7月19日 6/2ツイキャスアーカイブ おくびつながる

ガーデンさんがご実家に帰ってしまい、「もしよければ実家に戻られてる間一度スカイプとかでこないだのイベントの感想とか、実家に戻られての雑感とか伺ってみたいんですが、ご都合いかがですか?」と聞いてみたところ、「観察日記が裏側に入り込みすぎるのもどうかと思うので宮崎に帰ってる間はやめておきます」
とのお返事だった。だから今週はせっかくなのでガーデンさんのツイキャスを改めてちゃんと聴いてみようと、ずっとガーデンさんの最新のツイキャスアーカイブを聞いていた。
ガーデンさんは、シャドウで働いていた時、毎週月曜日シャドウで働いた後「After シャドウ」と題してツイキャスを行っていて、そのアーカイブの最後は、ガーデンさんが最初のシャドウクビ宣告を受けた日の、6月1日の深夜に放送されたものだった。

おくびつながる
http://twitcasting.tv/bara_en/movie/173368929

「喋ることがストレス発散になるから喋る」
と口火を切り、シャドウに行ったら急にクビ宣告され、でもいきなりそれは無理ですといったらとりあえず保留になったという説明がなされた。
少し落ち込んでいたら、一緒に働いてるまりさんがまかないを作ってくれたという話を
「食べ物って、気持ちがこもってる時ってわかる。わかるじゃん、ちょっと。」
「気持ちがこもってる焼きそばをつくってくれて。目玉焼きが可愛くのってたり、紅しょうががちょこんてなってたり。適当じゃない焼きそばを作ってくれて。」
と表現していた。

それから、最近好きなラッパー「ANARCHY」や、その人の曲「Gangstar」について、どういうところが好きかという話をしていた。こういうイライラした時はラップとか聞いてわーっと気持ちを出したり、人にこうやって喋ったりする方が解消できる、と言っていた。

それから話は、最近ガーデンさんが新しくはじめたバイト先の話についての話になった。
「喫茶店だと思って入ったら、レストランがメインで。結構食べ物を食べに来る人の方がどっちかっていうと多くて。私、食べ物に全然アクセスできないのね。具体的すぎるんだよ私にはなんか。スパゲティとかハンバーグとか、オムライスとかがなんか、物体としてリアルすぎて。液体の方が好きだなとおもって。液体の方が、こう、共感できて。抽象的だからってことなんだけどたぶん。具体性が強すぎてね食べ物ってちょっと。あんまり見れないっていうか。チャンネル?気持ちのチャンネルをあんま合わせられないんだよ。あんま、直視できないというか。」
「テーブルが多いんだよ。10卓ぐらいあって。もーねー、たぶん慣れてる人ってさー、あそこの席の人が何食べてるとか何注文したとか、たぶんすごいそういうのを把握して頭の中にできてるとおもうんだけど、『今こういう状況』みたいのが。私キャパがね、割と6人ぐらいしかできないっていうか、うん、できない!キャパがそんななかった。一時的な記憶がそんなにあんまできないことに気が付いて、結構なんか迷惑かなっておもってる。このまま続けたら。」
「一カ月くらいやってちょっとこれはもう伸び率が見込めないとおもったらやめるかもしれない。せっかくいいお店だけど。でもちょっとがんばってみるよ。店は好きだからね。」

それから、リスナーのひとのコメントに対して
「ハキハキしてる?本当?イライラしてるからじゃないかな、たぶん。」
「なんか変わるよね結構、うん。話し方が。よく変わるんですよ。今日はね、結構自分の意見を言わなきゃいけなかったから、クビ宣言で。そのテンションなんじゃないでしょうか。」
と言っていて、その時々状態が違うのも、そこに結構ちゃんと妥当な理由があるのもツイキャスでもそうなんだなあとおもった。

