造形が欲しい反面SD13~の服はあってもSDサイズはないしそもそも女の子をお迎えしてかわいがれるのか……?と悩んでは奥見て悩んではメルカリ見て悩んでは某テリア見て。あ~~。どうしようっかな~~~。
本当のお目当ては別だったはずなのになぜかこの旧キャストのののちゃんを買った時からなんかおかしくなった。ていうか元気になった。
可愛いドレスを探して作家さんのオークションに参加したり、借金騒動でお金を使うのが怖いぐらいだった俺がちょっとずつ元に戻ってきた。
げんきになったかも、と箱にしまっていたみんなを戻したらなんか笑顔になれた。
おまいら、心身ともに元気な時にこそドールと遊ぶんだぞ。
▼蟻蘇19号は げんきになった!
そして運命が始まったのだ。
えっ?またですか。何でもかんでも運命運命って。
うるたいっ!!!!
ドン
なんと造形畑のフォロワーがスズイのヘッドを作ってくれたよ!!
一時的にカテジナさんのボディを借りて(買って返すから!届くまで待ってて!!)全身フル塗装、ウィッグやら小物も手を加えて、俺は俺の人形を手にしたワケ。
このあたりからちょっとずつ元気になってたまってたヘッド(買ったはいいけど合うボディが無かったりでメイクしてヤフオクにでも出そうかと思ってたやつ)をメイクしたり、ちょっとずつちょっとずつ筆カンを取り戻していく。
あったかくなって、7月。
俺は一件のオークションに張り付いていた。
MSD百合。今時珍しいアニメ造形の子天使ながらコーディネートモデルで性別付きで出てたりするくせに里にはいない不思議な天使の子。
金銭に余裕がない時は見ないと決めていたヤフオクで、今度こそ自分のお金で入札する。
3万入れて、後は野となれ山となれ。別にダメでもいいかぐらいの気持ち。
思ってたより少しお手軽に手に入ったその子は、大事に手入れされていたのかMSDボディにしては肌が白くてきれいだった。
ふむ。
かわいい。
奇しくもこの子のメイクは一度やって筆作業こそうまくいったもののパステルの加減を失敗したのでもう一度メイクをやり直したら完成したのが7月の11日と俺の誕生日と同じ日が完成日になった。
なるほど。
……なるほど。
そうしてなんだかんだ14日を迎えフルチョをおーだ推してから一年、そしてこの記事を準備している間にあっという間に19日。本当にドールを持つようになって一年が経った。
なんと総勢お迎え人数20体!!
Roomなんかには投稿されなかった版権キャラクタードールやメイクが終わってないとかボディだけヘッドだけとかも含めるとそんな感じでした。1/6中心ならまだしも1/4~1/3中心でこれってんだから怖いな。(ちなみにトレトイ系(虫虫カフェ)とかは含めてないです)
あ~~~~~~
おにんぎょう、すき~~~~~~。
つーことでお前ら!!!!
借金すんな!!!
ドールに恥ずかしくない己であれ!!!
そして、ドールと幸せにな。
ここまで読んでくれた暇人、ありがとう。
クソ文がクソ長くても写真の可愛さで許してちょーよ。
おーっほっほっほっほ…………。