充実してきたからこそ湧いてくる感情

                                                        
 新学期が始まり2週間が経ったが、学校に通い、部活でサッカーをできるという喜びを改めて感じる。去年の今頃は家で静かに授業を受け、サッカーができる環境でも無い。友達にも会えず、1人暮らしの寂しさもあってか、少し孤独な感情に、また日常がつまらないと感じることがとても多かった。1年が経ち、ようやく大学に通え、友達ができ、遊んで、部活をして。大学生活が充実していると強く感じる。学校で初めましてと声をかけてくれたり、部活で最初の頃馴染めずにいた時に気を使ってくれたりした人達に、面と向かってお礼を言うのは恥ずかしいから、ここで感謝の言葉を言わせほしい。ありがとう!
 4月になると同時にサッカー部に入部をした。正直なところ、遊びたいという感情と、部活動でサッカーをするという感情で入部をするか揺れに揺れた。揺れたけれども、考えれば考えるほど自分の頭の中はサッカーで埋めつくされていることに気が付いた。数年後にどうして部活でサッカーをやらなかったのだろうと後悔しそうだと感じ、全力でサッカーを楽しみながら試合に出て、結果を残そうと決意し、入部を決めた。強く決意して入部を決めたのだが、自分自身でも驚くほどに体が動いてくれない。動いてくれないというか、老いなのかはわからないがとにかくまるで自分の体じゃないみたいに言うことを聞いてくれない。開始30分でまるで2時間きっちりトレーニングをしたような仕上がりの疲労度。1年間家でゴロゴロしていたツケがこんな形で表れるのかと後悔してもしきれない!自分はハードワークをするタイプの選手なので、走れなければただ疲れているだけの選手になってしまう。今もうなってしまっているのだけれども。そんな自分にイライラもするし、ここで初めて打ち明けのだが、皆が試合に出るメンバーの話をしている時にもイライラする事がある。もちろん練習で試合に出ているメンバーよりも動けていないのだから、自分の名前が出てこないのは当たり前の話なのだが、それでもやっぱり自分の名前を言われたい。今は「何を言ってんだコイツは」と思われるかもしれないけど、数ヶ月後、本気でポジションを奪いに行くので皆覚悟しておいてほしい。

                         2021年4月8日


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