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婚外恋愛Ⅲ

=ホテルの一室 部屋に入ったばかりの二人=

大輔「今日のお店の料理もおいしかったろ?」
英子「うん。すごいおいしかったぁ」
大輔「英子が好きそうなお店探すの楽しみなんだよなぁ
   今度はどんな店にしようかな?」
英子「いつもありがとう」
大輔「なぁ英子、こっちおいで」
英子「え?ちょっとまってコート、ハンガーに・・・」

=ぎゅ・・・バックハグ=

大輔「待てない…」
英子「あ…ちょっとまってあ…」

=濃厚なキス=

大輔「逢いたかったよ。」
英子「うん。私も…だいちゃんのその笑顔見たらすぐに幸せになっちゃう。
   逢えないときもずっとだいちゃんのこと思ってたよ」
大輔「そうなんだ?かわいいな。ねぇ、ネクタイほどいて」
英子「なぁに?甘えん坊モード?」
大輔「英子に脱がされたい(笑)」
英子「もぉ~しょうがないなぁ。あ、このワイシャツ・・・」
大輔「英子にオーダーチケットもらって作ったYシャツだよ。お気に入り」
英子「しっかり、アイロンかかってるね。」
大輔「うん、奥さんもこのYシャツかっこいいねって言ってくれてる。」
英子「へぇ~そうなんだ。」
大輔「ほんとはYシャツ上げたいけど…ってオーダーのチケットプレゼントしてくれた
   英子のセンス!英子にプレゼントされたYシャツにつつまれてるのうれしいよ。」
英子「そうなの?それならよかったけど今夜のだいちゃんも素敵よ」
大輔「ありがとう、じゃぁ、先シャワーしてくるよ。英子もすぐ入るだろ?」
英子「うん」
大輔「髪の毛 洗うなら俺が乾かすからいってな。」

=シャワーの音=

英子(彼と私は既婚者専用のマッチングアプリで出会った。
   お互い、家庭を壊すつもりはなくて、ただ、寂しかった。
   もう、家庭では夫、妻というよりもお父さん、お母さん
   家族なんだよね。彼とはそんな心と体の隙間を埋めあう間柄
   優しく私に微笑むあなたの笑顔が好き。大好き。
   柔軟剤の甘い香りがあなたを思い出させる。)

=部屋 (二人ともシャワーを浴びた後 部屋でゆっくりする二人)=

大輔「あれ?今夜は時間があるから、髪の毛乾かす時間あったのに洗わなかったの?」
英子「うん。。。ほら、私髪の毛ロングだから 大変かな?とおもって」
大輔「そかそか、こっちおいで、何飲む?」
(英子ソファに腰掛ける大輔の横に座る)
英子「スパークリング(ワイン)」
大輔「はぁい!どうぞ!」
二人「乾杯!」
英子「いつも素敵な時間をありがとうね。」
大輔「俺のほうこそだよ。こういう関係はさ、世間的に許されるものじゃないし
   ずるいのは分かっている。
   でも、俺は英子との時間があるから、英子に甘えられるから
   普段頑張れるんだよ。ありがとう」
英子「そうね。それはね。私も同じなの。
   こうやって二人で過ごす楽しい時間があるから日常で頑張れる。
   家でもね。旦那さんに優しくしてあげられる。(笑)」
大輔「お互い婚外恋愛に求めているものが同じだったからね。」
英子「うん、そうだね。優先順位の一番は家庭ってね
   だから、お互い逢うペースや連絡とる時間帯とか…
   無理をしない、多くを求めない。って決めてきたものね。」
大輔「そうだね。それになにより、英子はさ、駆け引きとか、試すようなことしないし
   俺も思ったことを素直に伝えられるしとってもいい関係だと思ってるよ。
   大好きだよ。英子 ありがとう」
英子「うふふ、私はね。だいちゃんから奥さんの悪口を聞いたことないことが、
   信用できるの。
   うまくいってないんだよ、もう終わっているんだとか
   聞いたことないし
   愚痴や不満程度はたまぁに聞くけどね。でも、奥さんの事や家族が
   大事なのがわかるから、だからこの人は私のことも
   大事ににしてくれるって思えるの。
   不倫男の妻とはもう終わっているんだ、もう、別れたいんだとかって
   言葉ほど信用できるものはないからね」
大輔「俺はさ、照れくさいけど英子にはちゃんと愛情表現しようって
   怠らないようにするって心に決めてきたんだ
   言葉にしなくてもわかるっていうのは婚外恋愛では
   通用しないと思ってる。
   お互い言葉にしなければ不安が募るだけだろ。」
英子「そうなんだね。だいちゃんのそういう思いやり
   ちゃんと感じてたよ。ありがとう。私も大好き。」
大輔「英子、抱きしめていい?」
英子「うん!アッツ」
大輔「いやって言っても抱きしめるけどねw」
英子「もぉ~だいちゃんたら、子供みたい」
大輔「俺が俺らしくいられるのが英子のところなんだよぉいいだろ?」
英子「もちろん、甘えていいよ。」
大輔「あ、でももちろん、英子も甘えていいんだからね
   いつも、仕事に家庭にがんばっている英子が俺のところで
   肩の力抜いてほっと出来たらうれしいよ。」
英子「だいちゃん、ありがとう!」

=抱き合いながらベッドに倒れこむ=

大輔(俺たちの関係が長く続くとは思っていない
   幸せな未来があるとも思っていない。
   でも、今だけは日常から解放されて、安らぎを与え与えられたい)
英子(だいちゃんがほかの誰かのもので
   けして私のものにはならないことも
   それでもいい
   1番でなくても
   私の場所が貴方の帰る場所じゃなくても)
大輔「英子、今だけは俺だけのものになって」
英子「だいちゃん 私はだいちゃんものよ」

=キス=

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