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本当の好きな色は何?

私、スタイリストあられはオンラインサロン『アポルテコーデ マルシェ』を運営しています。

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その中で先日、サロン会員さん(Kさんと呼ばせてもらいますね!)と興味深いやりとりをしました。

前々から「好きな色は青色」とおっしゃっていたKさん。「宇宙や海の青にとても惹かれる。青に囲まれていたい」と。やはりお洋服も青が多く、そして、青が似合うのです。(余談ですが、Kさんには赤い服は違和感がありました。色白さんなので、理論的には、赤は似合う色なのに。不思議!)

そんなKさんが「実は子供の頃、祖父母に『青は男の子の色なんだから好きっていうのはやめなさい』と言われたことがある。そのせいか、子供の頃は黄色や紫が好きだった。青が好きと言うようになったのは最近なんです」とコメントをくれました。子供の‘’好き‘’を無理やり変えさせるなんてびっくりだけれど、そういえばわたしが子供の頃って、同じようなことが当たり前のように起きていたような気がするな。

色というのはいろいろな一面を持っています。   【青色の意味】未来、冷静、信頼、誠実、開放感、知性、思考、憂鬱、寂しさ、不安、男性的など     同じ色から、‘’開放感‘’⇄‘’憂鬱‘’のように、全く結びつかなさそうな2つの意味があるのがおもしろいですね。青い空の下の‘’開放感‘’もしっくりくるし、‘’憂鬱‘’をブルーな気分という言い方をするのもわかります。‘’男性的‘’というイメージも確かにあるのだけれど、色は一面的に見て決めつけるものではないのです。

Kさんの場合は、今、本当に好きな色を好きと気付けています。けれど、Kさんと同じような経験をしたほとんどの人は、本当の好きな色に気付くことさえできていないのではないでしょうか。無理やり好きになろうとした色を好きだと思い込んでいる方も多いのでは。(Kさんの例で言ったら、黄色や紫です。)

‘’好き‘’というのは単純なようで奥が深い。

子供の頃からの‘’好き‘’に気づくことの大切さを実感しているわたしとしては、子供時代の好きな色はとても大切なことだと思います。子供の頃、好きだった色は何色なのか。成長に合わせて、変わってくることもあるでしょう。見た目も変わっていきますから、その時々の一番似合う色が‘’好きな色‘’になることもあると思います。どんな好きもオッケーです。

ただ、大事なのは、根本にある‘’好きな色‘’が正しくあることです。土台がしっかりしていることです。今好きだと思っている色は、子供の頃から好きな色なのか、‘’今‘’好きな色なのか。きちんと理解していることがとても大切です。人間の心というのは、現在から過去に向けて芋づる式につながっているのですから。もし、今の‘’好き‘’に違和感があるなら、子供時代まで遡ってみることをおすすめします。

ちなみに、わたしは子供の頃、好きな色はピンクでした。モダンバレエを習っていて、レオタードの色を選ぶ時に、迷わずピンクを選んでいました。そして、小学校高学年くらいから、大人っぽいものへの憧れや違うものにもチャレンジしてみたいという気持ちが芽生え、濃紺のレオタードを選びました。大人びて見えて嬉しかったけれど、しっくりきているわけではありませんでした。

そうそう、大きくなるにつれ「ピンクが好き」というのが恥ずかしかった気持ちを思い出しました。なんだか子供っぽい色だと思い込んでいたのです。だから、中学生くらいからは「赤が好き」というようになりました。

今は、レインボーカラーに囲まれて、「この中でピンクが一番好きだな〜」と眺めているイメージが1番しっくりきます。ピンクが好きなのに濃紺を選んだり、赤を選んだり、ミーハーなんです、わたし(笑)ミーハーなのもわたしらしいと思うんです。一番好きなのはピンクだけれど、一つに決められない。いろいろな色を着るのが好き♪

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※雑誌『GINZA』2021.5号の表紙が今のわたしにドンピシャでした!

「あなたの好きな色はなんですか?」

こんな単純な質問ですが、突き詰めてみると、おもしろい発見があるかもしれませんよ。


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