彼女、お借りします。(サイバーネオン編)第2話「突入」

ベースにてこの世界でやることを伝えたジンは、みんなにそれぞれの役目を与える。

ジン「以上が役割分担となる。何か質問、疑問は、あるか?」

その声に美歌が挙手をする。

ジン「どうした、美歌」

美歌「作戦自体は、わかったんだけど…サイバーネオンって、あれよね? ほら、服装のことよね?」

ジン「ああ、それが?」

美歌「どう考えても私達が動くまでのことじゃないわよね。なんで、こんなことしてまでも…」

ジン「まっ、俺にちゃんと考えがある。今は、静かに従ってくれないか?」

美歌「はいはい」

鋼「全員で5人だね。情報長が更科 瑠夏さんで色彩長が一ノ瀬 ちづるさん、工場長が桜沢 墨さん、自分が八重森 みにさんで…」

彰「こいつが七海 麻美だ」

ジン「もしものことがある。みんな、充分に警戒してみんなの援護にあたってくれ」

みんな『了解』

ジン「それじゃ、解散」

そう言うとみんなは、それぞれの部屋に戻って行くのだった。

〜ジンと一輝の部屋〜

部屋に帰って来ていた2人は、それぞれの仕事を熟していた。

ジン「一輝、真田家のことなんだが…」

一輝「問題ないよ…でも、少し経費が圧迫してる感は、あるよね、この報告書が正しければ…」

ジン「何とか経費を落としたい所だが、材料費もまあまあな事になってるがな」

一輝「とりあえず…蒼木家と神城家の方で獲れた魚を捌いて、いらなくなったその部分を魚粉にして飼料と混ぜてるから経費は、幾らでも削減出来るよ…」

ジン「漁獲量の方は?」

一輝「やっぱり落ちてるよね…今は、牡蠣が高値で取引されているからそっちに力を入れて貰ってる…船の燃料代も少し厳しいかな…」

ジン「まだ、八方塞がりになってないだけでもマシか…サウジの原油の減産も馬鹿に出来ないか…そっちは?」

一輝「父上が先回りしてインド経由で何とか安値で買い回してくれてる…ロシアからの直接輸入は、御法度だからね」

ジン「ああ、欧州の方は…」

一輝「移民問題でヤバいことになってる…欧州議会がどんな決断を下すか…それと連動して合衆国の大統領選挙がかなり注目を集めている」

ジン「俺は、トランプが勝つと予言出来る。移民がどれだけ恐ろしいか…わかってないんだよな…それを推進するとか…日本の政治家の奴らは、日本人を殺す事しか考えてない証拠だ。それに加担した奴らも全てな。許さんよ」

一輝「はいはい…なるべくここでは持ち出さない様にね…でも、本当に移民が恐ろしいのは事実だけどね…日本の新聞もメディアも報道しない。みんな仲良しなんて不可能だよ」

ジン「さてと、そろそろ報告書の作成も終わったことだし、寝るか」

一輝「僕は、もう少し調べてから寝るよ…」

ジン「わかった」

そう言うとジンは、パソコンの電源を落とし、布団の中に潜ると瞑想の音楽を掛けて眠りに着くのだった。

翌日…。

ジン達は、再びベースに集まり、最終確認をしていた。

ジン「良いか。極力、叡智(ちから)を使うな。どうしても使う時は、トライフォンで連絡を入れてからだ。緊急の時は、必ずBシグナルを使う様に。アルトリアは、俺と行動を共にする。唯は、一輝、穂花は、美歌と同行、鋼は、瑠奈で彰は、まゆみと行動、以上だ。みんな、頼んだぜ」

