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自分の目のタイプは?by眼科専門医 chika


あなたは、近視ですか?遠視ですか?乱視もありますか?と聞かれてすぐ答えられますか?この3つのタイプはどんな目なのかを知っていますか?
実は、これらの目のタイプによって、普段から気を付けなければならないことが違ってきます。
日本人は、近視が多い民族です。
昔から外国映画などで日本人が登場すると、黒縁眼鏡をかけている印象がありますね。
ですから、日頃から眼鏡やコンタクトレンズを使用している方は多く、自分は近視であるということを理解している方は多いでしょう。
しかし、どの程度の近視があるのか?自分の近視の度数はいくつなのか?を即座に答えられる人は、皆無です。
今回は、近視について説明します。
近視とは、裸眼では遠くが見えず、近くが見える目です。
主に眼球が伸びて大きくなることで、カメラのフィルムと同じ役割をしている目の膜(網膜)の手前でピントがあってしまうことで遠くが見えません。
また、目が引き延ばされることで目の構造が弱くなり、近視の方は、目の病気になりやすいのです。
近視の程度は、屈折度の単位であるジオプトリー(D)を用います。
弱度近視は-3.00D以下、-3.00Dを超えて-6.00以下は中等度近視、-6.00Dを超えると強度近視と分類されます。
では自分がどの程度の近視なのかを簡単に見分ける方法をお伝えしましょう。
自分の指の指紋を裸眼で見たときに、一番ピントがあう遠くの距離を測ってみてください。
約30cm以上遠くであれば-3.00Dより弱い近視(弱度近視)、約16㎝より近ければ-6.00D以上の近視(強度近視)です。約16cmから約30cmの方は中程度近視です。
またコンタクトレンズのパッケージに数字が書いてありますので、その数字を見てみましょう。
眼球が大きくなればなるほど、近視の程度が強くなります。
ですから、強度近視の眼球は最も大きく引き伸ばされているため、目を形成している網膜や、視神経などの目の大切な部位がかなり弱くなっているので様々な目の病気になるリスクが一番高くなります。
40代以降の年齢の衰えでも、病気の確率が徐々に上がっていきます。
具体的な病気でいうと、緑内障、白内障、網膜剥離など目の機能に影響する病気になる確率がとても高くなります。しかし、これらの病気は末期になるまで自覚症状がほぼありません。ですから、40代以降の方は、年に一度は、眼科で目に異常がないかをみてもらいましょう。

当産業医事務所では眼科専門医が所属しております。近視限らず眼科全般で悩み事ありましたら気軽にご相談ください。

眼科専門医 chika


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