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音の無い世界(5の10)

穴田魔絵は、いつものように講演会を大盛況で終えて、一足先に、超ハイテクのオフィスビル型飛行船内にテレポーテーションで戻り、超ハイテクの映写機で空間に映し出されたアリさんの様子を見て言った。
「アリさんは、徒歩で講演会から帰宅中で、もうすぐ大阪駅周辺に到着されますね。
世界有数の大都会の大阪の中心部は、高級ブランドショップが当たり前のように建ち並んでいます。
アリさんは、せっかく大阪に来たので、ウインドウショッピングのようなものをしてみたいと思っているようです。
アリさんは趣味の一つの、キラキラした高級腕時計を見たりしたいと思っています。」

クルー(乗組員)の智子@は、スマホでGoogleマップを凝視しながら、大阪駅周辺を目指して、てくてくと歩いているアリさんの様子を見て言った。
「アリさんは高級腕時計店には、購入目的ではなく、目の保養だけのために入られるのですね。
アリさんの所得では、万華鏡のようにキラキラする煌びやか(きらびやか)で豪華絢爛な高級腕時計は、一生かかっても買えませんからね。」


【アリさんがウインドウショッピングをしていると、ゆく先々の店舗入り口には、軍人のような制服の警備員がどこからともなく現れて、入り口の脇に護衛で立ったり、
ほうぼうのお店の店員はホウキとチリトリを持って、わざわざ、店の外まで出て来て、店舗前をいそいそと掃き散らしたりし始めた。】


智子@は、なんとなく言った。
「アリさんはウィンドウショッピングといっても、お店が建ち並ぶ通り(道端)をただ、てくてくと歩いているだけですよね。誰かの私有地に侵入して歩いているわけではありません。
まるで、現代版の【村八分】にされている人みたいですね。」

穴田さんは、お気に入りの鼈甲柄の金子眼鏡(純国産)をスッと外して言った。
「警察官僚に『重要不審者情報ネットワーク』※に登録されると、

『私は泥棒ですっ!スリ・万引き常習犯ですっ!』
『私は、何をするか分からない精神異常者ですっ!』
『私は少〇性愛者で、精子をそこらへんに撒き散らすのが生き甲斐ですっ!』
『私は自殺未遂常習者ですっ!今、ここで死にますっ!』

といったことを書かれた貼り紙を、背中にデカデカと貼り付けて歩いているようなものなのです。
少なくとも、防犯情報にアクセス出来る人達(警備会社を雇っている人)には、そういうふうに見えています。

当たり前のことですが、日本全国どこでも、初めて訪れた場所でも、初めて訪れたお店でも、どこでも同じ扱い(重要監視対象)とされます。」

智子@は、なんとなく言った。
「なんとなく、アリさんを取り巻く世界というのは、俗にいう陰謀論の、ヨハネの黙示録の『獣の刻印666』※の世界を具現化したような世界ですね。」

(※重要監視対象とされている人物・犯罪者予備軍・マルセイ等。くどいようですが、アリさんに犯罪歴はありません。)

【※また、小さき者にも、大いなる者にも、富める者にも、貧しき者にも、 自由人にも、奴隷にも、すべての 人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ、この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。
この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。】


アリさんは、高級ブティックが建ち並ぶ一角で、高級リサイクルショップを見つけた。
高級リサイクルショップでは、高級ブランドのお洋服や、高級ブランドの貴金属等が、ところ狭しと陳列されている。
アリさんは、ブランド品には興味は無いものの、中古品には興味はあるので、なんとなく店に入って行った。

アリさんが店に入った直後、店員がモップを持って現れた。その店員は、ぞんざいな態度で、アリさんの目の前の床をモップで撫で回し始めた。
アリさんは、店内に陳列されている、なんとなくイイなぁと思ったダウンジャケットを手に取って見ようとした直後(タイミングで)、店内にアナウンスが木霊した(こだました)。


