SOFEX開催直前インタビュー 第三弾 箏曲


秋も深まり、肌に触れる空気も冷たくなってきました。

前半2回に続く第三弾は、箏曲部です。


★箏曲って?

箏曲部では、日本の伝統楽曲を琴、尺八、三味線の三つで奏でています。

1年生から4年生の部員全員が、必ず弾くという「六段の調べ」という段物の一つである有名な曲。現代においてもBGMなどで広く使用されていたり、学校教育の教材としても使われているようです。みなさんもどこかで一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

箏曲のみなさんは、この曲を定番曲として、定期演奏会などで披露します。歌を伴わない分、和楽器の繊細な音で観客を魅了します。

★SOFEXで楽しみにしていること

一昨年のSOFEXで西江大学のみなさんが披露してくれた「サムルノリ」という韓国の伝統楽曲。打楽器のみで奏でられる激しい音色が、とても印象深かったといいます。日本の楽曲では、日本の四季折々の風情を曲に込めたものが多く、しっとりとして奥ゆかしい音色のものが多いというのはみなさんのイメージにもあるのではないでしょうか。

「毛色の違うお互いの文化を、楽器を通じて知ることができたらと思います。サムルノリでは打楽器しか使われないので、ドレミが無いぶん、音の強弱だけで表現をする。音の強弱だけでどういう風に表現がされているのかにすごく興味があります。」

箏曲部3年生の在間さんは言います。


「楽器の違いで国柄の違いがわかるようであれば、そこにも着目したい。和楽器では、季節や鳥の鳴き声などを笛で表現したりということが多い。サムルノリでも、自然を表現している部分があるのかといったところも気になります。」


音楽で何を表現しているのか、楽器から醸し出される国の雰囲気はどのように違うのか。音楽表現という手段では、異なる価値観や文化を肌で感じながら交流ができます。言語を必要とせず、フィーリングに訴えかけてくるところで交流できる良さが、音楽にはあります。


★SOFEXへの意気込み

今回催される演奏発表会では、おそらく「六段の調べ」を3〜10人で披露するとのこと。「六段の調べ」は、三味線と琴、そして尺八の三つで合奏する曲なので、日本の和楽器の紹介もしやすいようです。

他にもなにか演奏するのかと聞いたところ、候補としては「雲雀」という曲が挙っているそうだけれども、箏曲は1曲10分強が当たり前と、長めの曲が多いそうなので、おそらく「六段の調べ」のみの披露となるのではないかとのことでした。


演奏会の後には、立食パーティもあるそうで、そこでは演奏に参加しなかった部員も西江大学のみなさんと交流できるそう。お互いの楽器体験なども企画されているようで、文化交流が濃密に行われる良い機会になりそうです。

在間さんは言います。

「主催する側として参加するのが初めてなので、韓国の方々に文化交流ができてよかったと思えるような、印象の残るものを提供できたらいいなと思います。」


お互いがお互いの胸に残るような日になることを祈っています。


☆箏曲部の定期演奏会が、12月19日の16:30〜日本橋公会堂であるそうなので、みなさんもぜひこの機会に日本の伝統文化に触れてみてはいかがでしょうか。




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