マガジンのカバー画像

散文詩

175
徒然散文詩を集めます。
運営しているクリエイター

2019年3月の記事一覧

頑張っている人に
頑張りすぎている人に

「大切だよ」と伝えたい

誰かの
自分の
「為」に
命を削りすぎないで
そう願います

臥待月
5年前
1

人はできることが決まっている
できる範囲が決まっている
他人がとやかく言うでない

他人が言うていいのは
褒めること
叱ること
愛ある言葉だけと知れ

臥待月
5年前
2

椿や杜若の甘く愛らしくたおやかな花を傘にして清廉な少女が眠る。
人差し指くらいの大きさしかない少女は枝が重さで首を垂れる花の下で今日も待つのだ。

臥待月
5年前

叫んで消えた
聲なき聲

尊きものを
軽んじる

その考えが
己の首を
絞める

臥待月
5年前
1

中心に座するは「己」なり
中心を「他人」に明け渡すことなかれ

臥待月
5年前
2

透き通るような
無意識の殺意に満たされた
海のなかを漂うように
魚のいない
暗い水の中

呼吸浅く
意識鈍く
感覚鋭敏に

いつのまにか
誰かが消えていても
知りはしない

自分の足元は
赤くない
黒いのだから

臥待月
5年前
3

さらさらと 流れる水のように 絶えることのない 血の筋は この世界に たった一筋と 誰かがいった さらさらと 流れる水は 絶えることがないと 言われていたが いずれ枯れて 絶えてしまった