【幻塔 失われた歴史編】

私たちはどこから来て、どこへ向かうのか

こんばんは。幻塔史料館へようこそ。
今から私がお話するのは幻塔のゲーム内では語られていない歴史です。
幻塔がサービスを開始する前から設定は作られていましたが、『大厄災』によりほとんどの歴史文書が失われて(あるいは故意に破壊され)現在は知る事が出来ません。
これはVer4.0ストーリーの中でパロッティにより明言されました。

『大厄災』以前の歴史が唯一記されているのは
週刊ファミ通 2022年10月20日号のTower of fantasy特集になります。
ここではわずか4ページですが未公開資料が公開されました。

商業誌の転載は出来ませんのでこれ以降はすべて文字に書き起こしていきます。かなり長いですがどうぞお付き合いください。


惑星アイダへの移民計画がスタート

2316年

「地球に住む人類は深宇宙探査機によって、はるか彼方のアイダ星を発見。人類は星間植民計画を立て、植民宇宙船"ディスカバリー号"の建造を開始した。」

2339年

「ディスカバリー号は10万人の志願者たちとともに地球を飛び立ち、アイダ星を目指した。到達には200年かかることが予想され、最小限の人員だけを残し、ほとんどの者は冷凍睡眠カプセルでスリープに入った。」

 補足:私たちエクセキューターの起源は地球でした。インニスの博物館に展示されている過去の生き物や、8号船の遺物など証拠となる史料はゲーム内にもありましたね。

未知のエネルギー"オムニアム"を発見

2531年

「未知の天体群が航行軌道に接近していることに気付いた責任者のG-017ヒッグスは、航路を調整して天体との直接衝突を回避。しかし天体の破片の一部がディスカバリー号に当たり、多数の睡眠カプセルが破損。乗員の10分の1が亡くなった。船の修理をしていたヒッグスは、天体の破片の中に未知の物質で構成されたキューブ状の物体を発見。その物体は"オリジン"と命名され、さらに科学者が研究した結果、未知のエネルギー"オムニアム"が発見された。」

2534年

「生物学者のひとりB-009サミュエルがディスカバリー号船内でオムニアムに関する動物実験を開始。そして、一定強度のオムニアムは有機体生物の進化を大きく加速させると同時に、制御できないさまざまな変異を引き起こすことがわかった。」

2536年

「長期間オムニアムと接触し続けた影響で、サミュエルの体に変異の症状が現れた。主導していたオムニアム研究を教え子であるB-023トリニティに引き継ぎ、変異を止めるため冷凍睡眠カプセルにスリープで入った。」

 補足:生物学者のサミュエルと呼ばれる人物は後に"サーガ"になります。
推測ですがトリニティは後のヴァルキリになる女性だと思われます。

"オムニアム放射線"が漏洩

2541年

「変異生物被検体の一部がディスカバリー船内に逃げ出す事件が発生。事件はすぐに収まったが多数の実験担当者が死傷し、不明な量のオムニアム放射線が船内に漏洩した。これを機にトリニティは放射線への対策の研究を開始する。」

2542年

「下層のキャビンで放射線病が発生。ヒッグスは下層キャビンの隔離管理を指示。サミュエルが再覚醒し、オムニアム有機生物の進化を指向的に推進する作用を利用した、遺伝子最適化プログラムの研究を開始した。」

2543年

「4月 隔離したキャビンでスリープ中の入植者が異常覚醒する事件が発生。ヒッグスは下層と中層の通路を封鎖し、治安要員を覚醒させた。
6月 下層の入植者が中層の通路に攻め寄せる反乱が発生。」

2544年

「下層のキャビンにすさまじい数の変異生物が出現し、中層の各キャビンが占拠される。」

オムニアム放射線病が拡がればどうなるかなんて言わずもがな、
当時の地獄具合は推して知るべしですね。
地獄はさらに続きます。

2545年

「人類の遺伝子最適化プログラムの初期成果を得られた。スリープ中の人々に改造を試みようとしたが、隔離キャビンのスリーパーたちはすでに変異体として覚醒し、改造は手遅れな状況になっていた。このときサミュエルの健康状態が急激に悪化し、みずからの意識のバックアップを取り、再び冷凍睡眠カプセルに入る。(このときの意識のバックアップが2659年に繋がる)」

