シャルトル学派ティエリーの4元素説

シャルトルのティエリーは、多くの12世紀の学者と同様に、プラトンのティマイオスを受け入れ、神学的問題に哲学を適用したことで有名とされます。

なかでも、プラトンのティマイオスを参照して、「四元素説」を用いて、『創世記』のヘキサメロン(創造の6日間)を解釈したようです。

シャルトル学派の特徴をなすのは、プラトン主義と古代文学の復興であり、それゆえその性格は論証的・スコラ学的というよりはむしろ人文主義的である。p246 クラウス・リーゼンフーバー[2000]、西洋古代・中世哲学史 (平凡社ライブラリー)、平凡社。
シャルトルのティエリーは、聖書の創造記事と、カルキディウス(四○○年頃活躍)の翻訳と註釈を通じて知られていたプラトンの『ティマイオス』の一部分とを結合した世界創造論を構築し、一世界秩序の成立過程を、神によって創造された四元素(火、空気、水、土)に本性的に内在する運動法則から合理的に再構成しようとした。ここでは人間の成り立ちが大胆に自然学的に説明される一方、十二世紀思想の根本主題である神の似像としての人間独自の尊厳も強調されている。p248 クラウス・リーゼンフーバー[2000]、西洋古代・中世哲学史 (平凡社ライブラリー)、平凡社。
ティエリーによれば、神は最初の瞬間に4つの要素を創造されました。絶えず動いて回転し、空気を照らしている火は、最初の昼と夜を引き起こします。二日目、火が水を暖め、それを天に上げて雲を形成させました。水の減少により、3日目に土地が出現しました。大空の上の水が継続的に加熱されたため、4日目に水は天体を作りました。土地の継続的な温暖化により、5日目と6日目に植物、動物、そして人間の生命が生まれました。(シャルトルのティエリー 英語版wikipedia)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?