『♪定期点検をお願い致しますっ ♪定期点検をお願い致しますっ』


このようなアナウンスは、(((店内に不審者が居るから気を付けろ)))という注意喚起を促す『防犯アナウンス(隠語)』である。
その証拠にアナウンスを流された時刻を見ると、てんでデタラメであるのが分かる。(そういった業務上の点検は14時ジャストであるとか、ピッタリした時刻にするのがフツウである。)
アリさんが店内に居る間、先ほどの店員は、アリさんにモップを見せつけるかのように、ずっと、アリさんの周辺の床をモップで撫で回している。
アリさんには、よくある日常的な光景ではあるものの、言いようのない不快な気分になり、お店を出た。

モップ

☆穴田さんのAhoo!知恵袋☆
《古来から、長居するお客様に早く帰って欲しいときにする伝統的なおまじないに、箒(ほうき)を逆さに立てて置く『逆さ箒』というものがあります。

おそらく、ホウキやモップを見せつけてくる行為や、掃除しているのを見せつけてくる行為というものは、そこからきているものだろうと推測されます。ホウキやモップは、『帰れ』『来るな』という意味を読み取れます。

それは、【招かざる客】を撃退する方法として、おそらく、マニュアル化されています。
簡単にいうと、店側からすると、防犯情報に登録されているような客は、お店に不利益をもたらすかもしれない【招かざる客】であり、法に触れないギリギリの『嫌がらせ』をしてでも、追い出してしまいたいのです。

お店は、不利益を被らない『防衛手段』として、はっきりと【嫌がらせ防犯】【攻める防犯】をしてきます。
『集団ストーカー』を訴えられている多くの人達の懊悩がこれです。》


智子@は、なんとなく言った。
「アリさんの出で立ち(いでたち)は、セカ○ドストリート(大手リサイクルショップ)で古着で買ったユニクロのパーカーや、ワークマンで買ったストレッチパンツです。
『足元を見る』という言葉がありますが、高級ブティックの店員は、本当に足元を見るのです。
お金に余裕がある人は、全身、ユニクロだったとしても、いい靴を履いてます。貧乏人は皆、メイド・イン・ベトナムとかの靴を履いているのです。
アリさんも、やっぱり、メイド・イン・ベトナムの靴を履いているので、貧乏人だと分かるのですね。」

穴田さんは言った。
「清貧なアリさんが生活必需品を買い物するお店は、コンビニと、小さなドラッグストアと、100円ショップと、リサイクルショップだけです。
アリさんは、大型店舗、大手ショッピングモール等では、制服の警備員や、大勢の店員に監視のため、そばを、まとわりつくようにウロウロされますので、何か理由がない限りは、そのような大型店舗には入れなくなりました。
ストレスで頭が痛くなったり、気分が悪くなったりするのです。

それはただ単に、視覚的な情報(警備員・店員)や、聴覚的な情報(防犯アナウンス)だけの、何か精神的なものだけのものなのか、それとも、防犯体制のテクノロジーによる、なんらかの【周波数(電磁波・超音波など)】※を店内で浴びせられているのか、それは定かではありません。
コンビニなどの小さな店舗での買い物は、大手ショッピングモール内の店舗よりかは、気分的に、いくぶんかはマシなのです。」

(※たぶん、一般的な店舗では、そこまでの防犯体制はされていません。)


智子@は、気の毒そうに言った。
「一般的な健全なフツウの人としての、買い物が出来なくなってしまっている、という【日常生活に制限】が生じていますね。
これは一種の【人権侵害】として論じてもいいような事象なのではないでしょうか。
このような事象も、『集団ストーカー』を訴えられている人達のSNS内のコミュニティで、よく訴えられていることの一つですね。
アリさんは、ことごとく、そのような事象に当てはまる人なのですね。」

鬼頭魔蘭のイメージ

アリさんは、高級ブティックが建ち並ぶ一角で、朧気(おぼろげ)に、『創業99年の鬼頭時計店』という看板を立て掛けられた老舗そうな高級腕時計店を見つけた。
アリさんは、オツムからスッと魂が抜けたかのように、吸い込まれるように入って行った。

オーナー店長の鬼頭魔蘭は、豪華絢爛な腕時計が陳列されているショーケース前で茫然と佇んで(たたずんで)いるアリさんを見て、開口一番、言った。
「お客様、とってもセンスの良いお時計をされていらっしゃいますね。どこのブランドのお時計でしょうか。」

