見出し画像

56歳主婦、別居日記 23

9月11日

「世の中にはしなければならない我慢としてはいけない我慢がある」

数年前、そのことに気がついた。(遅い!←ツッコミ)

随分長いこと 、してはいけない我慢をしてしまった。

世代もあると思う。

我慢は美徳で根性論が蔓延っていた。

部活動ではうさぎ跳びをさせられ、午前・午後に渡る真夏の外練でも「水を飲んではいけない」と言われた。

今は、ワクワクする方を選びなさい、とか、やりたいことをやりなさいと言われるようになった。
私の子どもの頃は、世間の常識や社会の概念に合わせることが良いとされた風潮があった。

男女差別も当たり前のように根深くあったし。

離婚も恥ずかしい時代だった。それは結構前から変化して、今や当たり前となった。
もう少し前でも良かったか、と思うが、私の中では今だったのだろう。

冬が長かった分、暖かい春の日差しに包まれたような人生にしたい。

美容院に行った。
スマホを忘れてた。

そこで、電子書籍で雑誌を探したら、稲盛和夫の記事があったのでポチっと押した。
目に飛び込んできたのは、

「どんな時でも、未来は明るくて、さんさんと太陽が光り輝き、お花畑が続いていると思いなさい」

という言葉。

もう涙腺緩み、涙が出てくる。

マズい!

人前で鼻をかんだら、コロナ疑惑を向けられかねない。

でも、耐えられない。

マズい!

歳をとると、涙腺が緩んでなんにでも泣けてくる。というのは言い訳で、私は若い頃から涙もろい。

ポケットのティッシュに手をのばしたが、コロナ…が頭をよぎり、やはり出せない。
記事読んで泣いてるなんて誰も思わないでしょ。恥ずかしいし。

何とか持ち堪え、シャンプー台に。

この先もっと涙もろくなるのか??
別居で情緒不安定ゆえか?

まあ、それは一理あるだろう。

今日の娘のお弁当の具材は、旦那さんが昨夜作ってくれたらしい。(今朝の娘のライン情報)

唐揚げとだし巻き卵とがんも。

息子は、昨日荷物を取りに行った時、天津飯を自分で作って食べていた。部屋中に良い匂いが充満して、美味しそうだった(自分で写メっていた笑)

長女は夜中に帰ってきて洗濯を回したらしい。

各々が各々の役割を果たしている。
今までと何ら変わりない。
だから、大丈夫。

家を出た時、末娘に『苦労かけてごめんね。』とラインしたら、『キムテヒョンの嫁入り修行だと思ってるから全然平気よ〜』と返してくれた。『ありがとう。◯◯ちゃんは素敵だね』と返した。今で良かったんだな…きっと。

と信じて、笑顔で前を向こう。

さんさんと太陽が輝くお花畑が待っていると信じて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?