そう言うとみんなは、マンションから出て行き、ターゲットがいる場所に向かうのだった。

〜ジンとアルトリア〜

ジン「こうやって一緒に行動するのは久々か?」

アルトリア「ああ、ジンが表面に出てから訓練でも会えて無かったからな」

ジン「そう、言うなって。所で、セイナは?」

アルトリア「冴とクロア、ファシリアと雀愛の5人で一緒に訓練している。ますます逞しくなって行く我が娘に時折驚かされる」

ジン「子は、やがて親を超えて行くからな。でも、大切なことは忘れてないだろうし、自然界での自分の立場を良く理解しているのはセイナだと俺は、感じてる」

アルトリア「理のラグナロクのシンフォギアと戦わせたらどうなる?」

ジン「良い感じの戦いになるだろうな。理も理でセイナ以上の心力を付けている。次世代の闇の王にするには勿体無いぐらいさ」

アルトリア「受け継がせる気は…」

ジン「無いな。理には理の人生(たび)がある。それを阻害したり、傷付ける権利は、誰にもない。ただ、人としてやって良いこと悪いことを弁えた上でな。理が人としての道を外れるようであればこの叡智(ちから)で止めるだけの話さ」

アルトリア「ジンがD.Nの長だった時もそうだったな。嫌われても構わない。今、止めなかったら未来が無くなるんだと言って、周りから反感を買おうとも止めに行ってたのを覚えている」

ジン「もう、見たく無いのさ…輝かしい未来が人間(ひと)の欲望で消えて行く姿をな。でも、大切なのはその後、俺がちゃんとしてないとな」

アルトリア「そのために全て破壊した…本当にその道で良かったのか」

ジン「ああ、それであれらを守れるならな。いた」

ジンとアルトリアは、近くにあった電柱に身を隠してある人物を見定める。

アルトリア「あいつか」

ジン「ああ」

2人の視線の先にいたのは私服姿の七海 麻美だった。

〜一輝と唯〜

2人は、何も詞を交わすことなく黙々と歩いていた。

一輝「……………」

唯「……………」

一輝「………何か…聞きたそうだね…」

唯「ジンの奴は…なんでこんなことをするんだろうってな」

一輝「本人直接聞けば良いよ…血を交わしているんだから」

唯「聞けないからこうやって頭主に聞いているんだ」

一輝「この道が正しいと感じたからやってる…」

唯「私は、そう感じない。同じ声優として…それぞれの立場もあって…それが正しいと信じて今までやって来たんだぞ。それなのにいきなり訳のわからない奴が現れてこんなことを言われて…」

一輝「それじゃ、唯は、ジンさんの今回の行動は、失敗だと間違っていると言うんだね…」

唯「………………」

一輝「まぁね…僕もそう感じる所はあるよ…ぶっちゃけ言うとね…でも、ジンさんのことは知ってるよね…結奈も言ってた通り…主任のやってることは嘘も偽りも邪な心もない純粋な人だって…保護監査官である君が信じなくてどうするんだい…」

唯「なら、頭主は、信じ続けると言うのか、あの化け物を」

一輝「信じる信じないじゃないよ…信じなきゃいけないんだ。誰よりも人間(ひと)であり、自然と共にある者だから…そう、こんなどうしようもなくなった腐った世界に大勢の人達が世界が…そして、自然が待ち望んだたった1人の聖人の存在をね」

唯「聖人か…ん!」

唯が壁に隠れると一輝は、唯とは反対方向にある壁に隠れる。

唯「あいつだな」

一輝「うん…」

2人の視線の先には私服姿の更科 瑠夏が歩いていた。

〜鋼と瑠奈〜

2人は、この世界の商店街で買い物を楽しんでいた。

瑠奈「なんか、鋼さんとこうやって買い物するの、久々な気がします」

鋼「あはは、そうだね。だって、自分は、ほとんど畑とかで作業してたり、山に薬草や茸を採りに行ってるからね」

瑠奈「危なく無いんですか?」

鋼「うん、危ないよ。でも、それは、烈司さんや蒼木家頭主に真田家頭主…ジンさんや情報長に他のみんなにだって言えることだから。自分だけ安全な場所にいる訳にはいかないよ」

