私がVRCを他人に勧めない理由

どうも、最近なんかVRCの新規さんが増えてるらしくて大喜びのアリエスです。

今回はタイトルの通り、私が安易にVRCを他人に勧めない理由をつらつら書いていきます。

まず、VRCは機材を買い揃える金銭的な面、
アバターやワールドをアップロードする技術的な面など元々敷居の高いゲームではあるのですが、
機材については今後PCやVR機器の低価格化が進めば敷居は下がるでしょうし、アバター等のアップロードについてもVRchatの運営はじめ有志の方々の尽力によって年々簡略化されています。
そのため、これらの諸問題は時間が解決してくれることでしょう。

ではなぜ私がVRCを他人に勧めないのか。
これは「VRchatそのものが面白いわけではない」というVRchat特有の事情によるものです。

確かに、VRCに存在する数多のワールドは私達を楽しませたり感動を与えてくれるものですし、
有志の方々によって開催されている各種イベントはどれも魅力的なものです。しかし、VRchatの
根本的な魅力がそこにあるのかと聞かれれば私は
疑問を感じざるを得ません。

たとえばワールド。美しい景色のワールド、見覚えのあるゲームを楽しめるワールド、体験型アトラクションの形をとったワールド、物語を内包したワールド…これらは有志の方々が作り上げた素晴らしいコンテンツのひとつです。

たとえばイベント。特定のアバターを持つ者の集会、特定の趣味を楽しむイベント、喫茶店やバーなどの店舗を模したイベント。
これらも有志の方々によって開催されています。
気になるイベントがあれば積極的に参加してみるのもいいでしょう。

しかしイベントであれば、そこには必ず他人の
存在がありますし、ワールドを回るにしても一人では寂しい。より具体的に言うのなら
「VRchat自体が面白いのではなく、VRchatを通して得た出会いや交流、体験こそが面白い」
そう、この世界を十全に楽しむには他者の存在が必要不可欠なのです。

つまるところVRchatとは、友達や同好の士と共に
VRchatという仮想世界で旅行やゲームをしたり、イベントに参加したり、気軽に雑談したりと
共に時間を過ごす事が出来る、仮想世界という名のもうひとつの現実世界。

その魅力の根幹をなすのは他者であり、人間関係です。だとしたら人間関係の欠如したVRchatとは
たった一人で終末世界を生きていくようなものでしょうか。誰と交わることもなく、たった一人で
過ごすVRchatが楽しいのかと聞かれれば、少なくとも私は迷わずNOと答えます。

VRchatが楽しいのは、尊敬する師や共通の趣味を持った友人、一緒にワールドを回って心から楽しめる仲間がいるからです。誰もいないこの世界で、たった一人で過ごしてもつまらない。

VRchatは確かに楽しい。しかし私にとってのVRchatの楽しさとは、VRchatにいる仲間達によって形作られている。ゆえに私の歩んだVRchatの経験とこれから始める方々が歩むVRchatの経験は全く異なるものであり、その経験が楽しく素晴らしいものである保証は私にはできない。
なればこそ、私は安易に勧めはしない。
それでもこの世界を見てみたいと思ってくれたなら、その時は全力で歓迎します。

長くなりましたのでそろそろこれにて。
それでは、また