【中国共産党を支援していたプロイセン②】
前回は【DSが中国共産党を初期から支援していた】という内容でしたが、今回は【50年かけてアメリカを弱体化させ、50年かけて中国を台頭させる】というDSの計画についてです。直接言及されてはいませんが、日本が弱体化させられた経緯についても参考になるかと思います🐸🍿
中華人民共和国 承認
ニクソン政権およびフォード政権期の国家安全保障問題担当大統領補佐官、国務長官であったキッシンジャーの世界に対する強硬姿勢は、単なる空疎なレトリックに過ぎませんでした。アメリカは矛盾した外交政策によって弱体化させられていたのです。キッシンジャーは常に関与しているように見えました。
1971年、”中国の正統な政府は台湾”だという蒋介石の主張が大きな打撃を受けました。国連で中華人民共和国を中国の唯一の合法的政府として承認する動議が可決されたのです。
蒋介石が建国した中華民国は、共和制の原則のもとに成り立っていたにもかかわらず、裏切られたのです。キッシンジャーとニクソンはよく理解していました。
中国の安い労働力をグローバル企業に開放した鄧小平
1976年に毛沢東が死去し、鄧小平が政権をとると、彼は中国共産党の契約を守りました。鄧小平が1978年に抜本的な経済改革を行い中国を世界に開放した結果、グローバル企業は中国の安い労働力から利益を得ることができるようになりました。
プロイセンの中国への浸透は確固たるものとなり、欧米の何十億という中流市民は生活水準が徐々に低下していきます。1971年まで、アメリカや西欧諸国の中流層は、空前の経済成長を享受しており、一家に一人の収入で家族を養うことができていました。
キッシンジャーとニクソンの中国との取引後、欧米の資本が中国共産党に流れ込むようになります。かつてアメリカの町の経済の柱であった工場は閉鎖され、中国で再建されました。アメリカの雇用は失われ賃金は伸び悩み、中流階級の繁栄は終わりを告げようとしていました。
中流階級の衰退という問題に対して、キッシンジャーにはもちろん計画がありました。
米ドル金本位制の廃止を告げるニクソンの緊急放送
この時ニクソン大統領は緊急放送を行いました。テレビ番組「ボナンザ」を中断して、ニクソン大統領は米ドル金本位制の廃止を発表したのです。ニクソン・ショック」と呼ばれています。
金本位制の廃止は、”米国連邦準備制度による貨幣の印刷”を完全に開放したのです。
その結果、一般的なアメリカ人は衰退していく経済をインフレ（物価上昇）によって誤魔化されました。
当初は、物価が上がれば賃金も上がり経済も活性化すると考えられていましたが、グローバリストの企業はすでに海外移転の準備を進めており、アメリカでの生産は縮小していたのです。
物価が上昇する一方、失業率も上昇していたのです。欧米ではスタグフレーション（経済停滞中の物価上昇）が進行しており、アメリカのインフレ率と失業率は過去最高を記録していました。
ドルはもはや安全な価値貯蔵手段とは見なされなくなったため、誰もドルを欲しがらなくなったのです。もちろんキッシンジャーには計画がありました。
ペトロダラーの誕生
原油取引を米ドルのみで行うペトロダラーが誕生したのです。
【ニクソンとキッシンジャーはドルの価値を高めるために、サウジが拒否できないほど有利に見える協定を結んだ。その後間もなく、他のOPEC諸国も同様の協定に調印した。】
【簡単に言えば、アメリカがサウジアラビアに軍事支援をする代わりに、サウジアラビアの石油の販売はすべて米ドル建てにするという単純な合意であった。それまでは、石油の価格はドル建てだが、決済は現地通貨で可能だった。この協定は、他国が実際に米ドル建てで支払い、サウジアラビアが余ったドルを米国債の購入にあてるというものである。石油を買うためにはまずドルを買わなければならないので、世界的に低迷していたドルの需要が高まり、同時に国債の売却も進んだ。 】
以前の記事でも言及しましたが、ムスリム同胞団はアドルフ・ヒトラーが共同で設立したものです。
第二次世界大戦後、この過激なイスラム集団はCIAに管理され、組織の一部はサウジアラビアに移管されました。サウジはペトロダラー複合体を主導することになり、やがて中東を完全に不安定化させることになりました。
中国共産党との国交を「正常化」により、アメリカの雇用、資本、繁栄が犠牲になっただけでなく、アメリカは中東で永久に戦争を続けることになったのです。
中国の発展がアメリカの衰退を上回る瞬間
核拡散、優生学、蒋介石に対する裏切り、共産主義中国の承認、金本位制の廃止、ペトロダラーの創設、際限のない軍事行動の必要性。これらは一般のアメリカ人にとって良い兆候ではありません。かつて中流階級が享受していた巨大な繁栄は、とうの昔に失われたのです。