アリさんは、蒼白い顔を一瞬、ドキっと紅潮させて言った。
「しっシチズンのカンパノラという時計でしゅ。コスモサインという天体をモチーフにした時計でしゅ。」

魔蘭は言った。
「お客様、じつはお待ちしておりました。どうぞ、手に取って御覧になって下さい。
こちら、世界最古の腕時計メーカーの、ヴァシュロン・コンスタンタンの天体時計で御座います。
お客様に、とってもお似合いの時計ブランドです。

じつは、ここだけのお話で恐縮ですが、はっきりと明確に、この王道ブランドの時計が『似合う人』と『似合わない人』が居るのです。
私がお見受けする限り、お客様は稀(まれ)に居る『似合う人』で、きっと【選ばれし人】ですね。お客様に相応しい(ふさわしい)時計です。
ほら!着けられてみると、御自身の身体の一部だったような記憶が呼び起こされていませんか。」

ヴァシュロン・コンスタンタン

アリさんは、『是非、試着して下さい』という魔蘭の身振りに促され、無意識に、お気に入りのカンパノラの時計を外し、ショーケース上に置いた。
アリさんは、蚊の哭くような声で値段を聞いた。
「ぉ値段ゎぉ幾らでしゅかっ?」

魔蘭は、聖女のような面持ちで諭すように言った。
「お値段は税込¥○○○○○○○○○円です。
ですが、お金の問題ではありません。
この時計が似合う人は、生まれながらにして『人類の王』であられる御方です。
『人類の王』にお金は不要です。お金(銀行券)というものは信用の産物でしかありません。王と信用は同じものです。
人類の王といえば、イエス・キリストがそうです。
あなたの中にキリストが居ます。
お客様、あなた自身が王であり、あなた自身が信用であり、あなた自身がお金です。

あなたが生まれた、遠い、遠い、古(いにしえ)の記憶を今一度、呼び戻されて下さい。」


アリさんは、値段を聞いてガタガタ震え、背中に滝のように冷や汗をかきながら試着した。
アリさんは、シチズンのカンパノラですら新品で買うことは出来ず、ヤフオクで中古で落札した、メッキが剥がれて傷だらけの物を着用して満足している。

芸術の微細な彫刻がびっちし施された、ヴァシュロン・コンスタンタンの金無垢の超高級時計は、アリさんの手のひらの冷や汗でビチョビチョになったが、魔蘭は全く気に留めることは無かった。

魔蘭は、手ぶらで帰るアリさんに言った。
「お客様、あなた自身が、王であり、信用であり、お金です。
あなたは、最初から、最後まで、全てをお持ちです。
それを、忘れないで下さい。
どうも、ありがとうございました。また、お越し下さい。」

アリさんは、圧倒的な超高級腕時計に触れたことで、冷や汗でビチョビチョになりながらも、なんとなく、非常に気分は良くなり、お店を出た。


オフィスビル型飛行船内に居る、智子@は言った。
「あれ!? 鬼頭魔蘭さんは、時計店も営んでいらっしゃるのですか!?」

同じく、オフィスビル型飛行船内に居る、穴田さんは言った。
「魔蘭はカメレオンのように変幻自在に、容姿風貌を変えれる才能があるのです。
魔蘭は、アリさんを慰めるためだけに、アリさんも気づいていないような深層の願望をくまなく読み取り、変幻自在に姿を変えて、アリさんの目の前に立ち現れているのです。」

智子@は納得したように言った。
「魔蘭さんは、まるでX-MENのキャラクターか、デービッド・アイクが描くレプティリアンみたいですね。」

穴田さんは、黒目の大きな両瞳を一瞬、黒ダイヤの塊のような黒目だけの瞳にして言った。
「魔蘭は、とても才能豊かなのです。」





※重要:このシリーズの記事は、ほぼ全ての記事が現在進行形の【書きかけの状態の記事】であり、大幅な書き足しや文章の削除修正は大いにあります。
(幾つもの記事を並行して書いています。公開してありますが、ほとんど、メモ状態の記事さえもあり得ます。)

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