VRchatVS外界戦を考える

どうも、この前人様の批判記事を書いたらプチバズってて困惑してるアリエスです。

前回の記事ではインフルエンサーの影響力や選民思想の有無などを中心に書いていきましたが、後になって「そういや、よく考えたらVRchatの人間でどうやって外界の人間と戦うんだ?」となったので、その辺を前提から書いていきたいと思います。


想定する状況

仮想敵:外界の強い影響力を持った配信者
仮想敵の目的:VRC世界の文化破壊、歴史の断絶
こちらの目的:外界からの侵略阻止、VRCの発展

VRchatはゲームとは違う

前提としてこれがあります。ひとくちに「VRchat民」といってもその内訳は様々。私が観測している範囲だけでも車やバイク乗り、旅好き、DJ、3Dモデラー、占い師、哲学系etc…彼らは決して一枚岩ではなく、別々のインスタンスで別々に活動している。VRchatという同じゲームを皆でやっているというよりは、VRchatという国の中で多種多様な職業の人間が各々活動していると言った方が近い。それゆえVRchat民で団結して影響力を持とうという目論見は、見境なく赤紙を出して徴兵する行為とほとんど変わらない。活動分野も年齢層もバラバラな彼らを集めて出来ることがあるとしたら、それは実行に際して圧倒的な人数を要求する人海戦術くらいでしょう。今回は外界の強い影響力を持った侵略者の襲来を想定しているので、この作戦はあまり効果がないと考える。では、どのような作戦が望ましいか。いくつかのステップに分けて対侵略者用の計画を立ててみましょう。
まずは防衛の作戦から書いていきます。



1.外界から味方になる強いインフルエンサーを呼ぶ 

化け物に対して凡人を沢山ぶつけたって無駄な犠牲が出るだけです。化け物には化け物をぶつけましょう。化け物は出来れば複数呼ぶのが望ましい。数と質は豊富なほどよいとされています。
また、ここでVRchatの文化や特色を、呼んだ化け物の方に気に入っていただければ100点です。
そもそもVRchat国は戦闘(広報)よりも生産(主に創作物)が得意な人間の方が多いですから、言ってしまえば非戦闘員の集まりなんですよね。不得手な戦いに出すくらいなら、得意な事やらせた方が強いに決まってます。



2a.大規模なイベントを定期的に開き、味方にした化け物と一緒に楽しむ

文化の破壊や歴史の断絶は、強い影響力と共に現れた外界の侵略者によって上書きされることで起こると考えます。であれば、こちらの文化が上書きされないくらい確固たる物になれば、文化破壊は起こりえない。つまり作った文化を発信、発表する場が必要になります。
好きなイベント発表ドラゴン…いえなんでもないです。我々の文化を発表出来る大規模なイベント…Vketかな、それってVketだね。発表大好き。
なので、そういう発信できる場は既に存在しています。もし仮にVketが外界の物ばかりを取り扱うようになったとしても、我々で代わりになるイベントを開催すればなんとかなりそうです。


2b.荒らし等はワールド側で自衛する

こちらは2aが実行出来なかった場合の措置です。
インスタンスを分けたり、ワールドギミック(入口のクイズ等)による足切りを活用して特定の層(今回の場合は悪意ある勢力)をシャットアウトします。インスタンス主であれば強制キックも出来るので、ギミックでの足切り+キックを使えば大体の事は対処できるかと思われます。
実際そうやって自衛しているワールドも既にありますから効果的なのは証明済みと言えますね。
自衛が出来れば、少なくとも今まで通りに楽しめる=自分達の文化を守れていると言えるのではないでしょうか。尤も、この案を選んだ場合パブリックインスタンスは守りきれず阿鼻叫喚と化してそうですが…

次に、発展を実現するための作戦を考えていきます。

3.人的リソースの確保 

基本的にワールドやアバター、ギミック等を作ったりイベントを運営しているのはユーザーです。VRchatの運営がリリースしている訳ではありません。つまりVRchatの文化とはユーザーが作ってきたものであり、その文化を維持及び発展するためにはユーザーという人的リソースの確保が必要不可欠。個人的には外界からの侵略による文化の破壊よりも、後継者不足で文化が自然消滅する方がまだありえそうで怖いなと思ってたりします。
初心者が何にでもなれるよう、初心者案内やイベント主催等のノウハウを共有するとかが現実的な手段になってくるでしょうか。 

4.各勢力を招集する組織の結成と人を動かす資金源の確保

これが一番のネックになってくるところだと考えています。インフルエンサーを外部から呼んだり、イベントの開催に向けたワールドの制作には当然お金がかかります。それもよほどの金持ちでないと個人では賄いきれないような額が。
ここに関しては(タダでインフルエンサー呼んだりワールド作ってもらえるようなとんでもないコネと人徳がある人がいなければ)企業単位で取り組むくらいじゃないと間に合わない。VRchatの文化を守りたくて、かつ起業するくらいの気概がある人が集まって現在のVRchatの文化を何らかの形でマネタイズする……あれ、だいぶキツイなこれ。  



まとめ&今後のVRCに対する私見

既存ユーザーの団結よりも新規ユーザーに文化を継承させ人的リソースを確保するとか、外部のインフルエンサーを呼ぶために資金繰りが必要とか、そういう身も蓋もない話になってしまいました。

ここまで書いておいてアレなんですが、正直なところ、現在の文化が破壊されたり上書きされる事ってもうないと思ってるんですよね。というのも、ちょっと前と比べたらワールドや販売アバターもかなり豊富になりましたし、ユーザーが増えたからなのかイベントの種類も相当増えました。
文化を破壊したり歴史を塗りつぶすにはVRchatの文化を知り、適応した人があまりにも増えすぎたんですよ。初心者案内やイベント開催が文化として既に成り立っている上、それらの文化は常に人から人へと継承され続けている。後から来た人に継承するまでが出来てる文化って強いんですよ。
個人の範疇で終わらずバトンを繋げられるから。
だから悪意を持ってVRchatを荒らそうとするやつが来たとして、今からめちゃくちゃにするのはかなり厳しいんじゃないかなぁ。

最後に、VRchatは数字を稼ぐには不向きな場所です。だけど自分が楽しいと思う事をしたり、友達と遊んだり、幸せを見つけるには向いている場所です。どうか、自分の幸せを見つけてください。

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