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自治体はバスではなく無人タクシーにシフトするといいのでは?という話

こんにちは。
みなかみは2次交通が弱いと言われています。そこで最近色々なモビリティについて調べています。

いくつか切り口があると思いますが、今回は路線バスとタクシーの損益分岐的について書きたいと思います。

路線バスの現状と損益分岐点

路線バスは現状全国8割が赤字だそうです。
バスの損益分岐点を簡単に出してみたという記事を見つけました。

車両購入費、ガソリン代、人件費、他維持費を17年で回収する場合、損益分岐点は1時間あたり7000円。
200円の乗車料金で往復1時間かかる路線で片道17人、往復35人乗ると採算が取れるそうです。

…もうこの時点で地元の路線が赤字かどうかわかる気がしますね。

無人タクシーの損益分岐点

しっかりとした金額は見つけられませんでしたが、中国の無人タクシーの車体料金が870万円と言う数字がありました。
米国の無人タクシーの料金はわかりませんが、仮にバスと同額の2500万円だったと仮定します。

車両購入費、ガソリン代、他維持費がバスと同額だったとしても、バスの人件費は34000円かかっているので、半額で済むことになります。

損益分岐点は1時間あたり3500円。
バスで高額運賃取るのは難しいですが、タクシーであれば多少高くついても支払う人はいるでしょう。

みなかみ町の国内観光客は100万人、外国人観光客は300万人にも登るそう。観光客と地元民との料金を変更するだけでも観光客からしっかりと取れれば採算は取れそうです。
むしろ1時間かかる場所に3500円で行けるなら安い方じゃないでしょうか。(観光客にはきちんと料金を取ってもいいと思います)

また無人タクシーなら管理棟に勤務する人は必要ですが、タクシー運転手の人件費がいらず、夜間も動けるとしたら夜間料金を引き上げるだけで採算が取れるのではないでしょうか。

本当は歩いて過ごせるコンパクトシティがいいという話がありますが、それはまだ現実的ではないと思うので、まずは他地域で導入が始まる無人タクシーを導入することは一つの手だと感じています。

因みに茨城県境町は自動運転バスを導入しており、全国からの視察やメディアに取り上げられることで6億円の価値があったという記事を見つけました。

早くから無人タクシーを導入することで観光客からも選ばれ、全国からも視察がくるという世界はワクワクしますね

今後どのような動きになるのか楽しみです。

おまけ

元武雄市長が自治体ライドシェアを推進されているということでいくつか記事を読みました。
今後都市部も地方も自治体ライドシェアが伸びるのではないかというワクワク感もありつつ、やはり人手不足というところで果たしてそれは本当に意味があるのか?単なる今の課題を先延ばししているのではないか?と思ったりもしました。

先日調べたみなかみ町の人口推移をみると、今生産人口が8000人くらいで、たった15年後には5000人になるという試算がでています。
生産人口全てが働くわけではないので、もっと少なくなることが予想されます。

今でさえ人手不足の中、自治体ライドシェアをするだけでは間に合わなくなるのでは?という懸念があります。

なのに色々な自治体が無人タクシーではなくバスの取り組みをしているのはなぜなのかなぁと思ったりします。そこは住民感情なのでしょうか…しっかり試算してどちらがいいか住民に聞いてみてもいいのかもしれないですね。

他がやるからやるのではなく、わが町では何が合うのかを考えて行くといいのではないかと思います。

もちろん私も全てを知らないので、試算が間違っている可能性も大いにあります。
これからもっと色々学んでいきたいです。

ではまた

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