見出し画像

多魚種に通用するルアーを紹介したいって話② エルフィン・シケイダー

二日連続で記事アップ! やる気にあふれているようですが、実は本記事のシリーズはすでに草稿が用意されており、note用にリライトしているだけだったりします。もともとコミティアなど同人誌即売会で販売するための個人誌に載せるつもりで書いていた記事だったのですが、仕事に育児に追われてなかなかまとまった量のテキストを用意する時間が取れず、塩漬けになってしまっておりました。なのでこの際、惜しまずガンガン公開してゆきますよ! なかなか釣りに行けない方にも、諸々の事情に配慮しつつ竿を出し続けている方にも、お楽しみ頂ければ幸甚です。

タックルハウス/エルフィン・シケイダー

▲ブラックバスなど口の大きい魚を狙うにはトレブル、その他の魚種を狙うにはシングルが合う。

さて、今回紹介するルアー「シケイダー」は、世界で初めて重心移動機構を備えたルアー・K-TENを生み出したタックルハウス社が製造する小さなクランクベイトです。シケイダーは固定重心かつ2.8gの軽量ルアーですが、ぶっとび性能はかなりのもの。飛行姿勢がよく、空中で回転しないため狙ったスポットに向かってギューンとまっすぐ飛んでゆきます。

発売当初は1サイズのフローティングモデルしかありませんでしたが、現在はサイズの大小やフローティング&シンキング、初期搭載フックの違いなど様々な派生バリエーションがありますので、購入後にチューニングする手間を掛けることなく必要なモデルが手に入ります。もちろん自身でフックを載せ替えたり、板オモリを追加するなどカスタムするのもアリですが。シケイダーはシングルフックであればやや強めのものを装着しても動きが死にませんので、大物狙いにも役立ちますよ!

▲キャスタビリティの高さは、サイトフィッシングにも役立つ。見える魚(ニゴイ)を釣った例。

シケイダーはもともと管理釣り場のニジマス釣り用に開発されたルアーですので、スローリトリーブでもブリブリとウォブリングします。垂直に近い角度で取り付けられたリップのおかげで、止水域やゆっくりとした流れを攻略する際にもしっかりと巻き抵抗が感じられ、使いやすいルアーです。エリアフィッシングだけでなく、自然河川でフィッシュイーターを狙うのにも非常に便利ですよ。特に「水深の浅い場所で、ハイアピールなルアーをゆっくりと引きたい」ときには最高ですね! たとえば多摩川の風物詩・マルタウグイ釣りなんかには特に好適じゃないでしょうか。

▲繁殖のため遡上してきた、多摩川のマルタウグイ。鼻先を通ったシケイダーにアタックした。

筆者はこのルアーを今のところ淡水でしか使ったことがありませんが、きっと海の小物釣りにも効果的ではないかと考えています。コロナ禍が明けたら関東の河川の河口部でハゼクラ(※クランクベイトでハゼを釣ることをそう呼びます。色んな意味でスゴいセンス……)を楽しんだり、沖縄のリーフでミーバイやモンガラを狙うのにも投入してみたいですね!

◆ルアーデータ◆
全長:38mm
重量:2.8g
実勢価格:1,200〜1,500円前後
適合フックサイズ:シングル #8
※適合フックサイズはメーカーの推奨値ではなく、筆者の個人的感覚です。また、本記事中の写真で装着しているフックサイズとも異なる場合があります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?