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0円日本一周旅行記ーPart3

広島を後にした僕は、中国自動車道を通り島根県へと突入した。島根県に降り立つのは人生で初めてだったが、思ったよりもヒッチハイクがスムーズに成功したことに安心感を得ていた。
島根県は日本海に沿って東西に国道が伸びており、島根県に入ってからの移動は比較的しやすいように思う。その中の出雲市に近い大田市という街で降ろしてもらった。基本的に島根県は県庁所在地である松江市と出雲大社のある出雲市が二つ大きい街となっている。
ひとまず、出雲大社を見たかった僕は大社に向かった。

出雲大社は典型的な観光地スタイルになっていて、鳥居の前にはお土産や食べ歩きなどのお店が通りに沿ってズラリと並んでいた。
大社については「まぁこんなもんだな。」という観光地に行ったら大体思うであろう感想を抱いて、そそくさと大社を後にする。

その日は出雲大社付近で野宿しようと思っていた僕だったが、如何せん時間が余り過ぎたため、松江市まで行こうと奮起する。
距離的にはあまり離れていないので、太陽が出てる間に宍道湖を通り松江市にたどり着く。宍道湖の夕日は絶景らしかったが、そういう所で謎のめんどくさがりを発揮する僕は夕日を見に行かずに松江駅前でダラダラとして野宿の準備してしまう。今となってはやや後悔。まぁまた行きたくなったら行けばいい。

このへんから野宿にも慣れ始めていて、良く寝て体力を回復できるようになってきた。4日目はそんな感じで終わって、5日目。

作戦としては日本海に沿って山口県の方にひたすら南下しようと移動し始める。が、しかし。一台目に乗せてくれたおっちゃんが「今日は木次で桜まつりやってるで。」と教えてくれたので、これは食費を稼ぐチャンスだと思い方向転換。

木次まで送っていただき車を降りた僕は、その祭りに来ている人の多さに驚く。路上に出て何かパフォーマンスをするのは人生初だったので最初はどちゃくそに緊張した。まぁでもやらないと食っていけないので、何とか緊張を振り切って、旅に持って行っていたウクレレを屋台に並んで演奏した。なんと人生初の路上ライブは場所の良さもあったけれど1時間で3000円を超える額が集まった。本当に人のやさしさや面白さ、楽しさを教えてくれる旅だ。

そしてやや名残惜しさを残しつつも、時間があまりなかったので木次を後にし出雲市→大田市→江津市→浜田市とひたすら南下。浜田市に到達した時にはちょうど夕焼けの時間帯になっていたので、ゆうひパーク浜田で夕日を眺める。
もうね、本当に綺麗な景色だった。今回の旅を通して、いくつか個人的に絶景だと感じた場所があるけれど、ゆうひパーク浜田の夕焼けの景色は間違い無くその一つだ。

浜田で夕日が落ちきるのを眺めた後は、もう少しだけ移動して山口県と島根県の境の町、益田市にて野宿。5日目は旅の唯一の資金源である路上での演奏が思っていたよりも機能する事を実感したり、旅に出て良かったと思えるような絶景に出会えたりと、手ごたえを感じた一日だった。
6日目は山口県に入って、あわよくば九州上陸も視野に入れて動こうと作戦を立てる。。。(Part4に続く)

5日目終わり。
所持金:3000円
移動した都道府県数:4


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