感謝性多発性ありがとう症候群

さんま:「はぁ...まさか自分が『感謝性多発性ありがとう症候群』の治験に参加することになるとは...」

(ドアが開き、白衣を着た島田紳助が入ってくる)

紳助:「やぁ、さんま。調子はどうだ?」

さんま:「紳助!お前が担当医なんか?」

紳助:「そうや。ワシは感謝学の権威なんや。」

さんま:「へぇ、そんな学問があったんや」

紳助:「あるよ。世間の『ありがとう』の9割はウソやからな。その見分け方を研究しとるんや」

さんま:「なるほど。で、今日の治験はどんなんなん?」

紳助:「今日は新薬『感謝抑制剤』の治験や。まず、お前の症状を確認させてもらうで」

(紳助がさんまの前に立つ)

紳助:「さんま、目を閉じて...『ありがとう』って10回言うてみて」

さんま:「えぇ...分かった。あり(がとう)」

(「がとう」と言う前に、さんまの口から「ありがとう」の文字が噴き出す)

さんま:「うわっ!また出てしもた!」

紳助:「うんうん、重症やな。よし、これを飲んでみ」 (紳助が小さな錠剤を差し出す)

さんま:「これが感謝抑制剤?」 (錠剤を飲む)

紳助:「どや?なんか変化あるか?」

さんま:「うーん、なんか口の中がピリピリする...」

紳助:「よし、もう一度『ありがとう』言うてみ」

さんま:「ありが...とぅっ!」

(今度は「ありがとう」の代わりに、さんまの口から泡が出る)

さんま:「なんやこれ!泡やないか!」

紳助:「おお!これは予想外の副作用や!」

(そこへ、看護師に扮したダウンタウンの浜田が入ってくる)

浜田:「先生、次の被験者が来ました」

(ビートたけしが入ってくる)

たけし:「よう、俺も『感謝性多発性ありがとう症候群』でな」

紳助:「たけしも!?みんな芸人は感謝し過ぎなんやな」

さんま:「(泡を吹きながら)ぷくぷく...たけし、気い付けや!この薬、おかしいで!」

たけし:「何言ってんだよ。俺はもう別の薬飲んでるんだ」

紳助:「え?何の薬や?」

たけし:「『感謝増幅剤』だよ。『ありがとう』が止まらなくなる薬さ」

全員:「なんでやねん!」

たけし:「だって、俺みたいな歯に衣着せぬキャラが『ありがとう』連発したら面白いだろ?」

(たけしが「ありがとう」を連呼し始める。部屋中に「ありがとう」が飛び交う)

さんま:「(泡を吹きながら)やめてぇ!これ以上『ありがとう』言われたら、ワシ、泡まみれになってまう!」

紳助:「これは大変だ!さんま、緊急治療じゃ!」 (紳助がさんまに別の薬を飲ませる)

さんま:「うっ...なんや、この薬...」

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