瑠奈「凄いですね。D.Nと言う心の絆は」

鋼「だって、そのみんなをまとめたのがジンさんなんだから。長があれならその周りの人達も一緒に成長するに決まってる」

瑠奈「そうですね。ん? あれ、なんでしょう?」

2人の先にあったのは商店街のイベントでやっていたガラポン抽選会だった。

鋼「ガラポン抽選会だね」

瑠奈「1等は、伊勢旅行ペアチケットだって」

鋼「さっき買い物した抽選券で回せそうだね。やってみる?」

瑠奈「はい」

2人は、抽選会場に出来ている列に並ぶ。

そして、順序良く進んで行き、順番が次にやって来た時だった。

???「あ、あれ?」

2人の前に居た1人の女の子が抽選券を何度も数えていた。

???「ない、1枚足りない!」

このガラポン抽選会は、抽選券3枚で1回転出来るシステムだった。

女の子があらゆるポケットや鞄の中を探すも抽選券は、姿を現すことはなかった。

???「そんな…」

その姿を見ていた鋼は、自分が持っていた3枚の抽選券の中から1枚その女の子に差し出す。

鋼「良かったら使って」

その子は、鋼の方を見ると鋼の手元にある抽選券の数を見る。

???「えっ、でも…それを渡したら貴方が…」

鋼「良いんだ。自分の犠牲で誰かを助けられるなら」

???「…………」

その子は、鋼が差し出してくれた抽選券を受け取る。

???「なら、私は、必ず良いのを引き当てます!」

鋼「うん、頑張ってね」

???「はい!」

女の子は、集まった抽選券を係員に手渡すとガラポンを回し始める。

1回目、白、2回目、白、3回目、白。

???「残り1回…泣いても笑ってもこれが最後…」

女の子は、抽選券を差し出してくれた鋼と付き添いの瑠奈の方を見る。

2人は、その姿に優しく微笑み返すだった。

そして、女の子が最後の1回を回す。

ガラポンの中から出て来たのは…。

〜美歌と穂花〜

美歌「さてと…さっさと見つけて済ませましょ」

穂花「そうですね」

美歌「ええっと…GPSで見ると前から同じ場所にいるみたいね」

穂花「家にいるんでしょうか」

美歌「まぁ、行ってみたらわかるわ」

2人は、GPSを辿り歩いて行くと1軒家の所に辿り着く。

美歌「ここね」

穂花「普通の民家ですね」

美歌「さて、張り込み開始するわよ。穂花は、反対側の通路で待機」

穂花「了解」

美歌「あと、ステルスを忘れないでね」

2人は、右手首に付けてあるトライフォンであることをすると2人の姿が消える。

〜彰とまゆみ〜

2人は、既に目標を発見してステルス機能を使って尾行していた。

まゆみ「あれが今回のターゲットね」

彰「ああ…てか、なんで俺がこんなことを…」

まゆみ「でも、同意書にサインしたんでしょ?」

彰「あれは、美歌の奴が勝手に…」

まゆみ「ああ! 右に曲がった!」

2人は、ターゲットの後を追いかける。

彰「俺は、別にやりたくてこんなことやってる訳じゃない」

まゆみ「それじゃ、なんでやってるの、工場長」

彰「そんなの知るかよ。また曲がったな、追うぞ」

2人がその後を追いかけ、角を曲がるとそこには誰もいなかった。

まゆみ「いない…」

それを見た彰は、少し考えた後にあることに気が付き、トライフォンを使い、みんなに報告を入れる。

彰「やられた! 奴の狙いは、これだったんだ! こちら、彰! 緊急事態だ! 目標を守れ!」

〜鋼と瑠奈〜

2人は、抽選券を渡した女の子と一緒に商店街の中を楽しく話し合いながら歩いていた。

鋼「当たって良かったね」

???「はい! でも、1等とはいかなかった…」

瑠奈「2等でも充分ですよ」

