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第一章〜子どもたちに会えなくなる日まで〜

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ある日突然子どもたちが私の前からいなくなってしまいました。 会うことも、声を聞くことも叶わず、生きる希望も失いかけていた長い長い1年間のことをまとめていきたいと思っています。
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#法改正

1.はじめまして。

ありぃ・なり と申します。 私には2人の息子がいます。 あまり思い出したくないのですが、彼らと会えなかった時期があります。 ある日突然、子どもたちが私の前からいなくなってしまい、1年間離れて暮らしていました。 とてもとても会いたくて、でも叶わなくて。 会えないのならせめて声をだけでも聞きたくて。でもそれも叶わなくて。それならせめてお誕生日にお手紙とプレゼントを届けたい・・・ そう願いましたが、それすら叶いませんでした。 会いたくても会えない親子がたくさんいること、ご存

7.男親でも親権がとれる!裏技マニュアル!

 よくあるやつです。 「35年間モテなかった私が100人の女と寝れた!超モテマニュアル!」 とか 「100キロ越えの私がモデルに転職!痩せるためのスーパーマニュアル!」 とか 「貯金ゼロのOLが億万長者になった!誰でも今すぐ大金持ちに!」  とかそういう類いのやつだと思います。ペラペラのホチキスとかで留めてありそうな情報商材。PDFでも買えるやつ。  日本では離婚後の親権をどちらか一方が親権者と定める「単独親権」と言う形をとっています。父母のうちどちらか1人しか

23.民事不介入につきどうすることもできません。

 子どもたちがいなくなってしまった喪失感と、先の見えない不安に駆られながらも、私はちゃんとした手続きを踏めばすぐに子どもたちは帰ってくるだろう!とそう思っていました。連れ去りの現場に立ち会ってくれた警察からは「まさか帰って来ないなんて思わなかった。」「民事不介入って聞いたことありますよね?」「どうすることもできないのであとは民事でやってくれ。」と言われ、ちょっと面倒なことになってしまったのかなぁとは思ったけど、この時はまさか自分がここまで大変な状況にいるということに、まだ気が