第8地区について②

「第8地区」最初の番組、いや、「第8地区」のきっかけとなる番組は『THE BRAINSTORMING 』という番組でした。

フジテレビ開局記念日の2014年3月1日。深夜26時〜29時に、「第8地区」にふさわしいトップクリエーター達が生放送で3時間ひたすらブレインストーミングをする番組でした。

実は、この企画のさらなるきっかけには、『THE LAST AWARD』というおかしな企画がありましたが、それはまた別の機会にまとめます。


この番組、本当の狙いは、現在、もがき苦しんでいるフジテレビやテレビ全体についてのアイデアを一流の人たちにブレストしてもらいたいという企画でした。職権乱用企画です。

放送作家たちと打ち合わせを重ね(結構苦しかった。)、その目的や視聴者に対する意味を考えたら、テレビというテーマにしぼることが手前味噌過ぎることと、もう少し世の中に役に立つことをしたいと思い、様々なテーマを一人のクリエーターに幹事になってもらい、当番制で回すことにしました。

美術プランは、『THE LAST AWARD』と同様に、フジアール泣かせの机と椅子のみ(フジアールはフジテレビ系列の美術会社)。美術費が勿体無いので、頭を使います。

スタジオの白い壁に、クリエイティブブティックPARTY中村洋基さんプロデュースのプロジェクションシステム‘MIND WALL’で、Twitterの番組ハッシュタグに寄せらせたTweetとブレストのマインドマップをリアルタイムに表示しました。

番組の構成、マインドマップ作成、ケータリングはN35°incプロデュース。

この番組の一番のうれしい誤算は、視聴者がTweetで一緒にブレストに参加して来たこと。きっと、twtterは、番組の実況がメインの使われ方かなぁ。と予想していましたが、みんなテーマにアイデアを出したかったようでした。クリエーターに自分の意見が採用されることの喜びがわかりやすく盛り上がりにつながっていきました。堀潤さんの立ち位置が途中で変化したことが、その大きな理由です。

もちろん、ツイッタートレンドも1位。

堀潤さんのテクニックで、Tweetを触れ始めたところから、この変化が訪れました。
第8地区の番組は、生放送でソーシャル連動をするものと、収録番組で丁寧に編集したものと別れます。

これは、前者の番組です。

決して録画では味わえないリアルタイムの楽しさ。ハプニングをも取り込みながら進んでいくダイナミズム。そういうテレビの楽しさを表現できた番組でした。


この6日後に、第8地区がオープンしました。

総合演出 市島晃生

制作   クリークアンドリバー社

構成   塩沢航 (N35inc)、岡野ぴんこ(N35inc)

MINDWALL 中村洋基(PARTY)

http://news.ameba.jp/20140301-294/






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