癌になった話。

2019/11/29 05:06

11月に入ってから少しみぞおちのあたりがでっぱっていることに気がつく。特に痛みとかもなく仕事も普通にこなしていた。

11月16日に行われた桜エビ〜ず(ukka)のホールワンマンは多分今まで見てきた中で1番良かったライブだったし、自分も思い残すことなく出しきれた最高のライブに終わった。

その次の週のexperience vol1の日、朝出勤しようとして電車乗ったらどうも胃がキリキリして痛くて途中で降りて家に引き返すことに。知人にもイベントへ行けないことを報告し、病院へ。
その時はただのストレス性の胃痛かと思っていた。
はじめに行った小さい病院でも多分そうだろうと言うことで胃腸薬をもらった。

もらった胃腸薬を飲んでも特に変化はなく、2日後かな。超音波検査ができる病院へ向かった。
検査をしてもらうと、今度は紹介書を書くから今すぐにでも大きな病院へ行ったほうがいいと指示を受ける。
その日のうちに街にある中でも大きい病院へ向かう。

もう17時を過ぎていたが、時間を作ってもらいヒアリングと血液検査をしてもらうことに。
この時、胃ではなくて肝臓に腫瘍があることを知る。

次の週の月曜日、CTの検査をするために朝から病院へ向かう。造影剤が投与される中、目元が茜空に似た看護婦の指示を受け検査を終える。

結果が出るまで暇なのでアプリのウイイレをやって時間を潰していた。数十分後、呼び出され診察室へ。
担当の先生からは家族は今日来ているのか?結婚はしてるか?仕事は大丈夫か?と聞かれる。
まさかなぁ…なんて思いながら、来てません。してません。特に問題ないです。と答える。

その後、その先生の口から肝臓癌だと言い渡される。

はじめは表情も特に変えず受け答えをしていたが、先生の説明を聞くにつれ無意識に頭の血の気が下がってきて、徐々に貧血のような症状と吐き気を催し許可をいただきトイレへかけこむ。嘔吐はしなかったが、精神的ショックが大きかったみたいだ。いや、めちゃくちゃショックなんだが。

看護婦さんがトイレに来たのでもう大丈夫です。
冷静を取り戻し診察室へ戻る。
先生から幾つかの説明を受ける。

・腫瘍が取れれば完治はできる。
・腫瘍が大きくて手術で取り出せるかわからない。取り出せなかったら余命になる(なんなんだよ)
・癌が他の臓器に転移してるか/または移転して肝臓にきたのかそうじゃないかでさらに重要度が変わってくる。

その後、今後の検査日程等の説明を「はい…はい…。」と言われるがままにうなずく。日程や内容は覚えているので頭に入ってないわけではなかった。
涙が出そうだったけどウザいので堪えてたのも覚えてる。

診察が終わり、会計待ちの際に家族と相談に乗ってくれていた仲間に連絡をした。
はじめは家族以外には隠そうとしたしツイッターやらSNSで報告するのもなんかダサい…というか悲劇のヒロイン感?心配して欲しい感?がどうしても否めなかったが、それ以上に寂しさが増して自分なりに少しラフな感じでツイートした。
これは多分、否定的な意見もあると思うけどぶっちゃけそれどころじゃなかったしシンプルにすごく辛かった。

でも友人からの連絡一つ一つに涙が出そうになったし大きな励みにもなったし何よりこうやって心配してくれる友達がたくさんいたって形はどうあれわかったのが本当に嬉しかった。

12月から検査や入院が続き順調にいけば中旬には手術とかできるんじゃないかなと考えているのでそうなることを祈るばかりである。しんどいことも続くだろうし、わからないことたくさんあり過ぎて不安でいっぱいだけどやるしかないんや。

まだ身体は動くし11月中に出来る限り会いたい人に会いに行こうと思う。

負けない!頑張るぞ!!!


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