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みにみにものがたり

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ふと、うかんだ、ものがたり風の文章をまとめました。
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#みにみにものがたり

みにみにものがたり28

眠るまえ、おじいさんがいつも話してくれたこと。 「人は、いろんな道を見つけ、そこに印され…

みにみにものがたり27

私は、 ここにいるけど、ここにいないのです。 貴方は、 そこにいるけど、そこにいないのです…

扉。

扉を開くと、 草原が拡がる。 扉を開くと、 湖が拡がる。 扉を開くと、 星空が拡がる。 扉…

これがわたしのいきるいみ。

考える世界がわたしの世界になるのなら、 あえて闇もみよう。 闇のどこがいけないのか。 闇…

傷のこと。

夢。 わたしは、右目の上に傷がある。 良く見ないと分からないけど。 それは、小さいころに…

ただいま。

「ただいまー。」 しーん。 それでも、必ず言うんだ。 ただいま、を。 みんないなくなっち…

優しい時間。

空を見ていたら、 ふわっと身体が軽くなって、 光と共に風が吹いてきて、 思わず目を瞑ったら、 声がした。 忘れていた、父の声。 私の名を呼ぶ、優しい声。 目を開けたら消えてしまうと思って、ギュッと固く目に力を入れる。 それを振りほどくかのように、 額に風が吹く。 いつまでも聴いていたい、 父の声。 いつまでもこうしていたい、 あたたかな昼下がり。 おしまい。

たゆたう。

水の中にいると、ここにいるのに どこにいるのかわからなくなってしまう。 そして、 それを味…

毒出し

まわりだした。 大きな決断をしたから。 まわりはじめたら、 毒出しがはじまった。 知らない…

みちのり。

まわる。 めぐる。 さがる。 とまる。 のぼる。 すすむ。 大きくまわる。 大きくめぐる。 大…

蛇口をひねると。

手を洗おうとして、蛇口をひねったら、次々とタヌキが出てきた。 びよん、とのびて、 すとっ…

去りゆくもの。

ゆらゆら揺れる、 あの影の中に 昔、天国に行った人がいた。 影は小さく、なぜその人がいるこ…

進む先を選ぶのは自分。

うじゃうじゃした暗闇がみえる。 真っ黒で、グルグルしている。 その円は時折止まり、またグル…

そこにあるもの。

誰もいないのに、いる。 そんなときは、 そっと耳をすます。 気づかれないように。 誰もいないのに? そんな感覚が、子どものときはとても怖くて、 押入れの布団に潜り込んで丸まっていた。 今はちょっと違う。 そこにいるものは、 ただ優しく在るの、と分かったから。 守ってくれている、と感じるから。 さらに耳をすます。 少しでも分かりたくて、そっと身体を開く。 そんな秋の昼下がり。 おしまい。