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散文詩
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臥待月
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#月
稲妻の明るさに
恥じ入るは雲の袂
臥待月
4年前
鱗雲と月
ちぎれ
ちぎれ
逸る雲のなか
走るは赤き稲妻
ちぎれ
ちぎれ
逸る雲に隠れ
微笑む月
臥待月
4年前
月が照らす
雲の掌
月が溶かした
雲の身体
月が隠れた
雲の花
隠れて動いて照らされて
月はどこまでも世界を照らす
臥待月
5年前
4
中秋の名月
明るく照らす
恥ずかしがりな月の君
今宵は雲に隠れて
姿を現す
幾数星
変わらぬ姿
幾数星
同じ表情を見せぬ君
秋の名月
臥待月
5年前
3
月明かり
陰も陽も
惑う世界
なにもかも
微睡む
夜のゆりかご
ゆらゆら揺れて
静かな眠りにつく
臥待月
6年前
2
大きな月が目の前に鎮座する
一目みて
眼を奪われ
見つめて
大きな月に呑まれるかと思う
大きな月が静かに笑う
眼を奪われて
心が月で満たされる
美しく妖しく
優しい月
臥待月
6年前
猫の眸のような 細い月 夕空に藍が迫る 僅かな時に 星を率いて 大空に輝く
真っ直ぐ
真っ直ぐ
咲き誇り
月明かりを
集めて
輝く
キラキラ
キラキラ
太陽よりも儚いなんて
誰が言った
妖しき美しさ
儚き美しさ
月に愛された花は
今日も咲き誇る
臥待月
6年前