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散文詩

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2020年2月の記事一覧

地団駄を
踏むような
幼い怒りは
かなしみと
ともにある

笑うことで
怒りを隠す

ひび割れた
心の悲鳴
誰ぞ知る

臥待月
4年前
3

死の安寧を
望みいきる
精霊

死の恐怖と
隣り合う


どちらも等しく
死からは逃れず
時間ばかりが
過ぎていく

臥待月
4年前
3

言葉を愛した花たちは
言葉を愛さない人間を
慈しんだ
哀しんだ
愛しんだ

言葉を愛さない人間は
言葉を愛した花たちを
愛でた
見つめた
足をとめた

相互の想いは
交わることなく
風とともに消えていく

臥待月
4年前
3