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「共同親権」法案 国会審議

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離婚後共同親権の導入を柱とした民法改正法案について、通常国会での質疑などを集めました。
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#ハーグ条約

福山哲郎議員(立憲)2024年3月22日参議院外交防衛委員会

福山哲郎議員がハーグ条約について質疑していたとのことので書き起こします。 福山議員 次の話題に行きたいと思います。 今、法務委員会では共同親権・単独親権・民法改正の議論が出ております。少し国際的な状況と誤解がある部分があるので、そのことについて外務省にお尋ねしたいと思います。 今年の4月1日で、日本でハーグ条約が発効して10年になります。実は私が官房副長官の時にハーグ条約をまとめるのに、ずいぶん関係省庁を集めてやりました。方向性をある程度出した後政権が代わりました。 実は2

道下大樹議員(立憲)2024年4月2日衆議院法務委員会

衆・法務委員会の道下大樹議員の質疑(ハーグ条約を理由に共同親権導入はミスリード等)を書き起こしました。共同親権の基本のき、の質疑です。 改正案条文は下記をご覧ください。 001414764.pdf (moj.go.jp) 道下議員 立憲民主党の道下大樹でございます。時間も限られておりますので、この民法改正案について質疑をさせていただきますが、 まず冒頭、この民法改正案について私の所見を述べたいと思います。 法制審議会家族法制部会において、この離婚後も父母双方が子の親権を持

外務省「ハーグ条約の仕組みと親権に関する議論とは全く別のもの」 ―立法事実を欠いた「離婚後共同親権」導入論

3月22日、参議院外交防衛委員会で福山哲郎議員(立憲)が、離婚後共同親権に関連して、ハーグ条約と親権問題について外務省へ質問しました。 外務省は、「ハーグ条約の仕組みと親権に関する議論とは全く別のもの」と明快に答弁。 ハーグ条約に批准しているから離婚後共同親権を導入すべき、との議論がミスリードであることが、国会の場でも確認されました。 なお、国会では、面会交流についても、すでに法務省が「親権とは別問題」と明確に答弁しています。ハーグ条約についての答弁により、「離婚後共同親権