ディスカバリー号の自壊とアイダ星への着陸

2547年

「2月 変異体の拡大と給養物資の不足により、スリープ中の限られた入植者にしか遺伝子改良を施せず。生存者たちの変異生物に抵抗する力も残っていないと判断したヒッグスは、ディスカバリー号の自己破壊システムを起動させ、怪物たちとともに滅びることに決めた。オムニアム放射線に感染していない生存者たちは、移民キャビンの睡眠カプセルにスリープ状態で搭乗。

4月 5機の移民キャビンがディスカバリー号から切り離され、船自体はアイダ星の軌道上空で自爆。5機の移民キャビンのうちアイダ星の地上への着陸に成功したのは1号と3号のみで、4号と8号は海底に沈み、7号は墜落したため覚醒を実行できなかった。また自爆したディスカバリー号からおびただしい数の生物サンプルや遺伝子がアイダ星の環境を汚染。さらに残存していたオムニアムが触媒となり、アイダ星の多くの生物が急速に進化した。一方、3号に乗船していたトリニティはアイダ星不時着時、密かに残しておいたオリジンの破片を基にオムニアムの研究を進めた。」

補足:8号船は海底に沈んだと書かれていますが現在は水州にそのまま残っていますね。
ちなみに私は人工島にある巨大な残骸もディスカバリー号の一部だと予想しています。

オムニアムを含む彗星"マーラ"の観測

2653年

「移民たちはアイダ星にてマーラ彗星を観測し、さらにそこに含まれるオムニアムを発見した。移民たちはオムニアムを深く研究すべく、マーラ彗星を捕獲する"プリズム"計画を打ち出した。」

2655年

「プリズム計画が開始され、拠点となる"オベリスクタワー"の建設が開始。」

2659年

「オベリスクタワー、そしてマーラを捕獲する装置"オムニアムタワー(幻塔)"が完成。マーラ彗星をアイダ星の重力場に引き入れることに成功し、安定したオムニアムの供給が得られるように。一方、アイダ星に墜落した7号に乗船していたサミュエルは経緯は不明だがマーラ星に辿り着き覚醒。バックアップした意識をアクティブ化すると、変異反応によりサミュエル本体が死亡。サミュエルのバックアップ意識は"サーガ"となり、自分のやり方で世界を救うための秘密組織"アイダの子"を結成した。」

補足:サーガの元になった人間はすでに死んでいて、アイダの子のボスになっているのは意識が入ったロボットでした。アーシャ編のストーリーで一度倒されたはずですが、また意識をバックアップして出てくるつもりなのでしょう。

2662年

「ハガードは、オムニアムを利用し範囲内の時間軸を変えることが出来る”タイムエンジン”を開発。それを利用して時間を再構築し、ある特定のノードまで遡る現象"タイムリバース"を発見した。」

タイムリバースの失敗と大厄災

2664年

「オムニアム放射線によりアイダ星に生態学的災害が発生。放射線拡散を阻止するため、ハガードは危険を冒して大規模なタイムリバースを実行する。しかし、人為的な干渉により失敗。大厄災が発生した。」

補足:ゴゾトスが再現したゴゾトス時空はこの年です。

2668年

「放射線を防いで変異化を防ぐ"サプレッサー"の開発に成功。オムニアム放射線に対抗する力を手に入れる。」

2712年

「ハガードのエクセキューターとして野外任務を遂行していたプレイヤーはアイダの子の犬に遭遇し、見知らぬ洞窟に転落する。サプレッサーのエナジーが残り少なく。アイダの子も捕らえられているところをジーク兄妹に助けられる。」 →そしてゲーム本編へ

おわり

以上になります。いかがだったでしょうか?
難解だったストーリーが少しずつ見えてきた事と思います。
大元を知ることで今の幻塔に対する理解度が上がり、ゲームプレイが充実するのは間違いないですね。
この歴史がゲーム内で描かれるかどうかは全く不明ですが、語り手がいるとすればゴゾトスかサーガ本人でしょうね。今後の展開にも目が離せません。
読んでいただきありがとうございました!

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