それから、これもたぶんコメントに反応してはじまった話だとおもうのだけれど、『平等』についての話になった。
「人間てほんと平等じゃないよね。見た目もわかりやすいけどさー、一見平等みたいに教育でなってたような気がするんですけど小さい頃は。いや全然平等じゃない。商売とかをしてるとほんとそうですね。お金とか。なんで『平等だ』みたいになってたんだろう。なんか最近そのことを考えてました。風立ちぬのテーマもそうだったじゃん。ピラミッドのある世界、格差のある世界だからこそ美しいものが生まれるというか、享受できるんですよみたいなことだったじゃないですか。」
「お家が商売してた人の方が現実的で人間は平等じゃないっていうのを、もう芯から浸透しているというか、元々。私も豊かなものとか綺麗なものとかすごい好きだから、『みんな平等でみんな貧しい』っていうのはいやだなっていうか、つまらんなっていうかんじなんだけど。」

そこから、私自身のことを知りたいのなら、好きなものとかについて知るよりも、自分の育った環境を知った方が私のことを知ることになりそうだ、という所から、どういうお家だったかとか、どういうものを見て育ったか、という話がなされ、次第に再び平等不平等についての話がそこに結びついていった。「隣の地区に行けば、すごい東京では見れないぐらいガチ貧困の人とか、今の生活ではまあ見ないような、なんか家がなくなりそうな人とかいて普通に。やることないからセックスをするとかそういう田舎なんだけど。貧富の差が人数が少ないからかな、分かれてないんだよね。豊かな人とそうじゃない人が一緒に住んでる。そういう世界だったから、そのギャップがねじれだなとおもって。」
「田舎だから住んでる場所で結構違うのね裕福だったりそういうのだったり。自分のところは建売住宅でそういうガチ貧困な人はいなかったけど、でも隣の中学校の人とかはほんと、あ、やることないからシンナー吸ってるみたいな、もーなんか大人の目が行き届かないというか、大人がいないみたいな世界の子どもとかもいっぱいいて、現実で見てはいたんだけど、なかなか自分では受け入れられなかったことを、風立ちぬ見た時もそうだったんだけど、一回自分の中でちゃんと直視するというか整理しなきゃいけないなあというのが、先週の私のテーマでした。」
「田舎のヤンキーさー、もうヤンキーとかじゃないんだよね。もうしょうがないみたいな。東京のある程度豊かな人だったら選んでなったヤンキーじゃん。田舎のヤンキーは選んだヤンキーじゃなくて、それしかないっていうかならざるを得ないヤンキーだから、悲しいんだよね結構。いやまあ悲しくはないんだけど、本人達は知らないから他の可能性を。なんかあんまり直視できないんだよねえ。なんかそういうもの、格差がすごいあるなあ。ドン引きしてる。今日もそうだけど。その商売の話?バイトがクビになんのとか。そこは売上っていうよりは、お店の雰囲気とか人数の問題なんだけど。ほんとに実力とか、そういう。」
「『世の中椅子取りゲーム』。うんー、ほんとそうだね。人にさあ、シャドウバイトしなよとか言ってる場合じゃあないのかしら。でもなんか、知り合いがいた方が楽しいからね。まあでも椅子は限られてるから。まあ、そういうことなんですかねー。ばかですね。」

それから、その日のシャドウでのバイトの話やお客さんの話をしたり、まりさんに連れていってもらったバーの話をしたりしていた。

最後に第二次性徴についていけなかった、だからそれを隠せるかつ面白い、ロリータって服があってよかったなって話をしている最中にツイキャス既定の時間になって唐突に放送は終了した。

自分や世界の真に迫る話を口頭で即興で出来ること、自分の主観を誰かの主観にそのまま移植してしまえるような表現が話し言葉で出来てしまうことと、そこで紡がれる言葉の独自性が面白くて、繰り返し聞き返すことも文字に起こすこともとても面白かった。
ガーデンさんの話を聞いてると、本を読み解いてる気持ちになる。「情報量の多さとその独自性」を、ツイキャスを聴いて改めて強く感じた。

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