女の子の手には2等賞の200gの佐賀牛の精肉が紙に包まれた袋を持っていた。

???「この後、良ければご一緒に食事でもどうですか?」

瑠奈「どうしましょう、鋼さん」

鋼「そうだね…ここで出会えたのも何かの縁かもしれないから少しだけ」

???「それじゃ、私の行き付けの喫茶店があるのでそこに行きましょう」

鋼「うん、案内をお願い」

その時、鋼と瑠奈のトライフォンから緊急信号の音が鳴り響く。

鋼「これは…」

瑠奈「工場長からです」

鋼「こちら、鋼」

彰「こちら、彰! 緊急事態だ! 目標を守れ!」

2人がそのメッセージを聞いたと同時に前から悲鳴が聞こえてくる。

???「きゃーーー!」

前を見ると女の子が黒装束を身に纏った奴に捕まっていた。

その後ろにはゲートが出現していた。

それを見た鋼は、地面を蹴り、直ぐに駆け出すも女の子は、袋を地面に落として黒装束と一緒に後ろにあった赤橙色の空間の中に入って行くのだった。

鋼「っ!」

鋼は、1枚の羽を投げ飛ばすも数秒の差でゲートには届かなかった。

鋼「迂闊だったよ…まさか、異次元人が動いていたなんて…」

瑠奈「鋼さん」

鋼「みにさんが連れて行かれちゃった…自分は、工場長達と合流するから瑠奈は、後をお願い」

瑠奈「了解!」

そう言うと鋼は、ある場所に向かって歩いて行くのだった。

瑠奈は、みにが落として行った袋を持ってある場所に向かうのだった。

〜一輝と唯〜

目標を尾行していた2人のトライフォンに彰から緊急信号を受信する。

一輝「…………」

唯「緊急信号…」

一輝「Bシグナル…」

一輝は、急いで瑠夏の所に向かって走って行くも途中で何かに気が付き、地面から飛び上がる。

一輝が眼を赤くして下を見るとそこには右手に大鋸を持った黒装束の奴がいた。

一輝「異次元人…」

異次元人は、瑠夏をゲートの中に連れ去って行くのだった。

唯「消えた…」

一輝は、ゆっくり地面に降り立つと胸ポケットから小箱を取り出し、その中から白い棒を突き出すと口に咥える。

唯「一輝」

一輝「まさか…この裏に奴らが関係しているなんて…」

唯「まさか、異次元人…」

一輝「おそらくね…でも、誰の思考…出演者達の中には関わりを持った人は、いないはずなのに…とりあえず、僕は、工場長と合流するから…そっちは、任せたよ」

唯「わかった」

〜美歌と穂花〜

目標の張り込みをしていた2人は、あんぱんと低温殺菌した牛乳を手に持って待っていた。

穂花「本当に出てくるんですか、美歌さん」

美歌「ええ、きっと出てくるわ」

穂花「でも、なんで、あんぱんと牛乳なんでしょう?」

美歌「昔は、これが手軽で栄養が良かったからなのよ」

穂花「そう言われてみれば…」

その時、2人のトライフォンに緊急連絡が入る。

美歌「こんな時に? しかも、工場長から…」

美歌が応答しようとした時、家から私服姿のちづるが現れる。

穂花「美歌さん!」

美歌「なんですって!?」

ちづる「きゃーー!!」

2人がちづるの方を見た時は、既にゲートの中に連れ込まれていた。

美歌「そんなの聞いてないんだけど💢 穂花、あとのことは、お願い」

穂花「了解!」

そう言うと美歌は、どこかに向かって走って行くのだった。

〜ジンとアルトリア〜

ジン「なんで、こうなる…」

それは、少し前のことだった。

麻美の後を尾行していた2人は、歩道橋を上がって行く麻美を追いかけるために歩道橋に上がろうとした時、麻美が階段を踏み外してそのまま後ろに倒れる所をジンが駆け付け、麻美の身体を受け止めたのが全ての始まりだった。

