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どうか、モバイル版アイドルマスターSideMの最後の物語を読んでください。お願いします。

最後のイベントも終わり、[笑顔のカーテンコール]という最後のカード名に違わぬ大団円を迎えて……ねぇよ❗️❗️❗️❗️❗️❗️❗️と言わんばかりにクリスマスログボとして[聖なる乙女]望月聖が全プロデューサーに贈られる粋な計らいを見せたモバマスちゃん。
コレがどれくらい『粋』なのかを他ブランドのプロデューサーに説明すると、モバマスの1番最初のイベントで登場したSRアイドルが正に[聖なる乙女]望月聖だったんですね。あの日から11年の時を経て、モバマスが終わろうとしている今、まるで運命かのように望月聖ちゃんにボイス実装が確定。モバマス最初のクリスマスと、モバマス最後のクリスマスを見届けたアイドルが望月聖ちゃんになったという訳なんです。お前たちの物語って美しすぎないか?モバマス、瞬瞬必生に愛されまくっているぜ。

際どいクリスマスコスに一切の抵抗がない事務員


この記事を読んでる全人類も人類以外も
今この瞬間からStage Bye Stageを聴いて下さい。
お願いします。

モバマスがそんな「笑顔でまた会おう」と尽くしている一方で、モバイル版SideMは対極とも言える終わりの物語を描いていた。



勿論、モバマスの方でも終わりの悲しみが無かった訳じゃない。モバマスの場合は2年以上前から

「更新を縮小します」
「そうか……終わっちゃうんだな……」

と覚悟を決める必要がある文言を、既に公式から提示されていた。TLにいる誰もが、途方に暮れたものだった。

そしてその数ヶ月後。

「………更新を、縮小します」
「……そうか………」


そしてそのまた数ヶ月後。

「…………更新を…………縮小します…………」
「…………そうか………………………」



















「………更新を❗️❗️縮小します❗️❗️❗️」


「そっかァ〜〜〜〜〜〜❗️❗️❗️❗️❗️」




とデッドプール2のウェイドよろしく死ぬ死ぬ詐欺を繰り返していたので何となく心の準備が出来ていたというか、往生際が悪ィ〜❗️❗️❗️最高❗️❗️❗️という感じだった。むしろ本当に死ぬ気あるのか?と思っていた節もあったんですが、モバイル版SideMは違った。まるでモバマスと足並みを揃えるかのように、本当に唐突に最後を突き付けられたのだ。当時のお知らせにも「当初の計画と異なる形で……」「詳細が確定次第、改めてご案内をさせて頂きます」など、どう読んでも「こんな予定ではなかったはずだ」という運営側の困惑すら読み取れる文章が多く存在した。


イベントの告知時点では全く計画されていなかった変更


頼む 本当に



そしてその2ヶ月後。
モバイル版SideMサービス終了が告知された。

そんなもの、到底受け入れられるものではないだろう。当たり前だ。何でこんなTVの電源を切るかのような、遣る瀬無い形で終わらせるんだと納得がいかなかった。誰もがそうだった。




   
そう、誰もがそうだった。



この唐突な別れに、
アイドル達ですら納得がいっていなかったのだ



最後に追加された特別版『日常の一コマ』 2日目より



あの天道輝が、仲間に何も言わずに失踪した。

あり得ない。とんでもない異常事態だ。

コレがどれほど異常な事なのか。
アニメSideM 第12話
『どんな理由も、どんな夢も、、、』を
観るとよく分かる。


あらすじとしては、事務所合同ライブまで時間もない中で桜庭薫に大きなミュージカル主演の仕事が舞い込む。それは非常に有名な演出家の手掛ける作品であり、その仕事を受ければアイドルとしてのみならず、業界内でもかなりのステップアップが望める絶好のチャンスであった。しかしながらこの仕事を受けてしまえば、レッスンは疎か現時点ですらソロ活動に身を粉にして時間だけでなく十分に休養も取れていないという無理の上に無理を通している桜庭薫の体調面から考えても負担が過大かつ非常に厳しいものがあった為、Pが上記の理由を全て仔細に説明した上で「残念ながらこの仕事は受けられません」と真摯に伝えたのだ。桜庭薫には何も伝えず、黙ってその仕事を断るという選択肢もあった筈なのに。しかし、「1日でも早くトップアイドルになって莫大な金を稼ぎ、それを自らの姉を失う原因となった不治の病の研究費用に充てる」というP以外の誰にも打ち明けていない、まさにPへの信頼の証である自らがアイドルを志した『理由』を知っていながらも、Pがその判断を下した事は、桜庭薫にとって到底受け入れられる物ではなかった。



