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【感想】アサルトリリィ×私立ルドビコ女学院「白きレジスタンス~真実の刃~」

普段はNoteで感想を書く場合は、「良かった」だけではなく「ここはダメだった」もなるべき書くように心がけているんですが、真実の刃については、「ここはダメだった」が全く思いつかない・・・。そんな作品でした。

あえて言うなら、最終決戦は来夢が1対1で戦って勝利してほしかった、くらいだけどもはやこれは単に好みのレベル。

という訳で今回はルド女(再演版)全体を通した感想を。

1.無駄遣いしているキャラの不在
ルド女のシナリオで特筆すべき事は無駄遣いしているキャラが全くいない点。舞台だけに限らないんですが、「これ、〇〇がいなくても話通じるよね?」って事あるじゃないですか。具体例を出すなら名作「ルパン三世 カリオストロの城」における五ェ門のような立ち位置のキャラ。それがルド女には全くいない。立ち位置としては脇役であるはずののの花ですらいないとお話が成立しない。これは本当にすごいことだと思う。

2.キャラ属性の進化
ギャグキャラっているじゃないですか。重くなりがちな作品の雰囲気を和らげる役割を担うキャラたち。彼(女)らは、たまにシリアスな戦いをする、という場面もあるけど、その与えられた役割の関係上、その場面が終わればギャグキャラに戻っていく。それに対してルド女のギャグキャラたち、シリアスに行ったらそのままシリアスなキャラに進化する。

今となっては全くイメージできないけど、再演版1作目時点の朝妃って「自分を凄いと勘違いしている応援団員」でしかない。3作目までの花蓮も「自分はダメなんだー!」と叫ぶキャラ付けがメイン。この2人が真実の刃でどんな役割を果たしたかは観劇済の人には説明するまでもないことで。

一歩間違えればこれは「キャラのブレ」として敬遠されかねない展開なわけだけど、全く違和感なく受け入れる事ができるのはシナリオの力だと思う。(一方で、ルド女の続編があったらギャグシーンをすべてのの花がやる必要があってシナリオ難易度が跳ね上がっただろうな、とも思う)

3.個人的希望
これは完全に個人的な希望なんですが。ルド女のリリィたちのお話としては真実の刃でキレイに完結したので、迂闊に続編を作ると蛇足になりかねないな、と思っている。
一方で来夢と聖恋のお話としては、全体の半分くらいまでしか来ていないと思っているので、どこかで続きをして欲しいですね。
・岸本教授は結局何が目的だったのか?天宮教授とは因縁があったのか?
・聖恋の恋心は成就するのか。本編どころかラスバレでも全くフォローされていないぞ!
といった部分はシナリオ上の積み残しだと思っているので。

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