麻美の身体を受け止めたジンの眼と麻美の眼が合う。

ジン「(いや、ヤバいって…この雰囲気は…色んな意味で…)」

麻美「あ、あの…」

ジン「す、すまない」

麻美「い、いえ…こちらこそ…ありがとうございます」

ジンは、麻美を地面にゆっくり降ろす。

ジン「怪我とかはしてないか?」

麻美「は、はい」

ジン「そうか、良かった。何か考え事でもしてたのか?」

麻美「え!? あ、はい…ちょっと…」

そう言うと麻美は、ジンに背中を見せる。

ジンは、一瞬だけトライフォンを見る。

麻美「悩んでるんです…」

ジン「何をだ」

麻美「どうやって貴方を…」

ジン「?」

麻美は、持っていた鞄の中からサバイバルナイフを取り出す。

アルトリア「ジン! そいつから離れろ!」

麻美「殺すかをね!」

その詞と同時にジンに向かってナイフを突き刺すとジンの腹部に突き刺さる。

ジン「っ!」

麻美「やった!」

アルトリア「ジン!」

ジン「な〜んてな。防弾ジョッキぐらい着けてるさ」

麻美「くっ…あと少しだったのに…」

ジン「貴様、※1ヤプールだな」

ジンが麻美に黒い羽を向けると麻美の両眼が赤く染まり、ジンとの距離を置く。

ヤプール「ふふふ、貴様がこいつのことを想っているのはわかっていた」

ジン「本物の麻美は、どこだ!」

ヤプール「知りたいか、なら、追ってくるが良い。奴は、誰かに造られた偽りの世界で楽しくやってるさ。ふははは、あはははは!」

そう言うと麻美に擬態したヤプールは、自らゲートを作り出し、その中に入って行く。

ジン「逃すか…ん!」

その時、2つの白い光の球体がゲートの中に入って行くのを見届けるのだった。

アルトリア「ジン」

ジン「着けてて良かった、防弾ジョッキってな。まさか、ヤプールが麻美に擬態していたとはな。これで、彰からの連絡の意味が理解出来た」

アルトリア「なぜ、異次元人がこの世界に…」

ジン「さぁな。もし、わかるとすれば…奴は、麻美の心の中にある闇に侵食した…と言うことだろうな」

アルトリア「なるほど…」

ジン「異次元となると彰の叡智(ちから)が必要になるな。アルトリア、みんなと協力して念の為にこの地域全体にトラフェイクトフィールドを展開してくれ。奴らのことだ、何か別の何かを企んでいるに決まってる」

アルトリア「わかった。ジン、救ってやってくれ、彼女の心を」

ジン「わかってるさ。俺は、彰の所に行く。そっちは、任せる」

そう言うとジンは、どこかに向かって歩いて行くとアルトリアもどこかに向かって歩いて行くのだった。

〜とある公園〜

ジンが公園にやって来るとあの4人が待っていた。

ジン「おっ、揃ってるな」

一輝「うん…」

鋼「大変なことになっちゃったね」

美歌「まさか、異次元人がしゃしゃり出てくるなんてね」

彰「ジン、その腹部に出来た傷は? そうか、ヤプールか」

ジン「ああ、麻美に擬態して俺を殺そうとしてたって話さ」

美歌「やることどんどん邪悪化してるわね」

一輝「まるで、どっかの人種みたい…」

ジン「さて、その話は、さておき…彰、奴らの居場所を突き止められるか?」

彰「ある程度は、突き止められた。サイバーワールドと言う変な空間にいる」

鋼「サイバーワールドね」

一輝「やっとそれらしくなって来たよ…」

美歌「それで? そのサイバーワールドって?」

彰「そのままだ。つまり、電子の世界、そこでみんなを閉じ込めていると言うことだな」

ジン「何にせよ、このままその世界に居座らせる訳にはいかない。彰、ゲートを。一輝」

一輝「あれを持って来て良かったね…」

彰「それじゃ、開けるぞ」

彰は、何もない空間からザンバルドを出現させ、右手で持ち手を握ると空を突き刺す。

突き刺した場所から黒赤色の魔法陣が出現する。

彰「奴らの時空、空間理論、乱数値パターンは、把握している。いつでも行けるぞ」

ジン「それじゃ、行くか」

ジンがゲートの中に入ると続いてみんなもゲートの中に入って行くのだった。

次回:彼女、お借りします。サイバーネオン編「道具(アイドル)」

※1ヤプール:登場作品ウルトラマンAにて様々な超獣を日本に送り込み地球侵略を目論む異次元人。

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