「君は……君が僕の夢を遮るのか」


「僕をここへ導いた、君が!!」


「分かった……僕には、君は必要ない」


そのまま彼は事務所を出て行き、その仕事を事務所を通さずに独断で引き受けるに至る。

その行動を見かねた天道輝は、柏木翼とPと共にその仕事先へと向かい桜庭薫に問う。


「桜庭、勝手に仕事を受けたって?」「ああ」


「『ああ』じゃねーよ、ルール違反だろ」「だから何だ」「解雇されても仕方のない事やってんだぞ」



「要望を汲めなかったのは申し訳ありません、ですが、合同ライブを前に無茶な仕事はさせられません。今回のドラマも、撮影時間は短いとはいえ───」


「君は黙っていろ」「─────!!」



その瞬間、天道輝は作中で初めて激昂した。
桜庭薫に何を言われても、どんな態度を取られても本気で怒った事のない彼が。Pの心遣いを無碍にする言葉にだけは、黙っていられなかった。



『お前ッ─────』
『いい加減にしろよ!!!』


首元を掴み、場所も弁えず声を荒げた。


彼は、自分ではなく他人の為に怒る男なのだ。

特集雑誌『ヒーロー登場!前編』より





どこまでも、他人の為にだけに動く男なのだ。






特集雑誌『今日からアイドル!?後編』より


天道輝は、かつては弁護士だった。
そして、とある子どもとひとつの約束を交わした。
「俺が絶対におまえの無実を証明する」と。
しかし、天道輝が所属していた弁護士事務所は
「採算も勝ち目も薄いこの案件からは手を引く」
という決定を下した。

彼は、その約束を守る為だけに弁護士事務所を去りフリーの弁護士として独立。見事無罪を証明した。

しかしながら、信頼も実績もまだ薄い弁護士が事務所のバックがない中で案件が回ってくるほど現実は甘くない。弁護士としての道は、ほぼほぼ断たれたようなものだった。そんな中で出会ったのが他でもない、プロデューサーだったのだ。


ポプマス 天道輝 最終7凸限定コミュより

彼にとってプロデューサーは、また誰かの為に
輝ける場所へと導いてくれた人だった。
『大切な人』なんて言葉では、
とても言い表せぬ存在なのだ。


そんな彼が、誰にも何も伝えずに行方をくらました末に見つかった場所は。

彼が、プロデューサーと初めて出会った場所。

始まりの場所だった。


最後に追加された特別版『日常の一コマ』 2日目より


この場所なら、また会えるんじゃないか。

出会った時と同じ、この場所なら。


そしてそんな彼に最初に声をかけたのは。

他でもない、桜庭薫だった。


『…!プロデューサ…』と言い掛ける天道輝


そして、桜庭薫は言う。

「今生の別れというわけではないんだぞ。」

彼の過去を思えば、
こんなにも重い言葉はないだろう。

そう。
サイスタだって、ライブだって、プロミだって。
ほぼ全曲を一気に公開したサブスクだって。
大好評を博したお仕事コラボだってある。

今生の別れではないのだ。それでも。それでも。
やはり、悲しくて仕方がないのだ。

2023年 1月5日 14:00。

202『3』年 『1』月『5』日 14:00。

あと1日もせずモバイル版アイドルマスターSideMは
その歴史に幕を下ろす。

それ以降、彼らのモバイル版での活躍を見る術は
存在しなくなる。現時点では。

もう、1日もないのだ。

今から彼らの8年間の歩みの全てを見るには、
あまりにも時間が足りないが。

今までSideMに触れた事もないし、興味もない。
そんな人にも、どうか。

どうか、この8年間の物語の終わりに。
315プロのアイドル達が、
何を思い、何を語り、何を遺してくれたのかだけは
見届けてくれないでしょうか。

全てのアイドルの想いが、ここにあります。


315プロの全アイドルが、このコミュで想いを語る。



この最後の物語だけでも、どうか。
あなたの目で、見届けてあげてください。




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