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2027年国際園芸博覧会 環境影響評価方法書説明会 6/5 質疑応答

6月5日の説明会は 瀬谷区民文化センター あじさいプラザで行なわれました 
園芸博覧会協会が用意した70名の定員に対し50名程の参加者があり
質疑応答も日々の生活に直結する鋭い物が多く
国際園芸博覧会に対する否定的な意見が多く出されました
(説明内容はひとつ前の記事でご確認ください
この4回の説明会は ひとつ前の記事で紹介した資料と動画の内容の繰り返しです)

① 環境影響評価の選定項目に「大気汚染」があるのに「土壌汚染」が無いのは何故か?
⇒土壌汚染については土地区画整理事業を行う横浜市が調査している 
博覧会会場は「大きな土地の改変を行わない」

② 戦時中に日本軍が上瀬谷に毒ガス弾を保管していたが それが完全撤去されたという記録はどこにも無い 工事中に見つかったらどうするか?
⇒毒ガス弾については把握していない
工事中に何かが見つかった場合は
「法令に従って対応する」

(この質問をした 「NIHリサーチするフェロー山中市長横浜の横浜インクルーシブ教育研。市長は医療介護福祉を専門とするそう」@__Member さんの資料画像を追加しました 6/22)



③ 町田市、戸塚区、泉区あたりにパークアンドライドを設置するそうだが 当該地域と上瀬谷へのルートの住民への説明会を開くべきではないか?
⇒町田市、戸塚区、泉区に印がついているのは
あくまでイメージ
現段階では場所は決まっていない
最適な候補地を選定中
決まったらしっかり説明会を開く予定

④ 地元住民にとっては 環境も大切だが もっと大切なのは「生活環境」への影響である
花博は横浜市がやると思っていたが いつの間にか一般社団法人になっているその会長が説明会に来ないのはおかしいのでは?
⇒今回の環境影響評価は横浜市の条例に基づいて行われる 「環境の保全及び創出にむけた基本的な考え方」に「安心して生活出来る生活環境」「快適な地域環境」という言葉が入っている(ので問題なし) 
会長が来ない点については
「会長に代わって環境課長の私カイが責任をもって説明している」

⑤ 国際園芸博覧会の予算は7割が税金で賄われると聞いたが 残りの3割はどこから来るか?
⇒寄付・チケット収入・広告収入など
「自分たちでしっかり確保していく」

⑥ 建設費360億円と聞いたが 今後もっと上がる可能性があるのではないか?⇒精査している
工事の業者選定の方法は?
⇒国家的な事業であるので透明性を持って選定する
入札方式は?
⇒一般競争入札やプロポーザルという形で過程等を明らかにできるようにしていく

⑦ 環状4号線(海軍道路)を4車線に拡幅しただけでは
大渋滞が起こる
地元住民が会社に行かれない、救急車も通れない状況になったらどうするか?
⇒公共交通機関(シャトルバス)が基本
一番効果的な方法をしっかり選定していく
道路は横浜市が整備する(ex.八王子街道・瀬谷地内線)

⑧対象事業実施区域面積→約100ha
                     会場面積→約80ha
オランダのアルメーレ花博は約60ha
開発規模が大きすぎるのでは?
(会場より拍手)
開発規模が大きいから 来場者数の目標も1000万人と大きくなる
会場面積50ha、来場者数500万人程度にすれば
輸送問題なども解決するのでは?
⇒アルメーレ 約60ha
   ドーハ      約80ha
   大阪         約140ha
国際園芸博覧会開催を考えると規模は(協会としては)
適正と考える
(会場から「えーっ」「甘い」との声)

⑨ 来場者数1500万人()は見直す必要があるのでは?
(会場より拍手)
新交通システムを作ったうえでの1500万人予想だったはず
車利用になると当然交通渋滞が起こる
まだ1500万人、と言うのか?
大阪の数字にこだわりすぎでは?
⇒有料入場者数は1000万人 (首都圏の人口4000万人なので1000万人)500万人はITC活用や地域連携によるもの→詳細はこれからしっかり詰めるが 「最新の技術を使った双方向、バーチャルでの参加、サテライト会場との連携での参加」
交通渋滞については「できるだけ」回避できるよう
それに代わる方法を 準備書段階でお答えできるようにする

「国際園芸博覧会について 」横浜市の資料より



⑩ 防災の観点
旧上瀬谷通信施設は瀬谷駅周辺住民の
「広域避難場所」工事中、完成後も変えないで欲しい これが環境影響評価に入っていないが?
園芸博覧会中に災害が起こったらどうするのか?
⇒博覧会後は公園なる 広域的な避難所になる予定
博覧会開催時に災害が起こった場合→これから考える

