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散文詩

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徒然散文詩を集めます。
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#花

椿や杜若の甘く愛らしくたおやかな花を傘にして清廉な少女が眠る。
人差し指くらいの大きさしかない少女は枝が重さで首を垂れる花の下で今日も待つのだ。

臥待月
5年前

すき
言葉にできず
涙する

涙がこぼれて落ちて
花が咲く

アナタを想う花が咲く

臥待月
5年前

白い町
 夕空
紫陽花の青色が
 染め上げる
  青と藤色が混ざった
 不思議な色
白い町を染め上げる

少しの哀愁と
  深い愛情が
 貴方を包み込む
また明日

臥待月
6年前
2

真っ直ぐ
 真っ直ぐ
咲き誇り
  月明かりを
集めて
  輝く
キラキラ
  キラキラ

太陽よりも儚いなんて
誰が言った

妖しき美しさ
  儚き美しさ
月に愛された花は
今日も咲き誇る

臥待月
6年前