『Goodbye and Goodluck』 街田青々
あこがれはいつも触れれば消えそうな冬の陽だまりの中あつまる
手をたたき思い描いたぬくもりを粉々にして目薬をさす
パステルの夕焼けの中信じたいものだけちゃんと思い出にした
希望へと続く事象にちがいないヘッドライトが照らす粉雪
リハーサルできない事例 愛はほら勢いみたいなとこあるじゃない?
悲しみを言葉で表せないときのもどかしさだけ照らしたひかり
窓ガラス越しに光ったチョコパフェが天使にみえた大雪の夜
この夜もたぶん忘れることになる だったらちゃんと君を想うよ
貸切の歩道橋では足音が音符のように跳ねては消える
本当はなにもわかっちゃいないのにすべてわかったような綿雪
本当は気がついていることばかり生活のなか掻き分けている
久しぶりに連作を編みました。ものすごく雪が降った夜にファミレスでドリアを食べながら編んだものです。大好きな冬が春になってしまう前に。
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