⑪ 花博の工事車両、シャトルバスによる
周辺への振動被害はどの程度か?
振動を記録する機器の貸出をしてほしい
⇒現況を調べ 土地区画整理事業、公園整備事業の予測評価を踏まえ 来場者数が騒音振動にどう影響するのか調査予測を行う予定→これも準備書段階で答える 必ずやります
(質問者→新交通システムがポシャっても数字が変わらないのは現実的でないのでは?
⇒新交通システムは博覧会の輸送手段として活用出来ないのは認識している それに代わりストレスなく
周辺にも影響少ない交通手段をしっかり検討してお示しする)
(会場 ザワザワ 「何いってんだ」)

⑫ 博覧会を成功させるためには 輸送計画を上手くいかせる事が大事 軌道による計画がダメになったため
車、バスによる計画になるが根幹になる三ツ境草柳線(瀬谷駅周辺)工事が一向に進まない
協会から要望を出すつもりは?
⇒横浜市が区画整理をしている
「一刻も早く」という意見があった事を横浜市に伝える

⑬ 土地区画整理事業が終わっても土壌汚染が無くなったかどうかは分からない
土地区画整理事業の環境影響評価方法の説明によれば 「担当する事業者がガイドラインに沿って撤去」
とあるが これは「企業目標」「検証工程は無し」
土壌汚染が残っていたとしたら 拡散していまうのでは? 評価項目に土壌汚染もいれるべき
更に 国際園芸博覧会の事業が終わった後も検証するべき
(会場より拍手)
⇒横浜市の土地区画整理事業の中でしっかり対応していく
博覧会事業を進める上で汚染が残っていると困るのでしっかり横浜市に要請していきたい
(質問者「要請ではなく評価項目にいれて」
⇒環境影響評価に関しては「園芸博覧会事業で
周辺環境にどう影響がでるか」を予測するためにやるもの 土壌汚染に関しては横浜市でしっかり対策できているという前提で行う
質問者「土壌汚染があるということを前提に開発しているはず」
⇒横浜市の事業で対応する
皆さまから心配の声が上がった事を横浜市に伝える)

⑭ シャトルバスのターミナルはどこになるか?
⇒相鉄線・東急田園都市線・JR横浜線・小田急
横浜駅・新横浜駅などからより効率的な輸送手段を選定中である(複数箇所) 準備書段階で説明

⑮ 環状4号線は現在でも混雑している
特に細谷戸団地から瀬谷西高校の辺りがひどい
交差点をなるべく早く拡幅して
瀬谷地内線は右折車線を設けて
⇒整備を急ぐよう 横浜市土地区画整理事業に伝える

⑯ 上瀬谷には中学校が無いので 中学生は
瀬谷柏尾線を通って瀬谷中学校まで通っている
上瀬谷に中学校を設けて
⇒横浜市に伝える

⑰ そもそも花博は何のためにやるのか?
(会場 笑い声 そして拍手)
国際的な園芸文化の普及や花と緑にあふれる暮らしは実現できるか?皆 庭も無いような狭い家に住んでいる
(会場 「桜並木切らないで!」の声)
あそこは 住宅にすればよいと思っていたが
皆が憩える場所にするべき
(会場 拍手)
花博を一番最初にやると言ったのはだれか?
市民が賛成していないのに
(会場 「利権だ!」「誰が金儲けしている?」)
テーマパークを作って得するのは国と地主だけ
⇒旧上瀬谷通信施設が米軍から返還される前から
「返還されたら国家的なイヴェントを!」との声が
当時の市長や市会に寄せられていた
(会場「一番最初に声を上げたのは地元の市会議員では?」「何故市民に信を問わないのか?」→パブリックコメント募っている
「我々の意見は何も入っていない!」
「市民の声を聞いた、は地権者の声だ!」)

⑱ 有料入場者数は750万人が適当では?
半分はバーチャルでやれば良い
⇒現在の規模で進める

⑲ 瀬谷区は市民サービスが遅れている
電車少ない バスは通らない 歩道が狭い スクールゾーンも迂回しないと学校に行けない
開発は 自然環境を活かしながら
住民がサービスを享受できるような博覧会を
⇒自然環境を保全、活かしながら計画を進めていく
コロナ予防にも務める
博覧会を開催する事で自然との共生をすすめられるようにする

土壌汚染や 周辺道路の混雑など より具体的な
住民の懸念や不満が明らかになった
この日の質疑応答
国際園芸博覧会協会の側は あくまで 
土地区画整理事業・公園整備事業との違いと
博覧会事業の独自性を強調しながらも
「具体的な事は何ひとつ決まっていない」
「前向きな計画だが 
根拠となるものは意気込みだけ」
「苦しい所は横浜市のせいにする」
というお粗末な姿勢があらわになりました

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