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43.夢にまで見た3ヶ月と1日ぶりの再会

 3ヶ月と1日ぶりに子どもたちと会えた日のお話です。ようやく裁判所で施行面会の場をセッティングしてもらえました。「相手が来るとは限らないから期待はしないで下さい。」と裁判所の人にも、弁護士さんにもそう言われていたので、期待は半分に。でも会えたら最高に嬉しい!と期待を抱き、両親と共に裁判所へ向かいました。渡せない手紙(渡しちゃいけないらしい)と読んであげたい絵本と私が作ってあげて気に入ってくれてた猫のマフラー(渡しちゃいけないらしい)を持って。

施行面会は45分。私と子どもたちとだけ過ごす時間はわずか15分。体感時間1分でした。

 夫は義母と相当揉めたようでしたが、子どもたちを連れて裁判所に来てくれました。この3ヶ月は永遠と思えるほどに長く感じた3ヶ月でした。ようやく会える・・・涙

5歳の長男は「今日、(裁判所に)行かないって言ったらマリオやらせてあげる!って言われたの。」

「なりちゃん(ママとは決して呼んでくれませんでした。)は包丁を振り回しちゃったんでしょ?」「だからなりちゃんのことは怖いから大嫌いなの」

「(キッズ携帯を買ってもらったそうで)この電話はなりちゃんには繋がらないの。電話はできないけどね、誕生日の時だけ手紙書くからね。」

 「幼稚園ではひとりで遊んでるの」

 「一番好きなのはパパ!二番目はシバちゃん(義母のこと)、三番目はハルママ(義弟のお嫁さん)」「(このセリフを)たくさん練習したよ」とポツリ、ポツリとお話してくれました。

 小さいながらに言ってはいけない言葉、言わなきゃいけない言葉を一生懸命考えながら一生懸命お話しする長男。ぷくぷく丸っこかったのにかなり痩せ細ってしまい、弱々しくじっとしている2歳の次男を見て衝撃を隠しきれませんでした。(次男の体温が異様に低かったのですが、後の面会調査の際にも、風邪でもなさそうなのに解熱剤を飲まされていて、体温が34.9℃だったことがあり(風邪薬と解熱剤を処方したのは「母親に刺されそうになったからPTSDになった疑いがある」と書類を作成した医者でした。)もしかしたらこの時も解熱剤とか飲まされていたのかなぁと。それくらいぼーっとして元気がありませんでした。

 それでも次男はちょこんと私の膝に座ってくれて、ずっとニコニコしていました。最初、長男は私に近づきもしませんでしたが、少し話をしていくうちにだんだん近づいてきてくれて、さよならする頃にようやくぎゅっとさせてくれました。

 相手の陳述書の内容からも、覚悟も予想もしていましたが、3ケ月義実家で暮らした子ども達と会ってみて、胸が詰まり苦しかったです。

 猫のマフラーを巻いてあげて、ぎゅっとして、手紙読んで、絵本読んで、お話して・・・あっという間の時間でした。

 3ヶ月ぶりなのにあっというま過ぎる。もっと長く一緒にいたかった。と思ったのですが、この審判では、調査官調査の内容が決まっているわけではなく、裁判官によってまちまちです。調査官調査を始める時期や、何を調査するかもまちまちです。施行面会の場すらなしの場合が珍しくないそうです。「相手の家」「私の家」「私の実家」「前の幼稚園」「今の幼稚園」「裁判所でのマジックミラー越しの施行面会」と6場面での調査をしてもらいました。

 離れて暮らす親と、子どもを会わせるかどうかは、一緒に暮らしている親の一存で決めるものであるそうで、裁判所に強制する力はないそうです。だから、相手が協力してくれなかったら、子どもとの関係を調査してもらうことすら不可能なのです。

 例え、相手に会わせる意思があったとしても、裁判官が調査の必要性がないと判断すれば、調査はされません。色んな人の話を聞くと、あまりにまちまちで、ほとんど調査をしてもらえなかった人の話を聞くと、なんでこんな調査で、人の一生を左右するような判断ができるのだろうと悲しくて悔しくてたまらなくなります。

 渾身の記事「半分だけ好きな私と半分だけ嫌いなメロン」の話と「もしもしおかあさん」の話はまた次回&次次回に。


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