ニクソンは米ドルを不換紙幣に変えてしまいましたが、歴史上、不換紙幣が生き残ることはありません。キッシンジャーはアメリカが持続不可能であることも理解していました。
論理的に考えれば、この問題はどこに行き着くのでしょうか。
キッシンジャーのかつての教え子のグレアム・アリソン教授は、”50年かけて構造的に弱体化したアメリカと、50年かけて構造的に強化された共産中国との戦争の可能性”を見事に言い当てています。
アリソン教授は、このテーマについて本を書いています。
【中国がその野心を縮小する意志を持たない限り、あるいは米国が太平洋のナンバー2になることを受け入れない限り、貿易摩擦、サイバー攻撃、あるいは海上の事故がやがて全面戦争にエスカレートする可能性がある。】
中国の台頭がアメリカの衰退を上回るまさにその瞬間に達成されるはずのディープステートの計画がありました。その瞬間、アメリカは奈落の底に突き落とされ、経済的、軍事的、道徳的に破綻したアメリカは、世界の舞台で覇権を維持することができなくなり、アメリカは歴史の中に消えていくはずでした。
キッシンジャーは、その立役者として知られることになっていたでしょう。
キッシンジャーは、プロイセンが姿を変えたグローバル企業が世界経済の舞台、特に中国において支配力を拡大するための素晴らしい機会を提供したのです。
しかし、トランプ大統領の誕生によりワシントンのエリートたちは明らかにパニック状態に陥っていました。何百万もの雇用が生まれ、工場がアメリカに戻り、株価が急上昇し、エネルギーの自立と中東の平和が、ディープステートの計画を急速に覆していたのです。
トランプ大統領が退任すると、体制派によるパニックは沈静化しました。偽の大統領就任からわずか1日後、世界で最も強力な投資家の1人でもあるジョー・バイデンは、トランプが「いなくなった」ので、これから物事が正常に戻ると宣言していました。
さらに興味深いのは、デビッド・ルーベンスタインがスイスで毎年開催される世界経済フォーラム（WEF）で「米中間に以前のような経済的緊張は起こらないだろう」と発言したことです。
彼とカーライル・グループとその投資家たち、たとえば失脚したサウジのアル・ワリード・ビン・タラルなどの怪しげな取引は以前も紹介しました。
彼はプロイセン起源の秘密結社アルファルファ・クラブの会長という立場でもあります。2013年、クラブは100周年を記念して、自分たちのために多大な貢献をしてくれた人物を称えるために晩餐会を開いています。
【アルファルファクラブ100周年。ヘンリー・キッシンジャー、ミット・ロムニー、ヴァレリー・ジャレットらエリートたちの晩餐会】
【VIP会員ヘンリー・キッシンジャーがクラブの模擬大統領「候補者」として表彰された。】
キッシンジャーの遺産については、まだまだ明らかにすべきことがあります。
ハーバード大学講師 CIAから資金提供
前述したように、グラハム・アリソン教授はヘンリー・キッシンジャーの教え子でした。1960 年代、キッシンジャーはハーバード大学で多くの学生を指導し、プロイセン の現実政治を世界の舞台で応用する際に得た見識を学生に提供していました。
【キッシンジャーは国際セミナーの事務局長だった。シュワブは、ハーバード大学で過ごした時間を回想するとき、しばしばそのことに触れている。1967年4月16日、ハーバードの様々なプログラムが中央情報局（CIA）から資金提供を受けていたことが報じられる。その中には、ヘンリー・キッシンジャーの国際セミナーへの13万5千ドルの資金提供も含まれていた。
キッシンジャーへの資金提供に対するCIAの関与は、ハンフリー・ドアマンの報告書で明らかにされた。キッシンジャーの国際セミナーは、CIAが資金提供したハーバード大学のプログラムの中で最も多くの資金を受け取っており、1967年まで継続されることになった。クラウス・シュワブは1965年にハーバード大学に着任した。】
このセミナーで核拡散、優生学、中国、グローバリスト企業、新世界秩序を実現する計画など、人々に大きな影響を与えることができたのでしょう。
【世界経済フォーラムは、単にクラウス・シュワブの発案によるものではなく、実際にはCIAが資金を提供したハーバード大学のプログラムから生まれたものであり、ヘンリー・キッシンジャーたちによって実現に向け推し進められた。】
続くかも・・・
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