雨上がり

最近は映像作品(映画、洋ドラマ)から離れていた。
と書けば、意識的にそうしていたと捉えられると思うが、どちらかと言えば無意識的に。
なんか、観るのが嫌だった。
映像作品は嫌いじゃない。というか、大好きだ。
今の自分を創り上げたのは様々な映像作品に触れてきた過程だと思う。そして、これからも映像作品によって装飾されて完成されていくんだろう。

少し話は変わるが、人の"好き"という感情にはキャパがあると思う。好きなものを全て追えない。好きなもの何かしらに影響が出る。
例えば、二股。
これって、普通にやればバレることのない行為だと思う。しかし、バレる。どこかにスキが生まれる。二股するってことはどちらも好き。なのにどちらも追うことは難しい。
時間が有限なので、好きなものでも全てカバー出来るとは限らない。何処かで取捨選択を繰り返し、好きだったものが新しい好きなものに塗り替えられていく。
好きだったものは記憶から徐々に消されていき、いつしか自分から消えていく。

戻るが、自分が映像作品を見ていなかった理由は2つある。1つ目は、映像業界に就職する自分の就活でのやるせなさ。今更反省しても遅いのに〜ってずっと考えてしまう。映像業界に入るのに、映像作品を観ないとかいう意味不明な1ヶ月を送っていた。2つ目は、キャパオーバー。最近はベッドに寝転びながらYouTubeやら、漫画やら見ていた。YouTubeって言っても、芸人のばかり見ていたので、根は変わってないのだろうが。

でさ、1ヶ月経って、ふと我に帰る。

なんかダセェなって。

そんなこんなで、Netflixを久しぶりに開いた。
1ヶ月前は既視感のある作品が並んでいたが、1ヶ月経てば新しい作品がコンビニの様に陳列されていた。

とりあえず、最近話題の「アンブレラアカデミー」を観てみると。まぁ〜綺麗。映像の色、カット割り、すげぇなあれ。映像の中に自分がいるみたい。一気に観ると寂しいので、今日は「恋は雨上がりのように」を観たが。これまた。最高のアニメだね。スピリッツをコンビニで立ち読みしていた時期があって、連載していたのは知っていたけど、当時の自分は恋愛漫画なんか読まねーよ〜。なんてカッコつけてたけど。恥ずかしいし。まずあれ、恋愛漫画じゃないしね。結局さ、自分の才能のなさに気付かされて蓋閉じてたけど、それも映像作品のおかげで開けてもらえて。

あー良かった。
映像作品が好きだったものにならなくて。(まぁなるはずないけど。)
人それぞれ好きな物、事、人ってあると思うけど、自分はやっぱり映像作品が好きだし、これが好きという感情のキャパの大部分を占めてる時が一番幸せって話。

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