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本当の学びは心が動く

あっという間に、日差しが春めく3月ですね。

2月はnoteに一つも記事が投稿出来ませんでしたが、その間一つ試験を受けました。「愛玩動物飼養管理士2級」です。無事合格でした。

猫の預かりボランティアをはじめて、知ったこの資格。

幼い頃から鳥や犬と生活し、30歳になって、猫の魅力にどっぷりハマってしまった私。試験を通してもっと「動物を知れたらな」と思い受験したものです。

好きなことだし余裕かなと思っていましたが、予想外に、財団設立までの歴史や法律について覚える項目も多く、正直大変でした。

そして、何より「働きながら試験勉強をしなくてはいけない」というのは、ストレスですね。

期日までに、この量を覚えないといけない。と、追い詰められるあの感じ。逃げや言い訳が許されない感じ。

でも、今日はもう無理と思って「寝ちゃお」っと、しちゃう感じ。そして、翌日、余計焦りに襲われるあの感じ。

34歳にして、久々の学生気分を体験してきました。

愛玩動物飼養管理士の試験は、動画でのスクーリングが1週間ほどあって、あとはテキストを読んで勉強していくスタイルです。

ほぼ独学なので、テキストがすごくよく出来ているのですね。なので、読み込むと面白いし「なるほどな〜」っと、勉強になった所も多かったです。

でも、やはり全く興味が湧かない項目もあったりして、その部分を理解して、覚えないといけないのが非常にキツい。

仕事でフル回転させ酷使した脳ミソで、興味が湧かないことをつらつら書かれた文章を理解しないといけない。ストレスで口内炎が出来ました。

それと同時に改めて「学ぶ本質」ってなんだろうか?と、考えさせられました。

試験やテストは、学生時代の通年行われるメイン行事ですよね。定期的に必ずやってきて、学校での勉強は、ほぼテストのため。

得点によって順位がつけられ、良し悪しの評価が下される。

興味がないところも必要な知識なんだと、大人に言われるがまま、決められた期間までに、膨大な量を必死に頭に詰め込んで覚えて、頑張って記憶を留めて、それを幾度となく繰り返す。暗記、暗記、暗記の世界。

楽しむこととの違いを教わらず、ただ追い詰められるから、「学ぶこと」が嫌いになってしまう人が多いのだと思います。

これは、英語の学習をしている社会人の方々を100人以上、マンツーで見てきて感じたことでもあったのですが、英語をやりたい!という気持ち以上に「英語をやらないといけない」で、取り組んでいる方が非常に多い。

でも、「本当の学び」とは、まず心が動きます。

「なるほど〜」って、新しいことを知って感動したり、
「だからか〜」って、今までフワッとしてたことが急にクリアに見えたり、
「ということは、こういうケースはこうかな?」と、疑問が湧いたり。

自分の経験してきたことと、持っているものと、新しい知識が組み合わさってくる感覚です。そういう「心も動く勉強」だから、学ぶことが面白くなる。

そして、そうやって心が動いて覚えたことは、忘れません。

そのインプットは、アウトプットにも繋がって、また新しい学びへと連鎖していく。

だから、学校で習った「試験をクリアするための学び方」だけが全てではないと、早い段階で知ることが非常に大事だな、と思いました。

もちろん試験に受かることが人生において大事になる場面もあるので、目的に合わせて使い分けしていく力は必要です。

だけれでも「学びが楽しい」と思える本質を、大人こそ見失ってはいけないもののような気がします。

大人になると、テストを強いられる世界からは解放されます。だからこそ、大人になってからが、本当の学びのスタートのように私は思っています。自分の選択で、自分が没頭できるものを学び続けたいものですね。

そして、そういった姿こそが、子どもにとって一番魅力的に写る「大人像」なのではないかと思った春の始まりでした。

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