殺すな、殺させるな

やっと何かを書く気力が戻ってきました!

かと思ったんですが…昆虫漫画や麻雀漫画でお馴染みのカミムラ晋作さんが、マガジンポケット(ジャンププラスのマガジン版みたいなものです)の新連載について批判していたことで知ったんですが、マジでこの漫画は酷かったです。最悪でした。

簡単に言えば、「日本の未来のために、生産性の無い老人を殺す」「主人公が、正義側にのっかかって痴呆老人やホームレスを殺す」内容の、「企画を通すなよ」といったカスのダークヒーロー漫画で、まったく同じことを嫌韓論の作家が10年以上前にやっていたことの焼き直しです。タイトルを言いたくもねえわ。読むことを一切推奨はしないです。ゴミなので。

とあるシーンで、「痴呆になってしまった親のために、自分のキャリアをあきらめないといけない」といった女性が出てきて、主人公のパートナーになる(はずの)宇宙人が、そのおじいさんを殺すんですよ。で、女性は当然恐怖におびえて逃げる。

主人公は「なんで殺したんだ!」と問うけど、宇宙人は「それは、元からあなたがやりたかったことでしょう?」と返す。

そう…この世には裁けない理不尽な害が存在する!それは、既得権益にしがみつく老害だ!そいつらを殺して、日本を取り戻そう!
これが1話です。

カスですね。どういう理由があろうと、やっちゃいけない。それはダメだろ。
ダメだからダメなんだよ。

じゃあ、2話でどうなったかというと、主人公は町にいるホームレスを100人近く殺します。

排除オブジェなんて必要なかったんや!物理的に消せばよかったんや!

馬 ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ鹿じゃねえの

実際に、火をつけて殺した高校生がいたり(そういった事件が横浜であったんですよ)、面白半分でリンチして殺したり、市井の人が暴力を振るうケースの方が圧倒的に多いけど、そういうのを編集や担当が全く興味ないんだろうな、と思うんですよね。描き方も、明らかに悪意があるものだったし。怒りを通り越して、虚無よ、こんなもん。

これにゴーサインを出した今の講談社は本当にどうしようもない。マジで終わっていると思う。底の底だよ。
おそらく、新人に描かせているんでしょうが、編集や担当が圧倒的に悪いよ。これは。
普通に煽りに「老害を殺せ」とか、セリフに「日本を救うには選民しかない」と言っているし、論じるに値しない作品です。

おそらく、講談社側はイェール大と一切関係ない某教授の発言みたいに、炎上商法でこれを「賛否両論もありますが!」的な感じにしたいのでしょうかね。否定しかねえよ、こんなもん…

なので、一番いいのは講談社を批判し、相手側の立場には一切乗らないのが一番だと思います。
(アプリのコメント欄も、結構ちゃんとした批判が多くて、そこだけは救われた気がします。ただ、それも向こうの狙い通りみたいで、すげえ嫌だったわけですが)

最後に、カミムラさんがどちらを向いているかは明らかだし、そういう描き方をしている」「炎上商法」とちゃんと批判していて、こういう創作者はちゃんと応援していきたいと思うわけです。

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