‪連載 お笑いルポライター's eye‬ ‪表現活動を仕事にする人間は「作ったものをどう評価されても、それを妨げることは出来ない」‬ ‪

はい!お笑いルポライターです。
今回はお笑いルポライターがよく言われる『素人が点数つけるな』について書いてみました。
まず第一に事実としてあるのは、世に公表された作品はどんなものでも全て素人に批評される運命にあるということです。

そう全てのものです。映画もレビューサイトで素人に点数をつけられ、‬‪ミステリー小説などもAmazonで作家でもない素人に点数をつけられ、飲食店もズブの素人に食べログなどで点数をつけられ、服も点数をつけられ、スポーツ選手も芸能人もアイドルも政治家さえも素人に好き勝手評価されます。

もちろん‪お笑いで言えば賞レースで披露するネタも同じものです。
トレンドになるネタは作家が評価したものではなく、むしろ素人が評価したものです。

そのため『素人が採点するな』は甚だ視点がズレており、分かる人にはもはや論争にもならないものです。
‪そうです、我々の憲法では表現の自由が認められているのです。
批評されるのが嫌なら誰にも見せない以外にありません。
我々国民は自由に批評する権利を持ちます。
フランスの哲学者であるヴォルテールが言った「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」は、民主主義の根幹をなす言論の自由の精神を端的に表した名文句として語り継がれています。

そう自由なんです。どんな批評をしようが自由なんです。
もちろんお笑いルポライターは、直接悪口を言っているわけでもないのです。
オズワルド伊藤さんや馬鹿よ貴方はの新道さんがおっしゃる「素人が点数をつけるのはそもそもおかしい」「勝手に点数つけるな、名前を出さないで欲しい、余計なことを言わないで欲しい」と言うメッセージは甚だおかしいのです。
もっと言えば、批評する側に「このように批評してほしい」という風にオーダーするのは表現者の態度としていかがなものでしょうか。

‪しかしながら、自由になされた批評に反論があれば、反論するのもまた自由です。
100人いれば100通りの考えた方があります。
どんな意見であれ反対意見はあります。
お笑いルポライター自身もどう思われても何言われても結構です。
内心の自由は絶対的に認められています。
自由に反論して頂ければいいのです。

ところで自己紹介遅れました。そもそもお笑いルポライターとは何者かをご説明します。

お笑いルポライターは、お笑い賞レースに行き、その場からネタに点数をつけ速報として流すという活動をしています。
まず、ルポライターというのは、現地取材者という意味で、現地に行って、その場から報告、レポートをする人のことです。
お笑いルポライターがやりたいのは知名度関係なく面白いネタを正しく評価し、世に伝えることです。

点数をつけるのは敬意がないと言われることもありますが、ルポライターはよいしょする存在でもなければ、批判する存在でもありません。ルポライターに求められるのは、事実を客観的に伝えることです。

そしてお笑いルポライターは、点数をつけることが目的ではなく、面白いネタを正直に面白いと言いたいのです。努力している人が公平に評価される世の中であって欲しいからです。
お笑いルポライターをお笑いルポライターたらしめているのは、その崇高な理想のためなのです。
それゆえ、お笑いルポライターはどんなに言われてもどんなに叩かれてもどんな悪人でも公平に審査していきます。
今後ともよろしくお願いします

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