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回顧メッセナゴヤ~国内最大級の異業種交流展示会

 国内最大級の異業種交流展示会「メッセナゴヤ2023」は11月8日、名古屋市港区のポートメッセなごや新第1展示館で開幕しました。コロナ禍で始まったオンライン商談会の先行開幕を受けたリアル展示。823社・団体が約1000コマのブースを出展し、商談会が活発に行われました。3日間で昨年を上回る5万
 ■開幕式
 開幕式で主催者を代表して名古屋商工会議所の嶋尾正会頭(大同特殊鋼相談役)があいさつ。 
 「本日からの3日間のリアル展示会と、11月1日から今月30日まで続くオンライン展示会での交流の中から、出展者、来場者相互にとりまして未来を開く技術やビジネスモデルのイノベーションが生まれる場となりますように、多くの商談機会をつかみ取っていただきたい」と期待を示しました。
 3日間のリアル展示会の来場者は昨年を上回る5万人以上と盛況でした。11月29日に行われた名古屋商工会議所定例記者会見で嶋尾会頭は「いろいろなツールをうまく使っている。電子名刺交換のシステムは昨年の3・5倍あった。電子名刺を交換してから実際に現地で会うことが普通にやれる状態になった。今後もツール用意し、ビジネスの出会いにしたい」と評価しています。
 ■歴史刻むメッセナゴヤ
 メッセナゴヤは2005年の「愛・地球博」(愛知万博)の理念を継承する事業として、愛知県、名古屋市、名古屋商工会議所の3者によって2006年にスタート。18回目を迎えます。今回は「MEET-Xここで交わるビジネスの可能性」をテーマに国内27都道府県、海外4カ国、団体地域から823社・団体のご出展がありました。
 最大の魅力は業種交流を通じて、新しい発見やきらめき、チャンスと巡り合うこと(嶋尾会頭)。実際、業界、業種、業態、規模の枠を超えて、様々な出展者が、最新の製品、技術、自慢のサービスを持ち寄り、新しいビジネスの場が広がっています。
 ■昨年の実績

加留部淳メッセナゴヤ実行委員長の共同インタビューのあと撮影©aratamakimihide

 開幕前の11月1日、名古屋商工会議所副会頭で実行委員会の加留部淳委員長(トヨタ自動車アドバイザー)の共同インタビューがありました。昨年の実績を質問したところ、ふたつの事例を紹介してくれました。
 ひとつは愛知県内の電気通信工事業。大企業や行政6社・団体と商談をした結果、2件の取引成立となりました。「オンライン展示会で自社サービスに関心のある顧客の属性をあらかじめ把握できて、リアル展示会場で営業に役を立った」とのことでした。
 2番目がEVやプラグインハイブリッドの充電器を販売する岐阜県の会社。メッセナゴヤの来場者を対象とした個別説明会を5回開催し、大企業を含めて20社ほどが参加し、そのうち5社と成約できたということです。
 ■来年は名古屋市の出展期待

フラットな会場でブースが並ぶメッセナゴヤの会場©ratamakimihide

 メッセナゴヤの開会式で名古屋市の河村たかし市長は、名古屋市が出展していないとぼやいていました。
 その河村さんは「名古屋は税収は大阪と日本一を競っております。昔は大阪と差があったが、一昨年は名古屋が上、去年はちょっと負けたんですが」と産業首都をアピールします。
 河村さんいわく。「イノベーションは日本語で言うと、より良いものをより安く作るということ」と和訳します。
 来年2024年のメッセナゴヤは、ぜひ名古屋市のブースで「政令市の税収日本一」のパワーをみせてほしいものです。
(2023年12月5日)

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