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散文詩

175
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2018年9月の記事一覧

うわべだけで
せかいはまわる

うわべだけで
ひとはうごく

ほんしんなんて
じぶんも
しらない
パンドラの箱

臥待月
5年前
2

泣きそうな
泣けない世界

呼吸を消して
気配をけして

あなたは消えようとする

逃げるのも
方向がある

暗闇に逃げず
月明かり逃げなさい

闇を照らすのは月と星

声をあげれなくても
月の星の光の先っぽを
掴んでいてほしい

臥待月
5年前
2

個人的には正解でも
他者からは不正解

一面では正解でも
もう一面では不正解

正解なんてない

押し付けるものでもない

もし
押し付けてしまったら

戦争が
始まる

臥待月
5年前

わらって
わらって
わらって

狂っていると知ったとき

嗤う瞳に
なにが浮かぶ

臥待月
5年前

山梔子の花
甘くかぐわしい香り

久方の夜

迷い混んだ世界には
甘くすこし苦い
甘露が満ちていた

盃の調べ

私の朋よ

臥待月
5年前

いとしいこ
わたしのこ

黒い私に愛された
白い子供
呪いのような私に
愛されたかわいいこ

何にも染まらず
全てを受け入れ
包容するこども

いつか
黒い私を
消してね

臥待月
5年前
1

まだ大丈夫 まだ大丈夫 いつまで大丈夫なのか 逢禍刻を渡るには まだ早い 笑え嗤えと 囃し立てる 耳を通さず聴こえる聲 知っているよ 君たちは……

残暑厳しき
秋の空
雲にのり来る
雨の使途
恵み雨か
忌み雨か

人間の心は
どちらととるか

臥待月
5年前
3