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おひさまのにおいと愛のはなし

新しい1年が来そうだったから、枕カバーと毛布とシーツと洗って干して、

乾いたそれらを抱きしめておひさまの匂いと母の優しさを思い出した。

それは確かに愛のにおいで、わたしは愛をしっているわたしのことがとても嬉しくなった。

わたしは愛をしっているのだから、
もうそれはじゅうぶんに満足なのだけれど、

この先、いつになるかはわかんないけれど、
愛をしらない人と、
あるいは、違う愛をしっている人と、
いっしょに愛のにおいを確かめあえたら。

ひょっとしたら。

そんなことを考えながら猫になりたい夜を過ごしている。

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