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散文詩

175
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2018年7月の記事一覧

切り裂いた長い髪
貴方が好きだと言ってくれた
長い黒髪

私はいつまでも待てるほど
淑やかではないの
穏やかではないの

貴方が望むのなら離れましょう
でも、もし違うのなら
私はこの運命に逆らうでしょう

私は闘えるの

知らなかったでしょう?

臥待月
6年前
1

悲しさだけではない涙を知って
私は強くなる
悔しさだけではない涙を知って
私は優しくなる

きっとどこかで
あなたと分かち合えるように
きっとどこかで
あなたを支えられるように

私は変わるのだろう

臥待月
6年前
2

ゆらゆら歪む陽炎のなか
視界が霞み霧だと知る

すべてが揺らぎ
曖昧な世界に
一輪の蓮が咲いていた

無理なくまっすぐ咲いていた

花が咲く
そのときに
きっと世界は光
満たされる

臥待月
6年前
2

夢をみた
儚い夢

追われる夢
赤子に、男に、腕のながいやつに

捕まるな
本能が体を動かす

「逃がすものか」
夢の終わりに誰かが言った

臥待月
6年前
1

ひとりひとつの心を知って
あなた選んだのは私

ひとりひとつの愛を知って
あなたを想い続けるのは私

幾数世
あなたを想い
私は生きる

再び逢うことを信じて

臥待月
6年前
1

目の前には息を飲むような深緑と進むほどに深い闇が両立する。
視線をあげれば微かに木漏れ日のような光がみえ、呼吸をとめて、耳を澄ませば森ではない静かな風の音が聞こえる。

足元の濡れるような緑苔に微笑んだ。

臥待月
6年前
1

しっとりと湿度がヴェールのように身体に纏い、静かで深い緑が視界に広がる。 森というには瑞々しく、水のなかというには緑が深い。 奥地のさらに奥。 木と苔と蔦が自由に創造する世界。

ぽん
音と共に暗い闇に
咲き誇る
薄紅の蓮の花

ぽん
 ぽん
咲き始めれば
早いこと
多くの蓮が咲き始める

仏神界の花と言われる
神聖な花
幾数世の時を経て
咲き誇れ

臥待月
6年前

呼吸がとまる
 しなないけれど
涙もとまって

 小さな世界の真ん中で
膝を抱えてうずくまる

言葉の重さを理解して
 消えない重りを
  身につけた

臥待月
6年前

凛と咲く
 小さな花

気高く
 美しく
  咲き誇る

とても美しくつよい花

臥待月
6年前

甘い果実は
 熟れたあなた

甘い果実には
 甘美な毒がある

あなたは静かに微笑んで
温度のない世界を彩っている

臥待月
6年前

赤い色
 連想する言葉は
  忌諱なもの

ぼんぼりの
  儚く彩る
    赤い色

きっと
来世の為に
頑張る貴方が
使う色

臥待月
6年前
1

微笑んで
 泣いて
  
あなたは誰を思っているの
あなたの心を誰が占めしているの

怒って
 悲しんで
  笑って

あなたは幸せだと言い切れる

供にいる
それだけで
最強になれる

そんな恋

臥待月
6年前

きらきらと   瞬く間 あなたはどこかで  輝いている 輔星を探した あなたは  きっと もうすぐ見つかる 揃ってこその 星なのだから